平成4996日目
2002/09/12
この日のできごと(何の日)
【日米首脳会談】
訪米中の小泉純一郎首相は12日午後、ニューヨーク市内でブッシュ大統領と会談し、対イラク問題に関し、新たな国連安保理決議を念頭に、国際協調体制構築を目指すことを確認した。ただ大統領は「外交努力」が成功しなかった場合は、武力行使も辞さない考えを重ねて示した。
大統領は、首相の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問への支持を表明。同時に日米韓にとって大量破壊兵器など北朝鮮の安全保障上の問題を指摘した上で、米国も対話再開の用意があることを、金正日総書記との首脳会談で伝えるよう求めた。
経済問題について首相は「不良債権処理を加速させる」と述べ、金融システム改革に取り組む姿勢を強調した。
イラク問題で首相は「耐えがたきを耐えることが大事だ。さらに一段の国際協調が取れるのが望ましい」と単独攻撃の自制を求めた。大統領は「心配無用だ。国際協調が重要なことはよく認識している」と同調する一方で、「問題はイラクとあとどれだけ約束をすればいいかということだ。外交的な努力は行うが、これが成功しなければ、ほかの方途を考えざるをえない」と述べた。
首相は北朝鮮訪問について「米、韓とよく調整して臨む。北朝鮮に『国際社会に対し責任ある対応が利益になる』と伝える」と決意を表明。大統領は「早く(訪朝の成果を)聞かせてほしい。訪朝するまでに米側の北朝鮮の情報を提供したい」と側面支援を伝え「大量兵器、通常兵力は、日米韓の感念材料になっている」と指摘した。
大統領が日本経済の現状説明を求めたのに対し、首相は「小泉内閣は経済再生が一番の課題だ。改革は軌道に乗っている」と表明した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【大相撲秋場所】
大相撲秋場所5日目(12日・両国国技館)再起を目指す横綱貴乃花が琴龍に肩透かしで敗れ、2敗目を喫した。琴龍は3個目の金星。横綱武蔵丸は新小結の高見盛を落ち着いて寄り切り、1敗を守った。高見盛は全敗。新大関の朝青龍は関脇土佐ノ海を逆転の左下手投げで退け、ただ1人全勝を守った。土佐ノ海は2敗目。横綱昇進を目指す大関千代大海は、雅山を押し出して1敗を守った。大関魁皇は栃乃洋を寄り倒し、大関武双山は闘牙を押し出し、ともに1敗を堅持した。関脇若の里は小結貴ノ浪を寄り切って4勝目。貴ノ浪は3敗目。全勝の朝青龍を1敗で追うのは、武蔵丸ら10人。十両は千代天山ら5人が1敗で並んだ。《共同通信》
【ヤクルト・高津臣吾投手】通算250セーブポイント
阪神1−2ヤクルト◇12日◇神宮
ヤクルトがペタジーニの10試合ぶりの一発で逆転勝ち。1点を追う六回二死一塁から左越えに37号逆転2ランを放った。坂元は七回途中まで踏ん張り、5月24日以来の2勝目。石井の救援も光り、九回は高津が締めて史上2人目の250セーブポイントを達成した。
阪神は今季初の5位転落。藤田が変化球主体に好投したが、打線の援護がなかった。
◇
ヤクルトの高津臣吾投手(33)は12日、神宮球場で行われた阪神27回戦で今季29セーブ目を挙げ、横浜の佐々木主浩投手(現マリナーズ)に次ぐ、プロ野球史上2人目の通算250セーブポイント(SP)をマークした。高津は2−1の九回、3番手で救援登板しこの回を無失点で切り抜けた。《共同通信》
【政界談話室】
民主党代表選に立候補している野田佳彦衆院議員は12日、記者団に党主催の立会演説会の在り方を問われ「対立軸を示すという意味では、非常にやりにくい。フリートークをさせてほしい」と不満顔。4人の候補が順番に演説する今の方式では知名度不足が響くだけに「経済や外交について5分刻みで議論するのはどうか。『菅直人さん、そりゃ違うよ』とやり合ってもいい。激論で構わない」とも。大の格闘技ファンらしく、乱戦に持ち込め勝機ありと言いたげ。《共同通信》
【米・ブッシュ大統領】国連で演説
ブッシュ米大統領は12日午前、国連総会で演説、「国連がイラクに対して大量破壊兵器の廃棄を強制できなけれ行動は不可避だ」と述べ、査察が失敗すれば軍事攻撃も辞さない強硬姿勢を明確に宣言した。
さらに「米政府がイラク問題に関する新しい国連安保理決議の採択に努力する」と述べ、当面、国際協調によってイラク問題の解決を模索する方針も示した。
さらに大統領は「フセイン(イラク大統領は)は(国連安保理決議を)履行すべきだ」と述べ、大量破壊兵器をめぐる査察などの即時受け入れを要求。イラクは国連決議を無視して大量破壊兵器の開発を続けていることなどを強調、「フセインは国際社会の平和と安定を危機に陥れている」と名指しで非難した。
一方、大統領は演説で、米国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に18年ぶりに復帰すると発表した。《共同通信》
【日・アフガニスタン首脳会談】
訪米中の小泉純一郎首相は12日午後、ニューヨーク市内のホテルでアフガニスタンのカルザイ大統領と会談し、復興支援を強化するため、首都カブールと主要都市カンダハル間(約500キロ)の幹線道路修復に5000万ドル(約59億円)を拠出することを表明した。
これに先立ち、ブッシュ米大統領もカルザイ大統領との会談で、日本、サウジアラビア両政府とともに道路修復に資金提供する意向を表明。総額は3国で計1億8000万ドル(約212億円)に上る。日本分の5000万ドルは無償資金援助となる見通し。
首相は会談で「今冬までに工事を始めるよう努力したい」と述べた。同時に、首相は「国造りの基本は治安。アフガン復興支援会議の主催国として、できる限りの協力を続けるが、支援は有効に使ってほしい」と指摘した。《共同通信》
【日印首脳会談】
小泉純一郎首相は12日午後、ニューヨーク市内のホテルでインドのバジパイ首相と会談し、「核兵器廃絶を目指す日本の主張を考慮に入れ、世界の平和に協力してほしい」と述べ、核軍縮への努力を要請した。これに対し、バジパイ首相は「インドは核兵器を先制使用する国とはならないと宣言し、非核保有国に対しても核兵器を使わないことも明らかにしている」と強調。ただ「インドは南アジア地域の非核化に努力しているが、周辺国でむしろ核兵器が増えつつある」として、パキスタンなどへの対抗を念頭に当面は削減は困難との認識を示した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は12日、レンジャーズ戦で5打数1安打。打率は3割2分8厘で首位に1分2厘差の4位。マリナーズは3−7で敗れ、ア・リーグのワイルドカード(最高勝率の2位)争いで、同率首位のアスレチックス、エンゼルスに7ゲームの大差をつけられた。
エクスポズの大家投手はメッツ戦に先発。6回1/3を5失点で8敗目(13勝)。ジャイアンツの新庄外野手はパドレス戦の延長十回、守備(右翼)だけに出場した。ジャイアンツは2−3で敗れ、ドジャースもロッキーズに敗れたため、ナ・リーグのワイルドカード争いでは両チームが同率首位。カージナルスの田口外野手はアストロズ戦を欠場。《共同通信》
【この日の民主党】
［代表選］4候補、仙台で政権交代後のビジョンを語る
民主党代表選挙の5回目となる立会演説会が12日、宮城県仙台市内のホテルで開催された。会場には、候補者の政権構想や政策を直接聞きたいという市民や党員・サポーター約700名が参加。用意した椅子では足りずに立ち見も出て、代表選への関心の高さを物語っていた。横路孝弘、菅直人、鳩山由紀夫、野田佳彦の4候補は、聴衆のそうした熱気を受け、次の首相候補となることも意識しながら、政権交代後にどんな日本をつくっていくかのビジョンを熱烈に語った。
今朝連絡を受けてやってきたという仙台市内に住む50代の男性サポーターは、「4人揃っての話を直接聞くなんて機会は滅多にない。来てよかった。代表選で誰に投票するか。その判断基準となる貴重な機会だった」と語った。また、40代の女性3人のグループは、「どなたが代表になっても、民主党はいい方向に日本を引っ張って行ってくれることが確認できた」「やはり、文書だけでなく、生で話を聞くと、数段に伝わってくることがちがう。直接話を聞くことができてよかった」などと、次々に感想を口にした。《民主党ニュース》
