平成10491日目

2017/09/28

この日のできごと(何の日)

【国難突破解散】

衆院は28日午後の本会議で解散された。その後の臨時閣議で、政府は「10月10日公示―22日投開票」の衆院選日程を正式決定。安倍晋三首相による「1強」体制の政権運営の是非が大きな争点となる。

野党は臨時国会冒頭の解散を「大義がない」と批判し、首相の政治姿勢を問う構え。民進党の前原誠司代表は政権交代を狙って希望の党(代表・小池百合子東京都知事)と事実上の合流を進めており、野党再編で衆院選の構図が一変、波乱含みの展開となりそうだ。

首相は勝敗ラインを自民、公明両党で過半数(233議席)と説明している。衆院選は与党が大勝した2014年12月以来。《共同通信》

野党は28日、臨時国会冒頭での衆院解散を踏まえ「身勝手な解散で、敵前逃亡解散だ」(吉田忠智社民党党首)と安倍晋三首相の姿勢を批判し、選挙戦で全面対決を挑む姿勢を打ち出した。

民進党の小川敏夫参院議員会長は党会合で衆院解散について「いよいよ国会が始まって追及の舞台(ができる)と思った時に解散だ。議論から逃げる安倍内閣は許さない。退陣に追い込むために一致団結して頑張ろう」と強調した。

同党の松野頼久国対委員長は「北朝鮮のミサイルが飛んでいる中、解散することはありえない」と語気を強めた。共産党の志位和夫委員長は「安倍暴走政治をこのまま続けていいのかが最大の争点だ。安倍政権を退場させ、日本の政治に新しい大きな変化をつくる選挙にする」と力説した。

日本維新の会の片山虎之助共同代表は「状況が刻々と変化して大変分かりにくい選挙だ。一致協力して勝ち抜きたい」と訴えた。自由党の玉城デニー幹事長はNHK番組で「『国民の生活が第一』との政治の目標を実現するため、政権交代を目指して野党の結集を図りたい」と語った。

吉田氏は「解散は立法府を軽視し、国会の役割を踏みにじる暴挙だ。安倍政権をこれ以上続けさせてはならない。憲法を生かす政治を掲げて戦う」と党会合で述べた。《共同通信》

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【民進党】希望の党への合流決定

民進党は28日の両院議員総会で、前原誠司代表が提案した新党「希望の党」(代表・小池百合子東京都知事)への合流を決定した。衆院解散を受け、民進党所属の前衆院議員は前原氏を除き、基本的に離党した上で希望の党に参加する。参院側も希望の党に加わる方向で、事実上の解党となる。

希望の細野豪志元環境相は菅直人元首相、野田佳彦前首相の2人の公認申請は拒否されるとの見通しを明らかにした。政権奪取に向けて、小池氏には国政復帰の待望論も出ている。

前原氏は近く小池氏と会談し、公認調整や公約策定など詰めの協議に入る。《共同通信》

民進党が「希望の党」(代表・小池百合子東京都知事)への合流を決めた28日の両院議員総会は、事実上の解党がテーマだったにもかかわらず、低調な議論に終始した。前身となる民主党時代を含め、重要課題の意思決定の際にはたびたび紛糾、白熱した議論を繰り返してきた。「離党ドミノ」が止まらず、遠心力が働く中、前原誠司代表の唐突で重大な提案をすんなり受け入れた形だ。

「起死回生の策で多くの仲間を当選に導き、政権交代を実現するにはこれしかない」。報道陣が退出した後の両院総会。前原氏が切り出すと、出席者の多くはうなずくしぐさをみせた。《共同通信》

【この日の安倍総理】

小池氏をけん制

安倍晋三首相は28日午後、民進党による新党「希望の党」(代表・小池百合子東京都知事)への合流について「政策抜きに丸ごと合流することに大変驚いている」と述べた。「私たちは誠実に愚直に具体的な政策を訴える。厳しい選挙戦だが、身を引き締め全力投入したい」とも強調した。官邸で記者団に語った。その後の東京都内での街頭演説では小池氏を念頭に「ブームから希望は生まれない」とけん制した。

官邸で首相は、衆院選の争点について緊迫する北朝鮮情勢への対応や少子化対策の必要性を挙げ「国民の生命と財産、幸せな国をいかに守り抜くかを問う選挙だ」と強調した。《共同通信》

拉致被害者家族会と面会

安倍晋三首相は28日午前、北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表、横田早紀江さんらと官邸で面会した。先に米ニューヨークで開かれた国連総会での一般討論演説でトランプ米大統領が横田めぐみさん=失踪当時(13)=に言及した経緯を説明し「世界が拉致問題に注目している。日本のリーダーシップで拉致問題を追及していく」と強調した。

早紀江さんは首相との面会で「結果を出していただくことだけを願っている。せめて家族だけにでも被害者の情報を教えてほしい」と求めた。その後トランプ氏の演説について記者団に「北朝鮮が拉致をしていることを知ってもらう上で大きなことだ」と述べた。《共同通信》

【自民党・二階俊博幹事長】「必ず勝利できる」

自民、公明両党は衆院解散の28日、国会内などでそれぞれ会合を開き、衆院選に向けた準備を加速させるとともに、結束を確認した。自民党の二階俊博幹事長はNHK番組で「われわれの確固たる決意を示さなければいけない。必ず勝利できると確信している」と述べた。吉田博美参院幹事長は国会内で開いた参院議員総会で「自民党候補全員が当選するよう力を結集してほしい」と呼び掛けた。

自民党の岸田文雄政調会長ら政調幹部は党本部で会合を開き、衆院選公約の骨格を協議した。吉田氏は「決戦の時が来た。安定した政権が大事だ」と強調した。

公明党の山口那津男代表も国会内での参院議員総会で「いよいよ衆院選がスタートする。腹を決めて一致団結しよう」と語った。

民進党と希望の党(代表・小池百合子東京都知事)の事実上の合流を巡り、二階氏は「侮ることなくしっかり対応したい」と強調した。自民党幹部は「合流と言っても、ただの看板の掛け替えだ」と批判。公明党幹部は「安全保障政策が人によってばらばらだ。まとまっていけるのか」と疑問を呈した。

自民党の逢沢一郎選挙制度調査会長は党本部で開いた政策グループ会合で、希望の党を中心とした野党の動きを念頭に「予断を許さないが、集中力と緊張感を持って決戦を戦い抜こう」と訴えた。《共同通信》

【阪神・掛布雅之2軍監督】ラストゲーム

今シーズン限りで退任を発表している阪神・掛布雅之2軍監督(62)が28日、最終戦となったウエスタン・広島戦(甲子園)で有終の美を飾った。序盤から打線が爆発して今季チーム最多16得点で快勝。投げては先発の藤浪が5回4安打1失点(自責点0)と安定感を見せ、掛布監督の花道を彩った。

初回、北條の四球から猛攻は始まった。無死満塁から陽川の押し出し四球で先制し、続くロジャースが左翼へ3点適時三塁打。相手のミスもあったが、二回以降も効果的に得点を重ねた。14-1で迎えた六回2死二、三塁は、陽川が三遊間を破る2点適時打。とどめを刺したのは背番号31の“愛弟子”だった。

先発の藤浪は最速155キロの直球を軸に、課題の対右打者も力でねじ伏せた。三回2死一、三塁のピンチでは、4番・エルドレッドに全球真っすぐ勝負。最後は154キロ直球で見逃し三振。6奪三振、1四球とマウンドを完全に支配し、チームに流れを呼び込んだ。

掛布監督にとっては、この日がラストゲーム。開門前の甲子園球場には約1400人のファンが列を作り、その中には徹夜組もいた。ミスタータイガースの姿を一目見ようと、聖地が背番号31に揺れた9月28日。試合終了後、マイクを持った掛布監督は「若い選手は着実に力を付けてきている。非常に濃い二年間でした。ファンの皆さまには、素晴らしい舞台を作っていただき、本当に感謝しています。二年間ありがとうございました」と感謝を伝えた。

その後、選手がベンチから続々と飛び出し、掛布監督を胴上げしようとしたものの、まさかの胴上げ拒否。そのままスタンドへ向け両手を振りながらグラウンドを後にしていった。《デイリースポーツ》



9月28日 その日のできごと(何の日)