平成1978日目
1994/06/08
この日のできごと(何の日)
【民社党】米沢体制が発足
民社党大会は8日、大内委員長の後任の第8代委員長に米沢隆書記長(54)、新書記長に中野寛成政審会長(53)を無投票で選出し、閉幕した。米沢新委員長は大会後の記者会見で、来週後半にも日本新党、新生党などに呼び掛け、「新党結成」をにらんで選挙協力と政界再編の協議を開始したいとの意向を明らかにした。
大会では、「一大新党づくりを目指す」運動方針を一満場一致で決定。米沢氏は「われわれが再編の核となり、政策のかなめとなり得ると確信している」と政界再編へ党の団結を訴えた。羽田政権の行方が不透明で、年内の解散・総選挙も予想される中、民社党の主体性を確保した新党づくりができるかどうか、米沢・中野新体制の船出は党の命運をかけたものとなった。
米沢氏は会見で、新選挙制度での総選挙が近いとの認識を表明。「早急に選挙協力の話を軸にしながら、政界再編につなげていくのがいいという気がしている」と再編協議を急ぐ考えを示した。
米沢氏は当面、統一会派「改新」を組む民社、日本新、新生の3党が「核」となって協議を開始、与党の公明党、さらには政権を離脱した社会党やさきがけなどにも協議の翼を広げる構想を明らかにした《共同通信》
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【マツダ・ファミリア】フルモデルチェンジ
マツダは8日、排気量1.5リットルで97万円と低価格を強く打ち出した新型ファミリアを発売した。同クラスの大衆車では、日産自動車のサニーやダイハツエ業のシャレードで100万円を切るタイプが発売されており、低価格競争が一段と激しくなりそうだ。
ファミリアは経営不振で今年3月期に赤字、無配に転落した同社の主力車種。今回のモデルは昭和39年の発売以来8代目で、経営再建の切り札として、今後の売れ行きが注目される。
新型ファミリアは、セダンとスポーティハッチバック「ネオ」の2車種で、1.5リットルと1.8リットルの2タイプ。価格はセダン、ネオともに、エアコンなどの付いていない最も安いタイプの手動5速で97万円と100万円を切った。同装備の旧モデルと比べるとセダンで8万6000円安くなっている。
身長180センチの大人でもゆったり乗れる広い居住空間と、高剛性車体の採用などで正面、後部、側面とも時速50キロで衝突しても乗員の安全が守れる安全性が、特徴だ。販売目標は月間8000台で、和田淑弘社長は「ファミリアはマツダの屋台骨。これをバネに収益向上に努めたい」と期待の大きさを語った。
4ドアセダン(5速手動)のES型の価格は、広島と東京、名古屋、大阪地区97万円。仙台99万6000円。福岡99万円。札幌102万6000円。《共同通信》
【1994年度予算案】衆院通過
1994年度予算案が8日夜の衆院本会議で可決、参院に送付された。これにより予算案は参院での審議を経て今国会会期末の29日までに成立の見通しとなった。
予算案の衆院通過を受けて羽田首相は連立政権を離脱した社会党への協力を呼び掛け安定政権を目指しながら税制改革、衆院解散・総選挙とも密接に絡む新選挙制度での小選挙区区割り法案の提出問題などの内政課題、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑問題、来月の先進国首脳会議(ナポリ・サミット)出席など外交課題に取り組むことになる。《共同通信》
【政界談話室】
○…羽田首相は8日、国会内で河野自民党総裁と会談、中小企業対策や自衛隊関連費の増額など、平成6年度予算案の組み替えを強く要求された。会談前は記者団に「予算だろ。素直に話を聞くよ」と余裕の表情を見せていた首相だが、約20分間の話し合いを終えた後「これから参院があるといってもね、ちょっと無理だよ、勘弁してよとお願いしちゃったよ」と、平身低頭で臨んだことを問わず語りに告白。少数与党の悲しさとはいえ、主客転倒ぶりに、記者団から「政権の組み替えを要求されたのでは」との声も。
○…連合の山岸章会長はこの日、超党派参院議員でつくる「あるべき参議院を考える会」の勉強会で講演。政界再編のキーマンから本音を聞き出そうという議員の思惑をよそに、山岸氏は「本日は生臭い話はしません」と、もっぱら参院改革問題を熱弁。不満顔の自民党議員らが「最近は力の衆院が参院にまで土足で踏み込んでいる」「むしろ(社会党は)自民党と手を組むべきだ」と水を向けても、「今は価値観の転換点。もうしばらくの間、ご辛抱を」と、思わせぶりな発言でごまかしていた。《共同通信》