平成2058日目

平成6年8月27日(土)

1994/08/27

【村山富市首相】マレーシア・マハティール首相と会談

マレーシアを訪れている村山首相は27日午前、クアラルンプール市内の首相官邸でマハティール首相と約2時間15分にわたり会談した。マハティール首相は「日本が約50年前に起きた(戦争責任の)ことを謝りつづけるのは理解できない」とし、過去にこだわらず政治的役割を拡大するよう要請。

その上で、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りについて「アジアの平和と繁栄のためにも常任理事国入りして、すべての役割を担ってほしい」と促し、国連平和維持軍(PKF)も含めた国連平和維持活動(PKO)の積極的な展開に期待を示した。これに対し、村山首相は言及を避けた。

東アジア経済会議(EAEC)についてマハティール首相は提唱者として「貿易ブロックでも反米、反欧州でもない」と理解を求めた。村山首相はEAECの説明を受けるのが今回の訪問目的の一つ、とした上で、「(マハティール首相の主張も)考慮する。さらに検討するが、関係国の理解と支持が大変重要だ」と述べ、難色を示している米国などとの対話を求め、日本としては慎重姿勢で臨むことを重ねて表明した。

マハティール首相はべトナムなどインドシナ3国とミャンマーへの日本の経済支援を求め、村山首相は「貧困国が地域内にあることは、不安定要素だ。インドシナのため協力していく」と応じた。

村山首相は、マレーシアの経済発展を受けた新段階の円借款として、環境問題や所得格差などのひずみ是正を支援する方針を示し、「日本マレーシア技術センター」建設構想の実現に取り組む考えを提示した。《共同通信》



【新進党・渡部代表幹事代行】新・新党の骨格で見解

新進党の渡部代表幹事代行は27日午後、静岡県・函南町で始まった党全国研修会での講演などで、共産党を除く野党の新・新党構想に関連し①結成後1年間は羽田、細川、海部の3首相経験者と石田公明、米沢民社両党委員長の5氏による集団指導体制をとる②党首は1年後、党員による公選で決めるとーの手順を示した上で「1年以内に政権交代があった場合、所属国会議員による投票で決めればいい」と述べた。

党首人事をめぐる各党派間調整が難航している現状を踏まえ、新・新党の早期結成のためには党首問題を先送りすべきだとの認識を示したものだ。

さらに渡部氏は「(羽田氏ら)5人が代表世話人となり、あとは全員一兵卒として参加しなければならない」とし、党首を除く役員人事について小沢新生党代表幹事ら党代表者クラスを交えず、代表世話人に一任する考えを表明した。

渡部氏は新・新党結成時期について「9月中に結成大会までこぎつけたかったが、(野党)10党派にはそれぞれ事情があり、はやる気持ちを抑える」とし、民社党をはじめ野党の一部にある新生党への警戒心に配慮し、柔軟に対応する姿勢を強調。「新・新党には社会党、自民党の中で改革を志す良識派の人にも結集してもらう」と自社両党から参加に重ねて期待感を表明した。

同党研修会は29日までの3日間で、羽田党首の講演(29日)のほか、政策勉強会、新選挙制度に関する勉強会などが予定されている。《共同通信》

【土井たか子衆院議長】中国・江沢民国家主席と会談

中国の江沢民国家主席は27日、北京で土井衆院議長と会談し、核廃絶に向けて中国は努力しているとの基本姿勢を表明した。これに先立ち議長と会談した銭其琛外相は、核拡散防止条約(NPT)には「欠陥」があると述べ、保有国の核兵器を制限するために努力すると強調した。

いずれも土井議長が、中国が6月に実施した核実験に「大きなショックを受けた」として核実験凍結を要請したのに答えたものだが、銭外相は「われわれは核実験全面禁止を主張しているが(現時点では)実験の一時停止は宣言しておらず、完全に停止するとは言い切れない」と明言を避けた。《共同通信》



8月27日のできごと