平成148日目
1989/06/04
【六四天安門事件】
中国の戒厳部隊は4日未明、天安門広場で座り込みを続ける学生、支援の市民らを武力制圧、軍の発砲などでデモ隊側の死者200人以上、負傷者2000人以上、戒厳当局側に死者7人、負傷者数百人を出す流血の事態となった。
死者2600人、負傷者1万人という中国医療機関筋の情報もあり、西側記者5人が行方不明、日本人カメラマン1人が銃撃の巻き添えで重傷を負い、日本人留学生の間からも行方不明者が出ている。
戒厳令反対、民主化を要求する市民、学生は、天安門広場退去後も市内各所にバリケードを再構築、投石、軍用車への放火などで抵抗を続け、同日夜になっても銃声が断続的に続いた。
部隊進駐阻止行動を「反革命暴動」と決めつけ、流血の大惨事を招いた強硬措置については、党、軍内に反発、分裂の動きも伝えられ、政情不安が深刻化している。《共同通信》
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香港の中立系紙、明報は4日正午に出した号外で、3日深夜から4日未明にかけ、北京・天安門広場一帯で起きた中国人民解放軍部隊による学生、市民ら多数の殺傷は、楊尚昆国家主席(党中央軍事委常務副主席)と李鵬首相が画策、決定し、楊氏直系の27軍が武力鎮圧の命令執行にあたったと報じた。
同紙が北京の信頼すべき筋の話として伝えるところによると、楊、李の両氏は3日、豊台の解放軍総後勤部某部で戒厳指揮部会議を主催。席上、2人は報告を受けた後、天安門広場から学生、市民らを一掃するため、市民への発砲を含め、あらゆる手段をとらねばならないと表明した。2人は軍の行動が北京市民の強烈な抵抗にあった場合、1000人が死ぬかもしれないとの予測を立てたといわれる。《共同通信》
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上海市内に4日午後張り出された壁新聞は、北京・天安門広場の流血事件目撃者の話として、戒厳部隊は広場の学生、市民らに機銃掃射を加え、倒れたところを装甲車で踏みつぶし、遺体を集めて火炎放射器で焼いて処分した、と伝えた。
また長安街に面した民族飯店に長期滞在している商社マンによると、天安門広場の一画で集めた遺体を戒厳部隊が火炎放射器で焼いている場面を、中国人スタッフが目撃したという。《共同通信》
【西武・清原和博内野手】通算100号本塁打
西武・清原和博一塁手は4日、西武球場で行われたダイエー10回戦で5回にこの試合2本目、今季9号満塁本塁打を原田投手から放ち、21歳9ヶ月の史上最年少でプロ野球155人目の100号本塁打を達成した。《共同通信》
【北海道ちほく高原鉄道・ふるさと銀河線】開業
北海道内の赤字ローカル線のうち、ただ一つ第三セクター鉄道として生き残ったJR池北線(池田ー北見間、140キロ)は4日、北海道ちほく高原鉄道(本社北見市)の「ふるさと銀河線」に生まれ変わった。
北見駅では午前9時すぎから出発式が行われ、同社社長の九島正北見市長が「80年間北海道開拓の歴史とともに歩んできた鉄道が、きょうから住民の手で運行する鉄道に生まれ変わった。幾多の傷害があるが、これから沿線の1市6町が力を合わせて新たな歴史を築いていきたい」とあいさつ。横路孝弘北海道知事らがテープカットをし、開業を祝った。《共同通信》