平成2423日目
1995/08/27
この日のできごと(何の日)
【自民党総裁選】支持獲得に向け動き活発化
自民党総裁選は27日、前日外遊から帰国した河野洋平総裁(外相)と橋本龍太郎通産相が支持獲得に向けた動きを再び活発化させた。優勢に戦いを進めている橋本氏は、出馬表明以降初めて地元岡山県入りし、支持団体や講演会幹部の会合を開くなど足元固めに奔走。
一方河野氏も側近議員と協議したほか、旧三塚派の森喜朗建設相とも会談、巻き返し策を練った。9月10日の告示を前に、両陣営の多数派工作は一層激しさを増してきた。《共同通信》
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自民党総裁選出馬の意思を示している河野洋平総裁、橋本龍太郎通産相の両陣営の国会議員らが27日午前のテレビ番組に出演、論戦を繰り広げた。
NHKの番組で「橋本龍太郎総裁を実現する会」の塚原俊平会長(旧三塚派)は「自民党の中で前向きに戦ってきた人とパフォーマーンスでやってきた人では選挙戦での迫力が違う」として、次の総選挙で勝てる総裁には橋本氏がふさわしいと強調した。
これに対し河野陣営の相沢英之「憲政の会」事務局長一(旧宮澤派)は「従来の自民党の考えをあまり強く打ち出すと社会党、さきがけの抵抗がある」と述べ、連立政権維持の観点で「自民党らしさ」を強調する橋本陣営の姿勢に懸念を表明した。
一方、テレビ朝日の番組で小泉純一郎元郵政相(旧三塚派)は「次の衆院選で橋本総裁で過半数取れる確信がない。河野氏を代える理由はない」と河野支持の理由を説明した。
自民党の渡辺美智雄氏は27日午前、テレビ朝日の報道番組に出演し、河野洋平総裁について「自民党を新自由クラブのようにしてしまうのか。消費税に反対したり、いざという時に泥をかぶらないというのでは困る」と厳しく批判、あらためて橋本龍太郎通産相を支持する考えを表明した。《共同通信》
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【北海道マラソン】有森裕子選手が初優勝
来年のアトランタ五輪の代表選考会を兼ねた北海道マラソンは27日、札幌市の真駒内屋外競技場を男女同時スタートし、中島公園内をゴールとするコースで行われ、女子は3年ぶりのレースとなった1992年バルセロナ五輪銀メダルの有森裕子(リクルート)が2時間29分17秒の大会新記録で勝った。有森は5度目のマラソンで初優勝。
正午すぎのスタートが気温25度、微風のコンディション。有森は序盤から積極的なレースでトップを独走。35キロまでの各5キロを17分台でカバーし、終盤やや疲れたが、2位の山口衛里(天満屋)に3分30秒の差をつける快勝だった。3位は瀬戸口恵美(ベスト電器)で2時間33分39秒。
男子はエチオピアから陸上留学中のタデッセ・ゲブレ(テクモ)が2時間15分7秒で2年ぶり2度目の優勝。2位にはゲブレの弟、ブルック・ベケレ(テクモ)が入り、3位は比嘉正樹(資生堂)で2時間15分18秒だった。《共同通信》
【米シニアゴルフ】青木功選手、今季初V
米プロゴルフシニアツアーのバンク・オブ・ボストン・クラシックは27日、コンコード(マサチューセッツ州)のナショータクCC(パー72)で最終ラウンドを行い、青木功は69で回り、通算12アンダー、204で今季初優勝、賞金12万ドル(約1170万円)を獲得した。
青木は同ツアー今季初優勝で通算4勝目。海外のレギュラーツアーでは、これまで4勝を挙げており、国内の58勝を合わせ、プロ通算的66勝となった。
前日、単独首位に立った青木は、終盤の4ホールのうち3ホールでバーディーを奪って逃げ切った。1打差の2位はボブ・チャールズ(ニュージーランド)とヘール・アーウィン(米国)だった。《共同通信》
【新進党・小沢一郎幹事長】全国遊説開始
新進党の小沢一郎幹事長は27日、岡山市で開かれた党支部結成集会への出席を皮切りに、次期衆院選に向けた全国遊説を早くもスタートさせた。9月以降、北海道、愛知、大阪、京都などの主要都市を訪れ、参院選勝利の原動力となった支持団体へのあいさつ回りを兼ねて、政権奪還をかけた衆院選への協力を求める考えだ。
小沢氏は岡山市での記者会見で、自民党総裁選挙に関連し「どなたが自民党総裁になろうが私どもは政策を訴えてひたすら活動するという意味では変わりはない」と述べ、河野洋平、橋本龍太郎両氏のいずれが総裁になっても新進党の対応に変化はないとの考えを示した。
その理由として小沢氏は「自民党の総裁が即、首相ではない。現時点では村山富市首相であり、国政上それほど大きな変化や影響が出るとは思えない」と指摘した。
次期衆院選に向けた新進党の公認作業については、現在小選挙区で230人擁立のめどがついたことを明らかにし、「9月いっぱいをめどに全選挙区で候補者を擁立できるよう最善を尽くす。なんとしても過半数の議席を与えていただけるようお願いしないといけない。それは十分可能だ」と政権奪還の決意を強調した。
小沢氏は党内で出ている党員を含む党首公選論に対して「大いに結構だ」と理解を示しながらも、12月の党大会で公選規約を決める考えを示唆し、年内の実施は困難との認識を示した。《共同通信》
【ムルロア環礁】仏核実験抗議船が集結
南太平洋ムルロア環礁にフランスが設けた核実験場の沖合に27日、環境保護団体グリーンピースの抗議船「虹の戦士2」など、各国からの抗議船が続々と集結を始めた。
フランス海軍のフリゲート艦と哨戒艇が、抗議船団を取り巻くように監視を続けている。抗議船のそばで潜水艦の潜望鏡らしいものも目撃された。今のところ両者の衝突はないが、静かな海上に次第に緊張がみなぎり始めている。
「虹の戦士2」は同日朝、タヒチ島からこの海域に到着、ニュージーランドの公式抗議船「ツイ」やグリーンピースのヨット「ベガ」など先着組と合流した。
同じく先着組で、バイキングの海賊船を模したデンマークの「ビフロスト」の船長は、二本角のかぶと姿でほら貝を吹き鳴らし、「虹の戦士」の到着を歓迎した。
潜水艦の潜望鏡らしいものが目撃されたのは27日午後。約300メートル先に現れ、15秒後に海中に消えたという。
来月初めまでには同海域に計30隻の抗議船が集結するという。《共同通信》