平成1981日目
1994/06/11
この日のできごと(何の日)
【Jリーグ・サントリーシリーズ】広島が初制覇
Jリーグ・サントリーシリーズ第21節(11日・ジュビロ磐田スタジアムほか=6試合)広島がジュビロ磐田に2−1で逆転勝ちし、念願のシリーズ初制覇を決めた。追走していた清水工スパルスはガンバ大阪を4−1と圧倒し、鹿島アントラーズもベルマーレ平塚を4−0で破り、意地を見せた。ヴェルディ川崎は3−0で浦和レッズに快勝。横浜ダービーは延長の末、マリノスが2−1でフリューゲルスを下し、名古屋グランパスはジェフ市原に1−0で勝った。
Jリーグは昨年のサントリーシリーズから鹿島、川崎、広島とシリーズごとに優勝チームが交代した。広島はニコスシリーズの優勝チームと11月26、30の両日、Jリーグ・チャンピオンシップで対戦し、年間チャンピオンの座を争う。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【近鉄・野茂英雄投手】「2桁奪三振」通算70試合に
近鉄3−1日本ハム◇11日◇東京ドーム
逆転勝ちした近鉄が連敗を5で止め、日本ハムと入れ替わって5位に上がった。10奪三振の野茂が4勝目、赤堀が5セーブ目をマークした。近鉄は1点を追う六回無死一、二塁から石井、鈴木の連続適時打でリードを奪った。さらに一死二、三塁とし、金村の左邪飛が犠打となって3点目を加えた。《共同通信》
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近鉄の野茂英雄投手(25)は11日、東京ドームでの日本ハム11回戦で10三振を奪い、1試合2けた奪三振(延長戦を含む)を歴代単独2位の通算70試合とした。《共同通信》
【公明党・市川書記長】社会党に政権協議呼び掛け
公明党の市川書記長は11日午前、都内の公明会館で開かれた「全国県本部長会」での報告で、社会党に対し「連立与党側の行き違いや、礼に失した経過は経過としつつも、政局安定のためにそれを乗り越え、政権に復帰することを強く期待する」と述べた。
市川氏は、社会党が求めている自主的内閣総辞職論に「賛成は致しかねる」と拒否しながらも、「社会党が連立復帰を真剣に模索している姿勢」と評価。同党が政権構想をまとめるのを受け、与党側から政権協議を呼び掛けたいとの考えを示した。
自民党の不信任案提出の動きに対しては「大義名分がない」と非難。社会党に対し「自民党による内閣不信任決議案には同調できないとの方針を明確にすべきた」と、自社連携路線の否定を鮮明にするよう求めた。
社会党の同調で不信任案が成立、自社両党中心の権ができた場合には、現行中選挙区制での衆院解散に結び付くのは必至との見方を示し、「政治改革つぶし」につながると警告した。次期総選挙は新選挙制度で行うべきとの立場から「区割り法案の一日も早い成立を期すべきだ」と強調した。
【日本新党】細川代表を再任
日本新党の全国代表者会義は11日午後、連立政権の再構築のため社会党の政権復帰を呼び掛ける活動方針を決めるとともに、細川護熙代表(前首相)と松岡満寿男代表幹事を再任し、閉幕した。
質疑の中で細川氏は、「発展的解党」路線と党勢拡大路線とは矛盾するとの指摘に対し、「日本新党にこだわって政界再編に乗り遅れてはならない。第二次再編で主導的な役割を果たし、われわれの理念を生かしてしていくには、大きな勢力になることと矛盾しない」と、理解を求めた。
細川氏はまた、佐川急便からの1億円借り入れ問題などをめくる疑惑で党イメージの低下を懸念する地方組織の意見に、身の潔白を強調。自民党などが求めている証人喚問要求に対しては、「国会の判断に従いたい」と述べた。
さらに会議後の記者会見で細川氏は、社会党の政権復帰に関連し「社会党のいろいろなグループの方と接触している」と、水面下で復帰工作を模索していることを明らかにした。《共同通信》
【羽田孜首相】「(北朝鮮に)門戸開いて」
羽田首相は11日午前、国際原子力機関(IAEA)理事会が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する制裁決議を採択したことについて「原子力の専門機関が、核査察が困難になったことで、このような決議をしたことを(北朝鮮には)重く受け止めてもらいたい。とにかく門戸を開いてほしい」と述べ、北朝鮮は話し合いによる打開を模索すべきだとの考えをあらためて強調した。首相公邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》
【柿沢弘治外相】韓国首脳と会談
柿沢外相は11日午後、ソウルの韓国外務省で韓昇洲外相、青瓦台(大統領官邸)で金泳三大統領と相次いで会談した。この中で日韓両国は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題について、共同して対処していくことを確認。制裁措置に反対している中国に対し、国際社会と協調していくよう働き掛けを強めていくことで一致した。
国連における北朝鮮への新たな措置に関して柿沢外相が、対話による解決を図るため段階的対応が必要との考えを表明。韓外相は「対話の道は残しておく必要がある」と日本側の方針に一定の理解を示した。金大統領も「ある程度国連安保理で時間をかけ協議することが北朝鮮の翻意を促す」と述べ、制裁の動きをてこに対話による解決を目指す姿勢をみせた。柿沢外相は12日に訪中、北朝鮮に対する影響力行使と制裁を含む国際圧力への同調を中国側に促す。
北朝鮮の核問題の現状について、韓外相は関係国の間で国連での制裁を含む対応が必要との認識を表明。柿沢外相は同様の考えを示した上で、「国連の措置の目的は北朝鮮が対話に真剣に取り組むよう促すことだ。漸進的、段階的な対応をとることが重要と指摘した。ただ国連が何らかの措置を決定した場合「(日本は)憲法の範囲内で責任ある措置をとる考えだ」と強調した。
一連の会談で日韓両国は、核問題解決に向け中国の役割が重要との認識で一致。金大統領は、韓国訪問後に訪中する柿沢外相に対し「国際社会の概念を伝えてほしい」と要望した。また金大統領は日米韓3カ国の共同歩調の重要性を指摘するとともに「首脳外交が大変重要と考えており、羽田首相とできるだけ早くお目にかかりたい」と述べ、日韓首脳会談の早期開催を提唱した。
米国の一部報道で日本が北朝鮮への送金停止措置に抵抗していると伝えられたことに関連して柿沢外相は「事実に反する」と否定した。このほか外相会談では、先に中国を訪問した韓外相が訪中結果を説明した。《共同通信》