平成2465日目
1995/10/08
この日のできごと(何の日)
【巨人・原辰徳内野手】引退セレモニー
今季限りでユニホームを脱ぐことを表明していたプロ野球、巨人の原辰徳内野手(37)の引退セレモニーが巨人の今季最終戦となった8日の広島戦終了後、東京・文京区の東京ドームで行われた。原の最後の姿を見ようと満員の5万5000人のファンでスタンドは埋まった。
「若大将」への声援がピークに達したのは7回だった。通算382本目の本塁打が左翼席へ。ファンの「タツノリ」コールはしばらくやまなかった。試合後、証明が落とされ、スポットライトを浴びた原は「夢はきょう終わります。しかし、わたしの夢にはまだ続きがあります。この言葉を約束して引退します」と、目にあふれる涙をこらえながらファンにあいさつした。《共同通信》
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惜別のアーチは左中間スタンドに消えた。大歓声の中、背番号8はゆっくりとダイヤモンドを一周した。「まさか出るとは思わなかった。何とか打ちたいという気持ちは強かったけど」。声は感激で震えていた。
382本目の本塁打。もう二度と味わえない感動でもある。「決断したからには悔いはない」と言ったが「このままホームベースがずっと遠くにあればいい、と思っていた」はまさに本音だろう。
昭和55年オフ。長嶋監督が解任され、王が引退した。翌年、入れ替わるように巨人の原はスタートした。「小さいころからの夢」の実現は偉大すぎた先輩の抜けた大きな穴を埋めることとの戦いだった。
「自分は自分。長嶋さんや王さんは神様的な存在だから意識しなかった」。だが、周囲はそれを許してくれなかった。凡打へのため息、ば声は、期待の大きさに比例した。しかし、重圧をはねのけ、ケガに苦しみながらも川上、長嶋、王につぐ1066試合も巨人の四番を打ち続けたことは称賛に値する。「何人も侵すことができない聖域を肌で感じ、守ってきた」と言い切った。
15年。戦いは終焉を迎え、選手としての夢は終わった。だが、夢には続きがあるという。「どういう形になるか分からない。でも今は心の中に取っておきたい」。新たな夢の実現に向けて再び走りだす日を待ちたい。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【御堂筋パレード】
11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)大阪会合を前に、海外から過去最高の23国・地域が参加して「95御堂筋パレード」(大阪21世紀協会主催)が8日、大阪のメーンストリート、御堂筋の大阪市役所前−難波間3.3キロで華やかに繰り広げられた。
13回目の今年は「世界をつなごう! アジアの輪 世界の和」がテーマで、102隊、約1万人が参加。台湾とチリが初めて加わり、大阪で開かれるAPEC参加の18カ国・地域が本番よりひと足早く顔をそろえた。
午前11時、小雨模様の空に七色の風船と白いハトが放たれ、パレードがスタート。
雨は午後いっぱい降り続き、観客数は昨年より6万人少ない120万人(同協会調べ)だったが、沿道には家族連れらが傘の列をつくり、各国の民族舞踊チームやマーチングバンドがにぎやかに通過するたび、手を振ったりカメラのシャッターを切っていた。
また今年は阪神大震災の被災者を励ます「頑張れ。神戸」の横断幕入りの山車なども登場し、観客から温かい拍手が送られた。《共同通信》
【栃木県今市市】男がパトカーを「乗り逃げ」
8日午前7時ごろ、栃木県今市市今市の住民から「大声を出している男がいる」と110番があった。今市署地域課の巡査長(38)と巡査(23)がパトカーで同署から約500メートル離れた国道121号の現場に急行し、不審な男に職務質問したところ、男は走って逃げた。
巡査長らが約100メートル追いかけて男を取り押さえ、同署に連行するため、2人でパトカーの後部座席に乗せ、巡査長が運転席に回ろうとしたすきに、男は背もたれをまたいで運転席に乗り移った上、エンジンをかけパトカーを奪って逃走した。パトカーは同日夕、同市内で乗り捨てられているのが見つかった。
同署は現場に落ちていたバッグの中の写真などから窃盗容疑で住所不定、職業不詳の男(25)の逮捕状を取って指名手配し、行方を追っている。《共同通信》
【新進党・羽田孜副党首】年内にも解散の可能性
新進党の羽田孜副党首は8日、松尾官平参院副議長(青森県選出)の就任祝賀パーティーのため訪れた青森市で記者会見し「11月終わりか1月に解散する可能性が相当強い」と、早ければ年内にも総選挙があるとの見通しを明らかにした。
羽田氏は、解散の時期について「単独政権を望む一部の自民党と、新党ができず選挙の先延ばしを狙う社会党が引っ張り合いしている。12月の予算編成を延ばす可能性もある」と分析。さらに「遅くとも来年度予算成立後には解散せざるを得ない状況だ」と述べた。
宗教法人法改正問題については「法改正を議論することに反対しているのでなく、参院選敗退で急に法改正に向かった自民党の動きに問題があると主張している」と語った。《共同通信》