平成2788日目

1996/08/26

この日のできごと(何の日)

【ソウル地裁】全斗煥元大統領に死刑判決

韓国で起きた1979年の粛軍クーデターや1980年の光州事件で、反乱、内乱罪などに問われた全斗煥元大統領、盧泰愚前大統領ら16被告に対する判決公判が26日午前、ソウル地裁で開かれ、金栄一裁判長は全元大統領に死刑(求刑死刑)、盧前大統領に懲役22年6月(同無期懲役)の判決を言い渡した。残り13被告は懲役10ー4年、1人は無罪とした。

全斗煥政権の成立過程に対する初の司法判断となった判決は、粛軍クーデターを「反乱」、光州事件を「内乱」とそれぞれ認定。ほぼ起訴事実に沿って「成功したクーデター」を断罪し、金泳三政権の「歴史の正しい立て直し」政策を追認する形となった。

金裁判長は一方で、粛軍クーデターに関連して反乱重要任務従事罪に問われた朴俊炳前議員(元第20師団長)には無罪を宣告、全元大統領、鄭鍋溶元国防相らの内乱目的殺人罪の部分についても検察側の主張を退けた。

KBS放送などによると判決は、粛軍クーデターを「軍の主導権を掌握するためのもので、崔圭夏大統領(当時)の裁可を事後に受けたが、適法な手続きを経たものではない」と指摘。

光州事件について、鎮圧が最初から憲法秩序を乱す目的だったとする起訴事実部分は削除したが、デモを武力で鎮圧、罪のない市民を死亡させ、政治家などを連行したのは軍部による「暴動」行為であるとし、事件を「軍部による内乱行為」と認定した。

韓国では被告が大統領経験者であることなどを考慮、有罪判決が確定しても時期をみて何らかの恩赦措置を取るとの見方が一般的。今後、来年末の大統領選をにらみ政府が恩赦の実施時期を模索することになろう。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【マツダ・デミオ】発売

8月26日のできごと(何の日)【マツダ・デミオ】発売
http://www.goo-net.com/

【福井県】76歳、北陸道を逆走

免許取得歴37年の老人が26日夕、福井県鯖江市の北陸自動車道を逆走し、2台の車の5人が重軽傷を負った。この老人は無傷で、運転はベテランだったが、これまで高速道を一度も走ったことがなかったという。

同日午後5時半ごろ、福井県今立町の男性(76)の軽乗用車が北陸自動車道の福井インターチェンジから入ったが、金沢方向に向かう下り車線を敦賀方向に逆走。対向してきた乗用車が避けようとしてガードレールに衝突し、約10キロ先で軽乗用車と正面衝突してようやく停止した。

この間、走行車両から福井県警高速隊に通報があったが、間に合わなかったという。同高速隊は「通行券も取っておらず、小学生が高速道路を走ったようなもの」とあきれていた。《北國新聞》

【ゴラン高原PKO】一次隊本隊が帰国

中東・ゴラン高原でシリア、イスラエル両軍の停戦を監視する「国連兵力引離し監視軍」(UNDOF)に参加した、陸上自衛隊東北方面隊(総監部仙台市)の第6師団(山形県東根市)を主力とする一次隊の本隊=佐藤正久隊長(36)=21人が、今年2月以来の半年の業務を終え26日、帰国した。

一陣の22人は今月5日に帰国している。交代した二次隊は西部方面隊(総監部熊本市)の部隊で、イスラエル、シリア両国に分かれて引き継いだ輸送業務を開始している。

【WBCフライ級タイトル戦】勇利アルバチャコフ選手、9度目の防衛成功

世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ、チャンピオンの勇利アルバチャコフ(ロシア=協栄)ー挑戦者渡久地隆人(十番TY)12回戦は26日、東京・両国国技館で行われ、勇利が9回1分29秒、TKOで勝ち、9度目の防衛に成功した。勇利はデビューから23連勝(16KO)と不敗を続けている。渡久地はプロ9年目での世界初挑戦が実らず、21戦18勝(15KO)3敗となった。

勇利は序盤から渡久地をよく見て、リズムのいいワンツーなどで着実に渡久地からスタミナを奪った。7回に、左パンチをあごにヒットしてダウンさせ、さらに連打で2度目のダウンを奪った。9回は渡久地の大振りの攻勢にコーナーに追い詰められたが、ボディーフック、右アッパーを交えた連打で逆襲。一気にダウンさせたところでレフェリーが試合を止めた。《共同通信》

【新党さきがけ・武村正義代表】鳩山由紀夫氏に不快感

新党さきがけの武村正義代表は26日朝、兵庫県の伊丹空港で、鳩山由紀夫代表幹事が25日に、結党時から武村氏が新党に参加することを明確に拒否したことについて「とにかく驚いている。27日の会談を前にああいう発言をしたのは理解できない」と強い不快感を表明した。

その上で「27日には(鳩山氏と)真剣に話し合うが、まとまらなかった場合はさきがけのみんなと対応を検討したい」と述べ、会談が物別れに終わることも想定、対応を協議する考えを明らかにした。

鳩山氏は同日朝、記者団に対し「さきがけへの信義以上に国民の将来に対する信義を選ばなくてはならない」と述べ、さきがけを離党し弟鳩山邦夫氏らと新党結成に踏み切る決意を強調した。

鳩山氏は25日から、社民党内の新党推進グループ「創志会」や「リベラル96」とも連絡。新党旗揚げ時のメンバーの確定や今後の段取りの調整を急いだ。「創志会」の赤松広隆氏らはあらためて「鳩山新党」参加の意向を鳩山氏に伝えた。

新党さきがけの簗瀬進氏は26日、インターネットのホームページ上で「鳩山氏と行動を共にする」との考えを表明した。《共同通信》

【新進党・鳩山邦夫氏】新党参加を正式表明

新進党の鳩山邦夫氏は26日夜、都内で開かれた後援会の会合であいさつし、兄の鳩山由紀夫新党さきがけ代表幹事が目指す新党結成について「友愛の旗を立てられるなら、友愛の『兄弟船』を打ち立てるために新進党を離党するつもりだ」と述べ、離党して新党に参加する考えを正式に表明した。

一方、新進党は同日午後の五役会議などで新党が連立政権の枠組みにかかわるとなると政局に大きな影響を与える」として「鳩山新党」が野党色を強めるかどうかを注視していくことを確認した。

この後の記者会見で、西岡武夫幹事長は「由紀夫氏の行動は、連立の枠の中ではやっていけないということが根底にあるのだろう」と新党の野党化に期待を表明。同時に「党内への波及はほとんどない」と述べ、邦夫氏と船元氏が離党した場合でも同調者は少ないとの見解を示した。《共同通信》

【池田行彦外相】イスラエル・ネタニヤフ首相と会談

イスラエル訪問中の池田行彦外相は26日夜(日本時間27日未明)エルサレムの首相府でネタニヤフ首相と会談、6月のネタニヤフ政権発足後、手詰まりになっている中東和平交渉の見通しを中心に意見交換した。

ネタニヤフ首相は会談後、記者団に対し「パレスチナとの和平交渉は数週間以内にも進展が望めそうだ」と、交渉に積極的な姿勢を示した。

会談の中で首相は「エルサレムのパレスチナ人の政治活動について合意ができたので、話し合いを動かすことができる」との認識を表明。池田外相が、同首相とアラファト・パレスチナ自治政府議長とのトップ会談の必要性を指摘したのに対し「閣僚レベルの接触を経た上で、会談の可能性がある」と述べ、実現に意欲を示した。

首相はパレスチナ人居住区の経済封鎖を緩和させる意向を示す一方、ユダヤ人入植地拡大については「人口の自然増に対応していく」と述べ、政策変更のない考えを重ねて明らかにした。これに対し外相は「アラブ諸国全体にイスラエルが和平プロセスに真剣でないと受け取られることは好ましくない。明確な行動で誠意を示すべきだ」として、入植地問題への慎重な対応や、ヘブロンからのイスラエル軍撤退などを求めた。新政権発足後、同首相が日本の閣僚と会うのは初めて。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】ブラジル大統領と会談

橋本龍太郎首相は26日午前(日本時間同日深夜)カルドソ・ブラジル大統領とブラジリアの大統領府で会談、国連安全保障理事会の拡大を含む国連改革全般で基本的な足並みをそろえることで一致した。

大統領は「両国が常任理事国になるよう活動することを期待する」と強調。両首脳は非常任理事国選挙でも今秋は日本を、来年はブラジルを互いに支持することを確認した。

首相は、現地に生産拠点を持つ外国メーカーにだけ低関税率を適用しているブラジルの自動車輸入政策をめぐり、年間5万台に限って現行70%の関税率を35%に引き下げるとの大統領令に一定の評価を示した。これに対し、大統領は輸入枠、税制について段階的に再検討する用意があると表明した。

両首脳は①ブラジルと近隣3カ国でつくる自由経済圏「南部共同市場(メルコスル)」と日本との初の高級事務レベル協議を10月開催②日本の資金提供でアフリカを対象にした食糧増産研修をブラジルで実施するなど「南・南協力」推進③ブラジル中央部の半乾燥地域セラードの農業開発事業への一層の協力―などで合意した。《共同通信》

ブラジルのカルドゾ大統領は26日午後(日本時間27日未明)ブラジリアのイタマラチ宮で開かれた橋本龍太郎首相歓迎昼食会あいさつで、来年5、6月ごろの天皇、皇后両陛下のブラジル訪問が決まったことについて「両国友好関係の第二世紀の開始を期す最良の出来事だ」と歓迎の意を表明した。

一方、首相は1960年4月のリオデジャネイロからブラジリアへの遷都について「遷都の大事業の成果が今日のブラジルに限りない活力を与えている様を見ることができた」とあいさつで強調。その上で、「両国が互いに手を携えて協力していくべきだと強く感じた」と述べた。《共同通信》



8月26日 その日のできごと(何の日)