平成3453日目
1998/06/22
この日のできごと(何の日)
【矢沢永吉さん】35億円の詐欺被害
人気ロック歌手の矢沢永吉さん(48)写真が、オーストラリアでの高層ビル建設計画に絡んで約35億円をだまし取られるなどしたとして、同国の証券監視委員会に届けていたことが22日、明らかになった。監視委は詐欺容疑などで既に捜査に乗り出しているという。
矢沢さんの事務所(東京・赤坂)によると、矢沢さんは約10年前から、保養地で知られるオーストラリア東部のゴールドコーストで、録音スタジオや音楽スクールなどが入った24階建てビルの建設を計画。
事務所側はこれまでに、建設予定地の土地所有者らに土地などの購入代金約31億円を支払うとともに、事務所の関連会社である現地法人にプロジェクト資金に約4億円を払った。
ところが矢沢さんの友人で現地法人役員の日系人男性が、無断で建設予定地を担保に銀行から融資を受けて返済しなかったため、土地は差し押さえられて競売にかけられ、第三者に売却されていたことが今年1月になって判明。事務所側は同月、証券監視委に被害を届けた。《共同通信》
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【大相撲名古屋場所】番付発表
日本相撲協会は22日、大相撲名古屋場所(7月5−19日・愛知県体育館)の番付を発表した。春、夏場所で連続優勝した若乃花が横綱に昇進。東に曙、若乃花、西に貴乃花の同期生が並び、7年ぶりに3横綱となった。
新横綱は貴乃花以来、21場所ぶりで兄弟横綱は史上初。同部屋の横綱2人は平成3(1991)年夏場所の千代の富士、北勝海(九重部屋)以来となる。
大関は東に貴ノ浪、西に武蔵丸。先場所、新小結で勝ち越した22歳の千代大海が新関脇で西、東にはベテラン安芸乃島が19場所ぶりに返り咲いた。夏場所11勝の琴錦が東小結、関脇で負け越した魁皇が西小結にとどまった。琴錦は三役在位32場所目で史上1位の記録を更新。安芸乃島、魁皇は同23場所目。《共同通信》
【青森市】淡谷のり子さんに名誉市民章
青森市の名誉市民に選ばれた同市出身の歌手、淡谷のり子さんに市民章を贈る授与式が22日午後、東京都大田区の淡谷さんの自宅で行われた。
青森市の佐々木誠造市長らが市民章や記念の額を手渡し「青森の誇りです」と話し掛けると、車いすに乗った淡谷さんは笑顔でうなずいた。言葉は少ないものの、血色は良く、青森の懐かしい話題にしきりにほほ笑んでいた。
淡谷さんは「誠に光栄に感じており、感謝しております」とのコメントを発表。家族らには「うれしいわねえ」と喜びの声を漏らしているという。《共同通信》
【金融監督庁】発足
大蔵省から金融検査・監督部門を分離し、総理府の外局として独立する金融監督庁が22日発足した。「護送船団行政」に象徴される従来の不透明な裁量行政から脱却し、明確なルールに基づいた事後監視型の金融行政の確立を目指す。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】不良債権処理「受け皿銀行」8日に結論
橋本龍太郎首相は22日、不良債権処理問題をめぐり自民党の加藤紘一幹事長、山崎拓政調会長と相次いで会談し、破たん金融機関の取引先企業への融資を継続する「受け皿銀行」の設立を柱とする抜本的な金融安定化策について、来月8日に内容を最終決定する方針で一致した。
首相は山崎氏に対し「複数の構想をよく吟味して結論を出してほしい」と指示した。《共同通信》
【ビル・ゲイツ氏】資産7兆円
22日発売の米経済誌フォーブスがまとめた1998年版世界の長者番付によると、米ソフトウェア最大手、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が資産総額510億ドル(約7兆円)で、4年連続第1位だった。米司法省との独禁法違反裁判を抱えるゲイツ氏だが、CATV会社などメディア分野にも積極的に投資し、97年から資産を4割増やした。資産総額500億ドルを超えたのはゲイツ氏が初めて。
第2位は、米小売最大手ウォルマート・ストアーズ創業家のウォルトン家で480億ドル、第3位はブルネイのボルキア国王で360億ドルだった。
日本人では、94年に第1位にランクされたこともある西武鉄道会長の堤義明氏がトップだが、地価、株価の下落で資産総額は57億ドルにとどまり、番付も昨年の22位から57位に大幅ダウン。このほか、サントリーの佐治敬三会長(56億ドル、58位)、武富士の武井保雄会長(52億ドル、67位)が上位100位の個人・家族に入った。《共同通信》
【韓国】領海に北潜水艇
韓国北東部、江原道束草市の東約18キロの韓国領海で22日午後4時半(日本時間同)ごろ、潜水艇1隻が漁網に引っ掛かり漂流しているのを漁船が発見、韓国軍が対潜ヘリコプターや対潜哨戒機などを現場に派遣し、付近の海軍基地へのえい航作業を開始した。23日未明に係留される見通し。国防省は潜水艇の国籍は調査中としているが、同省当局者は共同通信の取材に対し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の所属とみられる、と述べた。
金大中大統領は軍当局に厳重な警戒態勢をとるよう、指示するとともに、関係閣僚を緊急招集、今後の対策を協議した。
現代グループ名誉会長の訪朝で好転しつつあった南北関係の冷え込みは避けられそうもなく、北朝鮮の対応によっては、対話と交流を進める金大中政権の対北政策が見直しを迫られる可能性もある。《共同通信》
