平成3449日目

1998/06/18

この日のできごと(何の日)

【米政府】印パ制裁の内容を発表

米政府は18日、核実験を実施したインド、パキスタンに発動すると発表していた制裁について、両国政府への援助や米民間銀行の融資停止を含む具体的な内容を明らかにした。制裁は1994年のグレン修正条約に基づいて実施される。

会見したタルボット国務副長官は「制裁実施は両国が核拡散防止で正しい方向に向かうよう求める強いメッセージ」と述べ「米国の利益を損なわないよう努力した」と指摘、制裁適用に当たり米産業界への悪影響を食い止めるよう配慮したことを明らかにした。《共同通信》

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【政界談話室】

○・・・通常国会会期末の18日、橋本龍太郎首相は恒例の各会派あいさつ回り。参院社民党では「本当にお世話になりました。約束したことを一つずつ進められて良かったと思う。ありがとうという万感の思い」と頭を下げた。あいさつ回り一巡後、首相は記者団に「通常国会は寒いさなかに召集され、やっていくうちに汗をかくようになってくるものだが、今年もまさにそうだったなあ」としみじみ。景気低迷から「橋龍不況」となじられ、終盤に内閣不信任案まで飛び出した「冷や汗」国会を振り返っていた。

○・・・菅直人民主党代表はこの日、早大学生サークルの招きで大隈講堂に乗り込み講演した。冒頭、満員の聴衆に「我が家の権力者である女性が早稲田の文学部出身」と夫人を引き合いに出しウケを狙ったが、見事に外れ、会場は白けムードになった。すぐさま話題を政権構想に切り替えて、質問にもポンポンと受け答え、なんとか講演を乗り切った。最後に司会の学生が気を利かせ、「橋本首相は三田(慶応大)人脈を使って影響力を増していますね」と水を向けたが、遅きに失したフォローに苦笑い。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】「景気対策と不良債権処理は車の両輪」

橋本龍太郎首相は18日午後、第142通常国会閉幕を受け、首相官邸で記者会見し「景気回復と不良債権処理は車の両輪だ」と強調、金融機関が抱える不良債権処理問題に参院選期間中も全力で取り組む構えを表明した。その上で、不良債権処理の関連法案を参院選後の臨時国会に提出する意向を示した。

日米両国によるドル売り円買いの協調介入について「それなりの評価を市場からいただいた」との認識を示し「そういう評価を継続するためにも、日本経済の先行き不安を消す努力に全力を挙げ、目に見える結果を出せるよう進めていく必要がある」として、市場安定の立場からも不良債権処理の重要性を強調した。《共同通信》

【民主党】「薬害エイズ真相究明特別本部」設置

民主党の枝野幸男・政調筆頭副会長と家西悟衆院議員は18日記者会見し、前日の裁判で薬害エイズに関する新証拠が出現したことを受け、薬害エイズ真相究明特別本部を設置したと発表した。

枝野議員は「昨日の松村元生物製剤課長の公判で、厚生省エイズ研究班の録音テープの存在が明らかになった。今までなぜ出てこなかったのか、厚生省の証拠隠し、郡司元生物製剤課長の国会での偽証の疑いがある」と指摘した。

また、国会開会中にしか提出できない質問主意書を、会期末のこの日に急遽、枝野議員名で提出した。

主意書では(1)薬害エイズ訴訟和解の前提でもあった「薬害根絶誓いの碑」建立について、厚生官僚が「根絶」の文字を刻まないなどの提案を繰り返しているが、和解合意に携わった小泉厚相はどう考えるのか(2)17日の公判で存在が明らかになったテープを、検察庁はどこから押収したのか、また、厚生省はテープの存在を認識していたか(3)薬務官僚の製薬業界への天下りが相変わらず行われているが、厚生省は96年9月の自粛措置を継続しているのか――などを内閣にただした。

家西議員はテープ出現について「腹立たしい思い。厚生省は(菅・元厚生)大臣の命令すら守らず、自分たちに都合の良い資料しか出さなかったのか」「安部英(元帝京大副学長)が『(非加熱製剤投与は)毒を入れているようなもの』と発言しているというが、他の委員はそれを聞いてどう感じていたのか。私は被害者だ。被害者である以上、許せない」と怒りを吐露。「この問題は党派を超えて真相究明に協力してほしい」と訴えた。

特別本部は代表直属で、役員は顧問=菅直人、本部長=枝野幸男、事務局長=家西悟、副本部長=金田誠一、山本孝史の各衆院議員。《民主党ニュース》



6月18日 その日のできごと(何の日)