平成8209日目
2011/06/30
【菅直人首相】一体改革案決定「まさにこれからが本当の始まり」
政府・与党は30日、「社会保障改革検討本部」(本部長・菅首相)の会合を首相官邸で開き、今後の社会保障と税制の基本方針となる「社会保障・税一体改革案」を正式に決定した。
急速に進む少子高齢化社会に対応するため、低所得者の年金対策や子育て支援を拡充するとし、そのための財源となる消費税について、「2010年代半ばまでに」現行税率を段階的に引き上げ、「10%」とすることを明記した。改革案の決定により、民主、自民の2大政党が初めて「消費税率10%」を目指すことで足並みをそろえた。政府・与党はこの方針の具体化に向け、今年度中に法案を策定し、早ければ来年の通常国会への提出を目指す。
菅首相は一体改革案の決定を受け、「まさにこれからが本当の始まりだ。野党各党に幅広い協議をお願いし、もっと素晴らしい案を得て改革を実行する」と述べ、近く与野党協議を呼びかける方針を表明した。《読売新聞》
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【長野県松本市】震度5強
30日午前8時16分頃、長野県中部を震源とする地震があり、同県松本市で震度5強を観測した。気象庁によると、震源の深さはごく浅い。マグニチュードは5.5と推定される。《読売新聞》
【グランドプリンスホテル赤坂】完全閉鎖
「赤プリ」の愛称で知られ、東日本大震災の被災者を受け入れていた東京都千代田区の旧グランドプリンスホテル赤坂が30日、完全閉鎖の日を迎えた。
被災者は入館証や鍵を返却したり、段ボール箱を積んだ台車を押したりして新たな避難先への引っ越し作業に追われた。東京都によると、30日朝の時点で159世帯352人が入居。全員の受け入れ先が決まったのは前日の29日夜だったという。《共同通信》
【高知海上保安部】沖縄の漁船を20日ぶりに発見、船長救助
30日午後1時10分ごろ、高知県室戸岬の南南西約70キロの海上で、海上保安庁の航空機が、今月8日に伊江村の漁港を出港し、行方不明になっていた伊江漁協所属の漁船「光丸」(4.9トン、乗組員1人)を発見し、船長のSさん(70)=同村=を約20日ぶりに救助した。
高知海上保安部によると、Sさんは意識ははっきりしていて、元気だという。《沖縄タイムス》
【東日本高速道路・佐藤龍雄社長】東北の無料化を批判 「渋滞の原因に」
東日本高速道路会社の佐藤龍雄社長は30日の定例記者会見で、菅政権が実施した東北地方の高速道路無料化について「交通体系をゆがめて、渋滞の原因にもなる」と批判した。
無料化は6月20日から始まり、バス・トラックと東日本大震災の被災者が乗る車が対象になっている。無料化された高速道路の大半を同社が管理・運営している。今秋以降に対象が全車種・全利用者に拡大される見通しだ。
佐藤氏は、バス・トラックの交通量が増えたことを指摘。「(鉄道、船も含めた)全体の交通体系をゆがめるのではないか。政府の政策に意見はしないが、9月からは本格復旧も始まり、(無料化が)渋滞の大きな原因になると思う」と述べた。
無料化の対象車はETCを利用できず、料金所近くで約1~6キロの渋滞が起きているという。このため同社は料金所の収受員をパート中心に130人ほど新たに採用する方針だ。《朝日新聞》
【中国・京滬高速鉄道】北京〜上海開業
中国の首都北京と最大の経済都市上海を結ぶ高速鉄道が30日に開業し、中国版新幹線「和諧号」の一番列車が北京南駅、上海虹橋駅をそれぞれ出発した。
中国政府は、7月1日の中国共産党創建90年の記念日前日に、二大都市間に大動脈を開通させ、自国の技術力の高さや経済発展の成果を誇示し、国威発揚を図っている。しかし、日独などからの導入技術をベースに製造した車両を「国産」と主張、特許申請の国際的手続きを始めたことに日欧で批判が出ており、火種を抱えてのスタートとなった。
北京南駅の開業式典で温家宝首相は「中国鉄道史に新たな一ページを加えた」と強調した。《共同通信》
