平成2787日目
1996/08/25
この日のできごと(何の日)
【鳩山由紀夫氏】新党「武村氏の参加は遠慮していただく」
新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事は25日、記者団に対し、新党問題をめぐり27日に行われる武村正義代表との会談への対応について「結党時の参加は遠慮してほしいと申し上げる」と明言、武村氏がそれを受け入れない場合には、離党した上で9月中にも新党を旗揚げする決意を表明した。
離党時期については「結党の時期との絡みも考える必要がある」と述べ、今後の情勢を見極めながら最終判断をする考えを示した。
これに対し、党内からは「武村外し」(若手議員)と反発する声が高まっており、武村・鳩山会談が難航するのは必至。新党問題をめぐるさきがけ内の調整は、分裂含みの緊迫した情勢で推移する見通しとなった。
また鳩山氏は、25日のテレビ朝日の番組などで、臨時国会で新進党が橋本内閣の不信任決議案を提出した場合の新党の対応について「(不信任案に)乗るか、乗らないかの選択を迫られる。自社さ政権の延長と思われる新党ではいけない」と述べ、橋本龍太郎首相が新党の政策を取り入れない場合の不信任案賛成に含みを残した。
鳩山氏は、武村氏を新党旗揚げ時のメンバーから外す理由について「武村氏はさきがけの負のイメージを一身に背負っている」と指摘するとともに、新進党の船田元氏や弟の鳩山邦夫氏が武村氏参加に難色を示していることなどを挙げた。
船田氏や邦夫氏については、新党結成時からの参加に期待を表明する一方で、村山富市社民党党首の参加についても「ご遠慮願いたいとの気持ちがある」と強調した。ただ新党結成後、時間を置いて武村氏が参加することについては「個人個人の決断だ。船田氏らも必ずしも反発していない」と述べ、将来的には前向きに検討する考えを示した。
鳩山氏は武村氏との会談で接点ができた場合でも、先行離党した上で新党を結成する手順を踏む意向を表明した。《共同通信》
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【新進党・羽田孜元首相】船田氏は新党へ
新進党の羽田孜元首相は25日、フジテレビの番組に出演し、新党結成問題で鳩山由紀夫さきがけ代表幹事との連携を深めている新進党の船田元氏の動向について「いろいろなことを表に出してきている。一つの政党の中にいることが難しいようになっているかなとの思いはある」と述べ、鳩山新党に合流する可能性があるとの見方を示した。
鳩山氏らが目指す個人結集方式の新党結成については、グループとグループ、政党と政党が一緒になるのではなく、個人が政策を中心に集まるのは一つの考えだ」と一定の理解を示した。《共同通信》
【北海道マラソン】安部友恵選手が初優勝
来年の世界陸上選手権(アテネ)の代表選考会を兼ねた北海道マラソンは25日、札幌市の真駒内屋外競技場を男女同時スタートし、中島公園内をゴールとするコースで行われ、女子は安部友恵(旭化成)が2時間31分21秒で初優勝した。安部はマラソン5回目で2勝目。
アトランタ五輪補欠の安部は、序盤から女子の先頭を快走。28キロ付近で後藤郁代(旭化成)が脱落した後、33キロ手前で佐藤千春(リクルート)を振り切り逃げ切った。2位の佐藤は2時間33分38秒。3位の後藤は2時間34分10秒だった。
男子は、エチオピア出身で昨年2位のブルック・ベケレ(テクモ)が、2時間14分26秒で初優勝した。アフリカ選手の優勝は5年連続。日本勢の最高は川島伸次(旭化成)の4位で2時間17分28秒だった。《共同通信》
【サッカー・国際親善試合】日本、ウルグアイ下す
サッカーの国際親善試合、日本代表ウルグアイ代表は25日、大阪市の長居陸上競技場に約4万人の観衆を集めて行われ、来年のワールドカップ(W杯)フランス大会アジア予選突破を目指す新日本が5−3(前半3−1)で快勝した。加茂監督の率いる日本の通算成績は11勝3分け9敗。
日本はW杯2度優勝の古豪ウルグアイに対して、積極的にサイドからの攻撃を仕掛けた。前半15分、前園(横浜F)がFKから代表初ゴールを決めて先制。23分に同点とされたが、26分に三浦知(川崎)が勝ち越しのゴールを決め、42分にも高木(広島)が連続して得点。後半にも三浦知、岡野(浦和)が加点してウルグアイを突き放した。《共同通信》
【ゴルフ・尾崎将司選手】プレーオフ制す
久光製薬KBCオーガス夕最終日(25日・福岡県芥屋GC=7154ヤード、パー72)尾崎将司と手島多一が通算5アンダーの273で並び、プレーオフの末、尾崎将が今季5勝目、ツアー通算79勝目を挙げた。尾崎将は優勝賞金1800万円を獲得、今季の賞金総額を1億282万8000円として1億円の大台を突破した。
7アンダーの10位でスタートした手島は9バーディー、1ボギーの64で一気に首位に浮上。尾崎将も、17、18番で連続バーディーを奪い、追い付いた。18番(568ヤード、パー5)でのプレーオフは1回目が両者パー。2回目で尾崎将がバーディーを奪ったのに対し、手島がバーディーパットを外し、決着した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】ブラジルの日系団体代表と懇談
ブラジル滞在中の橋本龍太郎首相は25日午前、サンパウロのブラジル日本文化協会で上原幸啓日伯文化連盟会長ら日経5団体代表者と懇談した。
代表者らは日本文化の普及に向けた「文化センター」や「日伯学院」設置への支援を要請。高齢の日系一世のための特別養護老人ホーム建設についての協力も求めた。
首相は懇談後、外務省にセンター支援の実施と、ホーム建設への「最大限の協力」、日伯学院についての「前向きの検討」をそれぞれ指示した。《共同通信》