平成5385日目
2003/10/06
この日のできごと(何の日)
【藤井治芳道路公団総裁】辞表提出を拒否
石原国交相は6日、日本道路公団の藤井治芳総裁の解任手続きに入った。石原氏が求めた辞表提出を、藤井氏が拒否したため。解任までには最低2週間程度はかかるとみられる。公団が債務超過であることを示す財務諸表の存在に端を発した混乱は、大臣による総裁解任という極めて異例の展開となった。
国交省によると、6日正午ごろ、藤井総裁から同省官房長に電話で「自ら辞表を書くことは差し控えたい」と連絡があった。これを受け、石原氏は日本道路公団法第13条第2項の「役員たるに適しないと認めるときは、その役員を解任することができる」との規定に基づき解任を決めた。
解任するには、本人に聴聞の機会を与えなければならないと定められており、藤井氏本人を呼んで弁明を聴く手続きが必要となる。国交省によると、辞任の場合は藤井氏に2600万円の退職金が支払われる見込みだったが、解任では支払われない。《朝日新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【プロ野球】
巨人の三山秀昭球団代表は6日、コーチ就任を拒否し現役引退も撤回した川相昌弘内野手に対し、自由契約とすることを通告した。来季から指揮を執る堀内次期監督の構想ではコーチとして予定していたため、川相は巨人以外の球団へ移籍して現役続行への道を模索することになった。
三山代表はこの日、電話で川相と会談。川相の意思を再度確認し「現役でやりたいという未練が断ち切れない、他球団でも結構、ということだった。それなら早めに公表しましょうということになった」と説明した。《共同通信》
【千葉少女墓石撲殺事件】偽装婚の夫逮捕
千葉市の墓地駐車場で、同市若葉区のスナックアルバイト店員A子さん(16)の遺体が燃やされて見つかった事件で、千葉東署捜査本部は6日、死体損壊容疑でA子さんの戸籍上の夫で運転手B容疑者(22)=同市若葉区=と、千葉市内の高校三年生、土木作業員、無職2人の16−18歳の少年4人を逮捕した。
5人は「身元を隠すために燃やした」と容疑を認め、少年4人は殺害についても「B容疑者と一緒にやった」と供述している。捜査本部は5人を殺人容疑でも追及する。
A子さんは今年7月にB容疑者との婚姻届を出していたが、捜査本部はB容疑者が消費者金融から借金するため、氏名を変えた偽装結婚とみている。
調べでは、B容疑者らは1日未明、若葉区貝塚町の基地駐車場でA子さんの遺体にオイルライター用のオイルをかけ、火を付けて損壊した疑い。A子さんの遺体は午前7時ごろ、燃やされて見つかった。
B容疑者は事件報道後の1日夜、自ら「遺体はA子さんではないか」と捜査本部に通報。「バイトを終えたA子さんを車に乗せ実家近くで降ろした後、連結が取れなくなった」と説明していた。《共同通信》
【長野県生坂村】23年前の「自殺」は殺人
1980年3月、長野県生坂村の生坂ダムで水死体で見つかり、県警が自殺として処理していた同県麻績村の会社員Aさん=当時(21)=について、覚せい剤取締法違反罪で服役中の男(54)が殺害を告白したことが6日、分かった。
事件発生から23年余り経過し、既に公訴時効が成立。県警は6日、男を殺人容疑で書類送検した。県警は9月末、捜査ミスを認めてAさんの遺族に謝罪していた。
調べでは、男は80年3月1日、Aさんの手足をロープで縛り、生坂ダムに投げ込んだ疑い。Aさんの遺体は同月29日に生坂ダムで見つかった。司法解剖の結果、死因は水死と判明。手足が縛られていたが、県警は自分で縛ることも可能などとし、自殺として処理していた。
男は2000年4月上旬、県警豊科署長あてに「わたしが殺した」と犯行を認める手紙を郵送し、発覚した。《共同通信》
【千葉地裁】危険運転致死で懲役15年
飲酒運転で歩行者5人をはね、死亡させたとして危険運転致死罪に問われた元パチンコ店員A被告(53)の判決公判が6日、千葉地裁松戸支部であり、小池洋吉裁判長は求刑通り、法定の最高刑に当たる懲役15年を言い渡した。
法務省によると、2001年12月施行の改正刑法で新設された危険運転致死傷罪で、最高刑の判決は初めて。
小池裁判長は「5人もの貴重な生命を奪い去った類を見ない重大事件。危険運転致死罪創設の趣旨と、悪質な飲酒運転が後を絶たない現状から予防の点も考えると刑事責任は極めて重い」と判決理由を述べた。
弁護側は閉廷後「予想以上に厳しい判決。控訴するかどうか被告と話し合いたい」と話した。
判決によると、A被告は昨年12月8日夕から忘年会などで飲酒し、正常な運転ができない状態と知りながら、乗用車を運転して帰宅。9日午前1時ごろ、千葉県松戸市の市道で居眠り運転し、主婦=当時(43)=ら5人をはねて死亡させた。
小池裁判長は、被告が常習的に飲酒運転をしていた形跡もうかがえると強調。「本件車両はまさに走る凶器と化した。遺族の精神的苦痛を表現するすべもない」と指摘した。その上で「徹底した矯正教育と被害者のめい福を祈る贖罪の日々を最大限長期に送らせるのが相当」とした。《共同通信》
【政界談話室】
民主党の角田義一参院議員会長は6日の参院議員総会で、旧自由党との合併を安倍晋三自民党幹事長が「選挙のためで極めてふまじめだ」と批判したことに「大きな歴史の流れで、最後は民衆が決めるという意識が彼には全くない」と反発。「この程度の幹事長であれば恐れるに足らず」と吐き捨てた。もっとも安倍氏の人気、「民衆」の注目度は民主党にも脅威。合併大会も日本道路公団総裁更迭に話題をさらわれこともあり「侮りたいけど、侮れない」のが本音のよう。《共同通信》
【自民党】政権公約素案を提示
自民党は6日午後、党本部で政権公約策定委員会を開き、武部勤政調副会長がマニフェスト(政権公約)の素案を提示した。自民党内に反対論の強い郵政民営化は具体的な年限を明記せず、委員会の結論を持ち越した。
小泉純一郎首相は「2007年4月からの民営化」を明記するよう求めており、東南アジア諸国連合(ASEAN)プラスス日中韓首脳会議から帰国する9日以降、額賀福志郎政調会長が首相と協議して最終判断する。武部氏は記者団に「15日には最終案を公表したい」と述べた。
武部氏が提示した素案は(1)官から民へ(2)歳出構造改革とデフレ脱却、経済活性化(3)生活者重視の効率的、簡素な小さな政府(4)世界一安全、安心な、国の復活(5)国から地方へ(6)日米同盟と国際協調重視(7)教育改革−の7項目。
このほか2つの「宣言」として(1)05年の立党50周年までに党の憲法改正草案(2)政策決定機能強化、人材の育成、活用のための党改革案−を作成する、としている。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは6日、オークランドでア・リーグの地区シリーズ(5回戦制)第5戦を行い、レッドソックス(ワイルドカード)が4−3でアスレチックス(西地区1位)を破り、通算3勝2敗で4年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)進出を決めた。
同シリーズ出場の4チームが出そろい、ア・リーグは松井秀喜外野手の所属するヤンキース(東地区1位)とレッドソックスのライバル対決となり、8日にニューヨークで開幕。ナ・リーグは7日からシカゴでカブス(中地区1位)−マーリンズ(ワイルドカード)が対戦する。《共同通信》
【この日の民主党】
小川議員、テロ特措法2年間の総括求める
参議院本会議で6日、テロ対策特別措置法改正案などに関する質疑が行われ、民主党の小川勝也議員が質問に立った。
小川議員は、テロ特措法の延長を提案する前提として、日本が参加した作戦行動の結果やその総括について国民にしっかり説明すべきだ、と政府を追及した。しかし、小泉首相は「成果はあったが、テロ根絶には至っていない」「引き続き積極的に支援していく」などと述べるばかりで、具体的な説明は避けた。
小川議員はさらに、ブッシュ大統領流の力の政策で平和をもたらせるのか、と質したが、首相は「テロに対する戦いへの支援は重要」の一点張り。自衛隊派遣およびその継続においては少なくとも国会の事前承認が必要だという指摘に対しても、「協力・支援活動の内容は変更ないから必要ない」などと突っぱねるなど、乱暴な議論に終始した。
「藤井解任劇の政治利用は好ましくない」岡田幹事長
日本道路公団の藤井治芳(はるほ)総裁が6日、石原国交相から求められた辞表の提出を拒み、異例の解任手続きがとられることになった問題で、民主党の岡田克也幹事長は、「解任ならその理由を明確に説明すべきだ。本来であれば、われわれが国会でいろいろと問題を指摘した2カ月前に解任すべきだったが、今さら解任するというなら、何のために今まで引き延ばしてきたのか。民主党の党大会に合わせてきたのだろうが、そういうやり方が問題だ。藤井総裁に同情の余地はないが、解任劇を政治的に利用するようなやり方は好ましくない」と小泉内閣の姿勢を批判した。
榛葉議員、テロ対策支援で政府の説明責任を追及
参議院テロ防止・イラク支援特別委員会の30日の質疑で、民主党の榛葉賀津也議員が質問に立ち、テロ特措法延長の根拠について質した。
榛葉議員は、600億円以上の税金を投入し、のべ7千人の自衛官を派遣し、うち2人の犠牲者まで出しながら行ってきたテロ対策支援活動の成果について政府は説明責任を果たしていない、と批判。アルカイダ、タリバンの幹部とそのうち殺害・拘束した人数、残った幹部が所在する国などを具体的に質したが、川口外相は「公表できない」などとして答えなかった。また、捕捉をめざしているビンラディンとオマル氏の顔を知っているか、という質問には、首相、外相とも揃って「よく知らない」と答える始末。政府の取り組みのいいかげんさが浮き彫りになった。
また、イラク特措法に基づく自衛隊派兵について、12月に行うことを検討しているのか、と追及。首相は「現地の状況が許せば、派遣したい」などとし、その際の判断の基準については語らなかったため、榛葉議員は「派遣について原理原則がない」と厳しく批判した。《民主党ニュース》