平成2790日目
1996/08/28
この日のできごと(何の日)
【鳩山由紀夫氏】さきがけ離党を表明
さきがけの鳩山由紀夫氏と武村正義氏の新党をめぐる会談は28日、最終的に決裂。鳩山氏は同日夕の記者会見で、今週中に離党し、9月中旬をめどに新党を結成する意向を表明した。新党の規模は「10人から20人」(鳩山氏)の見込み。
「武村氏排除」や自社さ連立政権に対するスタンスも不明確なことから参加をためらう空気が新党旗揚げに向け厳しい取り組みを迫られそうだ。一方武村氏は鳩山氏離党の事態を招いた責任をとり、代表を辞任。さきがけは結党3年を経て分裂する事態に発展した。後任には菅直人厚相や園田博之副代表が取りざたされている。
鳩山、武村両氏は前日に続いて28日午前と午後に党本部で休憩を挟み、約2時間半協議したが、武村氏排除をめぐり話し合いがつかなかった。
鳩山氏は会談後の会見で「新党のプロセスについて隔たりを解消できずにこのようなことになった」と述べ、新党への武村氏参加をめぐり妥協点を見いだせなかったことを明らかにした。武村氏も「それぞれの立場での言葉や行動があり、鳩山氏を中心に結集している人もいる。そういう現実を見つめると、第三の道を発見することはできなかった」と述べた。
鳩山氏は同日夜、弟の鳩山邦夫氏(新進党)、横路孝弘前北海道知事、社民党「創志会」の赤松広隆氏、市民リーグの海江田万里代表らと協議。文化人や経済人を加え、新党の呼び掛けをすることを確認した。新党には、さきがけから幹部は参加せず、簗瀬進、田中甲氏ら当選1−2回生3、4人。弟の邦夫氏は来週早々に離党し、合流。
さきがけは同日夜、緊急総務会を開き、鳩山氏の離党と武村氏の代表辞任を了承した。後任人事は29日夜の総務会で決める。菅厚相は代表就任を否定している。
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新進党の船田元氏は28日「鳩山新党」に対し「現状も先も加わることはあきらめざるを得ない」と述べ、不参加の意向を表明した。記者団の質問に答えた。《共同通信》
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【Jリーグ】第16節
Jリーグ第16節(28日・国立競技場ほか=8試合)後半戦がスタート。前半戦を首位で折り返した横浜フリューゲルスが名古屋グランパスに1−2で敗れ、1位の横浜Fから6位の名古屋まで勝ち点の差は3で、大混戦となってきた。2位の鹿島アントラーズはジェフ市原を2−0で下し、柏レイソルはガンバ大阪を1−0で破って9連勝をマークした。京都サンガは横浜マリノスに0−3で完敗し、開幕から16連敗。《共同通信》
【代理署名訴訟】基地の強制使用は「合憲」
沖縄の米軍用地の強制使用をめぐる代理署名訴訟の上告審で、最高裁大法廷(裁判長・三好達長官)は28日、基地用地の強制使用手続きを定めた米軍用地特別措置法を合憲と認定、大田昌秀・沖縄県知事の署名拒否は「著しく公益を侵害する」として、国側全面勝訴の一審判決を支持、知事の上告を棄却した。米軍用地特措法をめぐる初の最高裁判断。
「戦後50年を超える基地重圧の総決算」と沖縄県が位置付けた訴訟は知事敗訴が確定した。一審判決を受けて強制使用手続きは、裁決申請書の公告・縦覧代行まで進んでおり、判決は公告・縦覧代行も拒み、国側から2件の訴訟を起こされている知事の対応にも影響を与えそうだ。《共同通信》
【新進党】政権奪取大演説会
新進党の小沢一郎党首、細川護熙、羽田孜両元首相らによる「政権奪取大演説会」が28日夕、東京・日比谷公会堂で開かれた。 小沢氏らはいずれも「結党の理念であるたゆまざる改革」を強調。「新進党が政権を取らなければ日本の将来はない」などと、次期総選挙での勝利を呼び掛けた。
鳩山由紀夫氏のさきがけ離党表明をめぐっては、海部俊樹元首相が「連立政権の枠組みが駄目だということが根底にあっての行動」りと述べるなど、連立政権へのダメージを期待する声が相次いだ。
演説後の質疑では「政治家にならなければどんな職業に就いたか」などの質問に、細川氏が「大工さんか植木屋さん」、小沢氏が「ベンチャービジネスをやっていただろう」などと答え、ソフトムードも演出された。
総選挙を控えて挙党態勢を打ち出すために首相経験者と新進党の母体となった旧政党の党首らによる演説会の第一弾。9月には、自民党と新進党が激突する県知事選(10月)の行われる岡山でも開かれる。
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新進党の小沢一郎党首は28日午後の同党両院議員総会で、加藤紘一自民党幹事長のヤミ献金疑惑をめぐり「加藤氏は国会審議での政府、与党の責任者であり、この人がこの地位にとどまっている中、国会審議には入れない」と述べ、加藤氏の幹事長辞任を求める考えを表明した。
同党は既に加藤氏の議員辞職を求めているが、小沢氏の発言は、臨時国会が召集されても加藤氏が幹事長職にとどまっている限り、一切の審議には応じないと一の姿勢を明らかにしたものだ。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】臨時国会先送りに含み
橋本龍太郎首相は28日夜、米国ハワイ島のコナで同行記者団と懇談し、衆院解散・総選挙との関連で政局の焦点となっている臨時国会の10月召集に初めて慎重な姿勢を示し、召集先送りに含みを持たせた。
臨時国会の主要目的は補正予算審議とされてきたが、首相は「まず補正予算案(の必要性)そのものを9月半ばすぎまでかけて考える作業が先だ」と指摘するとともに、「財政再建元年」を掲げる一方で、国債を増額して公共事業を行うための補正予算の編成に久保亘蔵相が慎重であることを挙げ「僕も同じ感じだ」と述べた。《共同通信》
【米大統領選】民主党、クリントン大統領を正式に指名
シカゴで開かれている米民主党大会は3日目の28日夜、クリントン大統領を党の大統領候補に正式に指名した。これにより、任期が2001年1月までと、米国にとって21世紀最初の指導者となる次期大統領の選挙は11月5日の投票に向け名実ともにスタートする。
大統領は、指名直前の28日夜にヘリコプターでシカゴ入りし「クリントン・ゴアとともに米国の最良の時代がやってくる」と述べ、再選への決意を示した。米ABCテレビが28日発表した世論調査によると、大統領は支持率でドール共和党候補に15ポイントの差をつけており、正式指名と受諾演説で、さらに弾みをつけたいところだ。《共同通信》
【英皇太子夫妻】離婚成立
2人の距離は最後まで遠かった−。チャールズ英皇太子とダイアナ妃は28日、ロンドン高等法院で、離婚確定判決を受けた。スキャンダルによる“泥仕合”を演じた2人の15年余の結婚生活は、離婚確定で正式に幕を閉じた。
バッキンガム宮殿は、離婚判決が同日午前10時半(日本時間同日午後6時半)に出たことを確認した。この日、ダイアナ妃は、ロンドン市内で顧問を務めるイングリッシュ・ナショナル・バレエ一行との昼食会に出席し、離婚後、初の仕事。一方、皇太子はロンドンから北に約700キロ離れたスコットランド・バルモラル城で、エリザベス女王、ウィリアム、ヘンリー両王子らとともに静かに過ごした。
ダイアナ妃は、離婚に際し、1700万ポンド(約29億円)を皇太子から受け取るとされ、「プリンセス・オブ・ウェールズ」の称号は維持するものの、王族の敬称である「ハー・ロイヤル・ハイネス(HRH)」(殿下)は失う。
離婚によって、チャールズ皇太子の長年の愛人カミーラ・パーカーボールズさん。との再婚問題がマスコミを中心に浮上しているが、国民の反発は強く、王位継承者の適格性をめぐる論議に発展する可能性もある。《共同通信》