平成3417日目
1998/05/17
この日のできごと(何の日)
【インドネシア】在留邦人の脱出本格化
混乱の続くインドネシアからの邦人避難のため、事実上の救援機第一便となる全日空の臨時便ジャンボ機が17日、成田空港を出発、同日夜、ジャカルタ国際空港に到着した。同機は日本企業の駐在員や家族ら約300人を乗せ、午後10時35分(日本時間18日午前0時35分)すぎ、同空港を出発、日本に向かった。同日朝、成田空港に到着する。
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大規模な暴動が起きたインドネシアの首都ジャカルタでは17日、日本への臨時直行便が夜から運航するのに合わせ、在留日本人の脱出の動きが本格化した。最初の臨時便、全日空のジャンボ機が午後10時半(日本時間18日午前0時半)すぎに飛び立った。
ジャカルタは徐々に情勢が安定し始めているが、小規模な略奪が散発。暴動再発のうわさも絶えず、戦車が大通りを走るなど依然緊張が続いている。
20日には学生による民主化要求大集会が予定され、「暴徒の次の標的は外国人が泊まる高級ホテルだ」「国軍内部の対立は発火点に達しており、首都で市街戦が始まるのは時間の問題」などのうわさが町中を飛び交い、日本人を含めた外国人脱出の動きに拍車を掛けている。
大使館によると、17日夜の日本アジア航空222便から18日未明の日本航空722便までの定期、臨時の計5便はほぼ満席で、計約1500人が日本へ向かう。
ジャカルタからの臨時直行便は日本政府の要請を受けて全日空、日本航空の2社が17−19日の3日間、運航する。
在インドネシア日本大使館は17日、臨時便の運航に合わせ、空港までの安全確保などのためバス計45台を手配。同日夕、市内にある2つのホテルから空港まで約1000人を運んだ。《共同通信》
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【大相撲夏場所】8日目
大相撲夏場所8日目(17日・両国国技館)ただ一人全勝の平幕貴闘力は若ノ城をはたき込んで8連勝、勝ち越しを決めた。中日を終えて平幕力士の単独トップは、平成4(1992)年春場所の安芸乃島(当時は安芸ノ島)以来のこと。1敗で追う横綱貴乃花は玉春日を寄り切り、小結安芸乃島も栃乃洋を下して7勝目を挙げた。横綱昇進を目指す大関若乃花は湊富士を押し出して6勝2敗。大関武蔵丸も千代大海を退け五人の2敗グループに踏みとどまった。横綱曙は好調の琴錦の寄りに土俵を割り、大関貴ノ浪も小城錦に敗れともに3敗となった。琴錦は4個目の金星で2敗を守った。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】課税最低限度見直しへ
橋本龍太郎首相は17日午前、主要国首脳会議(バーミンガム・サミット)の閉幕後、バーミンガム市内で内外記者会見し、景気回復のため税制の抜本的な改革に取り組む方針を示し、所得税制について高額所得者の税率低減とともに主要国より高い課税最低限度額の見直しが検討課題になるとの認識を示した。
金融システム安定化に関し首相は「弱い金融機関を何とか守って存続させ続けるのかということならそこは違う」と述べ、経営基盤の弱い金融機関の破たんはやむを得ないとの認識を示した。《共同通信》
【民主党・羽田孜幹事長】バーミンガムサミットで談話
羽田幹事長は17日、「主要国首脳会議(バーミンガムサミット)に関する談話」を発表。「共同宣言は、日本の景気・金融対策に厳しい注文を付けた」として、「国民と国際社会の信頼を得られる経済改革を成し遂げられるのはもはや自民党ではなく、民主党であることを強く訴えたい」とアピールした。
インドネシア情勢については、G8が当局と民衆の双方に自制を求め、政治改革の必要性を訴えたことを歓迎し、邦人の安全確保を日本政府に強く要請。
インドの核実験非難とパキスタンの自制を要請する声明採択を支持し、「我が国は唯一の被爆国として、現核保有国に対しても、臨界前核実験の禁止を含め、実質的な核軍縮を迫るべき」と主張。「温暖化ガスの削減や国際的組織犯罪の撲滅など、一国では解決できない人類共通の課題に、民主党としても全力をあげて取り組んで行きたい」と決意表明している。《民主党ニュース》
【デービッド・ウェルズ投手】完全試合達成
米大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースのデービッド・ウェルズ投手(34)が17日、ヤンキースタジアムで行われたミネソタ・ツインズ戦で完全試合を達成した。試合はヤンキースが4−0で勝った。
大リーグ公式戦でのパーフェクトゲームは1880年に2度あるが、近代野球といわれる今世紀に入ってからでは12度目。1994年7月28日にレンジャーズのケニー・ロジャース投手(現アスレチックス)がエンゼルス戦で記録して以来、4年ぶり。ヤンキースでは56年、ドジャースとのワールドシリーズでドン・ラーセン投手が記録しているが、公式戦では球団史上初となる。《共同通信》