平成2063日目
1994/09/01
この日のできごと(何の日)
【JR総武線】連結器が走行中に外れる
1日午前8時36分ごろ、東京都墨田区のJR総武線快速の錦糸町ー馬喰町間で、走行中の八街発東京行き上り快速電車(15両編成)の運転台にドアが開いた時に点滅するランプがつくと同時に非常ブレーキがかかり、電車は緊急停止した。運転士が防護無線を作動させ、付近の全電車を止めて調べたところ、3号車と4号車の間の連結器が外れ、電車は約3メートル分離していた。
通勤ラッシュの時間で約2300人が乗車していたが、線路沿いに誘導されて最寄りの両国駅に向かう際、4人がねんざなどの軽傷を負った。総武線は東京ー千葉の上下線で午後零時すぎまで不通となった。
JR東日本によると、車両の台車と連結器を結ぶ部分の鋼鉄製のピン(直径6センチ、長さ28センチ)が脱落、連結が外れていた。同電車は8月18日に定期検査でピンの部分を分解しており、その際にピンが脱落しないようにロックする留め金の扱いに問題があったのではないかとみて調査を始めた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【ルワンダ難民支援】玉沢防衛庁長官、陸自などに準備指示
玉沢防衛庁長官は1日午後、村山首相の指示を受け、ルワンダ難民支援を目的とする自衛隊派遣の態勢を整えるため、陸上、航空など3自衛隊幕僚長に対し、部隊編成や情報収集の準備を進めるよう指示した。13日の実施計画の閣議決定に先立って、部隊編成などを事前に進め9月中の派遣に間に合わせるのが目的だ。
防衛庁は、派遣されるザイール東部の治安状態がかなり悪化しているため、機関銃を携行する方針だ。しかし、これに対しては五十嵐官房長官が消極姿勢を示しており、政府内の調整が注目される。海外に派遣される自衛隊の武器をめぐるこれまでの政府答弁では、機関銃の携行は問題ないとされている。
また、同庁は現地の通信事情を配慮して装甲指揮通信車も配備。警戒態勢の強化が必要との判断から、当初の300人規模の部隊に警戒要員40人以上を加える予定で、先遣隊を除き派遣人員は三百数十人に膨れ上がる見込みだ。
派遣先はザイールのゴマ難民キャンプと補給基地となるケニアのナイロビ。今月中旬に先遣隊を送り込んで態勢を整えた後、下旬と10月の2回に分けて本隊を派遣する。期間は3カ月交代の延べ6カ月となる。《共同通信》
【田中真紀子科学技術庁長官】衛星を最大限生かす
田中真紀子科学技術庁長官は1日午前、技術試験衛星「きく6号」の静止軌道への投入失敗について「税金で上げているのに、責任を重く感じる。心からおわびしたい。衛星を最大限生かすように努力したい」と会見で陳謝した。田中長官が委員長を務める宇宙開発委員会を同日午後開き、対策を協議する。 長官は「全く無駄のない進歩はあり得ない。科学は信じるに足るという認識は変わっていない」とした上で、31日の会見に出席しなかった点について「担当者に再々質問をしたが納得がいかなかった。正確な事態を把握して対応したかった」と釈明した。 事楽団は今後現在のだ円軌道上でも可能な実験について、実験に参加している郵政省、NTTなどと協議しているが、衛星間通信実験などは一部実施できる見込みがあるという。
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村山首相は1日午前、技術試験衛星「きく6号」の静止軌道への投入失敗と今後への影響について「よく事情を聴いてみないと分からんから。残念じゃったね。よく原因を精査してみてね。専門家の方がやるんじゃろうから」と述べ、詳細な原因調査を待つ考えを示した。 415億円が無駄になることについて首相は「そういう失敗もあるんじゃろうが」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》
【村山富市首相】与党女性議員と懇談
村山首相は1日午後、森山元官房長官、久保田元経企庁長官ら自民、社会両党の女性国会議員15人と首相官邸で約30分間懇談した。与党の女性議員との懇談は首相就任後初めて。
首相は冒頭で「このような機会を設けてくれてありがとう。胸がどきどきする」とあいさつ。後はメモを取りながら聞き役にまわり、最後に「今回は1回目じゃから話をお聞きして各省大臣にぜひ伝えておきたい」と述べた。《共同通信》
【新生党・羽田孜党首】村山首相退陣求める
新生党の羽田党首(前首相)は1日午後、兵庫県西宮市で講演し、国連安保理常任理事国入り問題に関連し、村山首相が消極姿勢を示していることを批判、首相の退陣を要求した。
羽田氏はチュアン・タイ首相が来日を前に常任理事国入り問題に言及した中で「日本が消極態度を取り続けるならば別の候補を探すことになる」と言明したことを指摘。その上で「こんな屈辱はない。(村山政権の)失政だ」と痛烈に批判した。
さらに「本来ならば退陣要求が出るはずだが、国会が休会中なのでそういうことにならない」と述べ、9月末に召集予定の臨時国会では、野党が一丸となって村山首相に退陣を求めていく考えを表明した。
羽田氏は「首相は先の東南アジア歴訪の際にも(常任理事国入りという)こうした問題について率先して意見を言わなかった」と反発。こうした不鮮明な政治姿勢を取り続けると、アジアからも世界からも孤立してしまうとしながら「村山首相には退陣してもらうしかない」と対決姿勢を鮮明にした。《共同通信》
【板門店】中国、代表団召還
1日夜の新華社電によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は中国に対し、今後は朝鮮人民軍板門店代表所を朝鮮戦争休戦協定に代わる新たな平和にへの交渉機関とすると表明した。中国政府も休戦協定を平和協定にに切り替え、朝鮮半島で新しい平和保障体制が必要であることを確認し、休戦委員会に派遣している中国軍代表団の召還を決めた。北朝鮮側は休戦委員会の北朝鮮代表団を既に召還したことを伝えた。
将来の米朝国交樹立交渉で、1953年に北朝鮮、米中の三国が調印した休戦協定が問題になるのは確実で、今回の中朝合意により、予想より早く米朝国交交渉が展開する可能性が出てきた。北朝鮮はかねてから、米国との直接交渉による和平達成を希望していた。《共同通信》