平成6823日目
2007/09/13
【安倍晋三首相】入院
安倍晋三首相は13日、体調不良のため東京・信濃町の慶応大病院に入院した。同病院の日比紀文消化器内科診療部長は記者会見し、首相は精神的ストレスなどによる「機能性胃腸障害」が悪化している状態で、少なくとも3、4日の入院が必要になると発表した。
与謝野馨官房長官は会見で、首相臨時代理について「このままの体制で行く」と置かない考えを示した。首相は13日午後の自民党両院議員総会への出席を取りやめた。
日比氏によると、首相は約1カ月前から腹痛や食欲不振などを訴え始め、この数ヶ月間で体重が約5キロ減少した。《共同通信》
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安倍首相が入院した慶応大学病院では、13日午後2時から、主治医の日比紀文・医学部教授(消化器内科)が記者会見し、「機能性胃腸障害が悪化し、全身が衰弱している」と病状を説明した。
機能性胃腸障害は、ストレスや精神的な疲労が引き金となり、おなか上部の膨満感や灼熱(しゃくねつ)感、みぞおちの痛みなどの症状がある。
日比教授によると、安倍首相は、1カ月以上前から食欲不振や胃もたれなどの症状を訴えていた。当初は軽かったが、数週間前にウイルス性とみられる腸炎を起こすなどして悪化。シドニーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)から帰国した10日ごろから、疲労感も強くなった。「体重はここ数カ月で5キロほど減った。3、4日の入院が必要」と話した。
辞任表明直後の12日夕方にも診察したが、13日はさらに衰弱が進み、「(公務の)緊張状態を続けるのは、少し難しいと判断した」という。ただ、「(進退について)総理にアドバイスしたことはない。数日前まで執務に全く支障はない状態だった」と強調した。
胃腸の病気に詳しい国立病院機構さいがた病院(新潟県上越市)の松枝啓院長は「薬で治療することもあるが、多くは生活習慣や食生活を改善し、ストレスを減らせば良くなる」としている。《朝日新聞》
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【自民党】総裁選は23日投開票
自民党は13日、両院議員総会、臨時総務会を相次いで開き、退陣表明した安倍晋三首相(党総裁)(52)の後継を選ぶ総裁選を14日告示、15日立候補受け付け、23日投開票の日程で行うことを正式決定した。
古賀、山崎、谷垣各派幹部から出馬要請を受けていた福田康夫元官房長官(71)は13日夕に出馬の意思を固め、各派関係者らに電話で支援を要請した。一方、出馬が確実視される麻生太郎幹事長(66)は14日午後に記者会見で立候補を正式に表明する予定だ。《共同通信》
【 JR信越線】中越沖地震から2カ月、全線で運行再開
新潟県中越沖地震で線路が土砂に埋まり、不通になっていたJR信越線の柿崎ー柏崎間(約18.7キロ)が13日、約2ヵ月ぶりに運転再開した。地震の影響によるJRの不通路線はなくなった。
大阪ー青森間の寝台特急「日本海」など、信越線経由の夜行列車は、13日に始発駅を出る列車から運転を再開した。《共同通信》
【この日の民主党】
新総理は国民の信を早急に問うべき 菅代表代行
菅直人代表代行は、13日の定例記者会見で、「新総理は早急に解散・総選挙で信を問うべき」として、早期の解散を求めた。
代表質問の直前に辞任表明した安倍首相の対応については「国会そのものを軽視・無視し、国民をも無視したもの」と批判。さらに、参議院選で示された民意は、まともな内閣による国家運営を求めたものであり、その意味では、首相は参議院選後から約2ヶ月の政治空白を作ったなどの見解を示し、問題視した。
今後の党の活動については、参議院選挙で国民の皆さんに示したマニフェストに掲げたものを法案化し、できれば与党の賛成も得て実現していくこと、そのための財源確保のため、税金の無駄遣いを一掃していくことが中心となる、と述べた。
菅代表代行はまた、ムダづかい一掃本部(仮称)を来週にも正式に発足させ、無駄遣い一掃のための作業を開始することを明らかにした。さらに、記者からの質問に答えて、「自民党政権はもうコリゴリというところまで、論戦を通じて追い込んでいく。また、財源の問題を含めて党への信頼を高めていく」と述べ、政権交代、民主党政権樹立への強い意欲と決意を表明した。
政局ではなく政策で勝負 参院総会で輿石会長
12日の安倍首相辞任劇を受けて、民主党・新緑風会・日本の参議院議員総会が13日午前、国会内で開催された。
冒頭、挨拶に立った輿石東参院議員会長は、安倍首相の辞任について、「驚いた。憲政史上前代未聞でないか」との所感を述べた。その上で、民主党の対応について「参院選挙で国民の皆さんに示した3つの約束、7つの提言を果たしていく。政局ではなく政策で堂々と勝負していく。その基本は微動だにしない」と、決意を力強く表明、国会の再開時に備え、心をひとつにして万全を期すよう求めた。
平田健二参院幹事長は幹事長代理、副幹事長を指名、総会として了承した。簗瀬進国対委員長は、常任委員会・特別委員会の配置を報告、承認された。簗瀬国対委員長はまた、安倍首相辞任による政治の空白について言及し、「空白の間、部門会議等で政調活動、政策活動に全力を挙げて、民主党はしっかりやっているという姿を明示していかなければならない」と要請。政局に惑わされることなく、参院選挙で国民に主張してきた政策の実現に向けて、一致団結して取り組む方針を確認した。
小沢代表、賈慶林中国共産党中央政治局常務委員と会談
小沢一郎代表は13日午後、都内で、来日中の賈慶林中国共産党中央政治局常務委員と会談、終始和やかな雰囲気の中で、日中両国の交流・協力関係の発展について意見交換した。
冒頭、小沢代表は賈常務委員の来日を歓迎する言葉を述べた。その後、賈常務委員から、安倍首相の辞任表明を受けた日本政治の激変について所感を問われた小沢代表は、自民党の中での問題に大した関心はないとした上で、首相が交代しても、参議院は解散がないために衆参のねじれが最低あと3年は変わらない状況を、どう認識するかにつきると指摘。「事態を正確に認識しない限り、政治、行政はやっていけない」と語った。
延期された代表質問について賈常務委員は「民主党が80項目の質問を用意したと聞く」と述べ、民主党と政権与党の相違点を質した。小沢代表は、年金や格差が生活をおびやかす中、参議院選挙で国民が思い切った投票行動を取ったことを例示。官僚主導の政治、それに乗っかる自民党にこの国を根本的に変える力はないとして、日本の政治も大きな転換点に差し掛かっているという見解を示した。
小沢代表はまた、日中両国が互いに協力し、友好的に発展するためにお役に立ちたいという気持ちに変わりはないと伝え、年末に予定される訪中の際の再会を約した。
会談には、菅直人、輿石東両代表代行、野田佳彦広報委員長、奥村展三役員室長、細野豪志・日中(民主党・中国共産党)「交流協議機構」事務局長が同席した。《民主党ニュース》