平成3416日目
1998/05/16
この日のできごと(何の日)
【バーミンガム・サミット】2日目
主要国首脳会議(バーミンガム・サミット)は16日、2日目の討議を行い、麻薬や銃器の密売、コンピューターを利用したハイテク犯罪などの取り締まり強化をうたった、国際犯罪に関する声明を採択した。声明は国境を越えた犯罪は「民主主義と経済の根幹に大きな脅威を与えている」と、各国の政治、経済に対する国際組織犯罪の影響が広がっていると警告。各国が協調して取り締まりを強化する必要性を指摘した。
ハイテク犯罪防止の共同の行動計画を早期実施するよう求め、国連の国際組織犯罪条約についても2年以内の交渉決着を促した。
橋本龍太郎首相は討議で、覚せい剤の乱用防止の「重要性を強調、大密造地とされる中国との間で捜査協力を推進する考えを表明した。
サミットは16日午後の討議を取りやめ、最終日の17日午前(同日夜)に、ロシアのエリツィン大統領が日本での開催が予定されている2000年サミットの自国開催を提案するほか、コンピューター2000年問題を協議。その後、3日間の議論を集約した共同宣言を発表して閉幕する。
16日の討議では、日本でも戦後の混乱期を除き最悪の失業率を記録した雇用問題で、各国が取り組み状況を報告。貿易、アフリカやエネルギー問題などでも意見交換した。橋本首相は寄生虫防止の国際的対策を報告した。《共同通信》
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【第5回松本清張賞】横山秀夫氏「陰の季節」
【大相撲夏場所】7日目
大相撲夏場所7日目(16日・両国国技館)横綱、大関は安泰。優勝争いは、平幕の貴闘力が出島を引き落とし7戦全勝で単独トップを守った。7日目を終わって平幕力士の単独首位は平成8(1996)年春場所の琴の若以来。貴闘力を追う1敗は、土佐ノ海を左上手投げで下した横綱貴乃花と、蒼樹山を突き落とした小結安芸乃島の二子山勢2人。横綱曙は関脇武双山に右上手投げで勝ち、綱とり大関の若乃花は琴の若を突き落として連敗を免れた。前日黒星の大関武蔵丸と貴ノ浪も勝った。曙と3大関は9人いる2敗グループで続いている。十両は大碇がただ一人6勝1敗。今場所初めて満員御礼が出た。《共同通信》
【自民党・山崎拓政調会長】「モミジの頃景気回復」
政府、自民党の首脳らは16日、鳥取県や奈良県でそれぞれ講演し、16兆円の総合経済対策で今年秋から景気が回復するとの見通しを示した。
自民党の山崎拓政調会長は、鳥取市内で講演し「モミジの頃には景気はすっかり良くなっている」と楽観的見通しを示すとともに、持続的な経済成長を維持するための対策に参院選後から本格的に取り組む必要性を強調した。
村岡兼造官房長官は奈良県吉野町での講演で、所得税、住民税の特別減税が今後、実施されていくことを指摘した上で「16兆円の総合経済対策を出していくので秋口からは確実に効いてくる」との見通しを示した。
また竹下登元首相も鳥取県米子市での講演で「5月から6月には、そこはかとなく(回復の兆しが)出て、1998年度補正予算が成立し、9、10月になれば(回復し)竹下が言っていたことがうそでなかったという感じが出る」と述べ、景気回復に自信を見せた。《共同通信》
【フィリピン大統領選挙】エストラダ氏が勝利宣言
フィリピンの最大野党「愛国的フィリピン民衆の戦い」の大統領候補で現職副大統領のジョセフ・エストラダ氏(61)は16日午後、マニラ市内のホテルで記者団に対し、大統領選の開票で2位の与党ラカスの候補デベネシア下院議長を得票数で圧倒していることを挙げ、「非公式だが、勝利を宣言できる段階に来た」と述べ、勝利宣言した。
民間選挙監視団体「自由選挙のための国民運動」(ナムフレル)の同日午後2時(日本時間同3時)すぎの開票速報によると、開票率62%で、エストラダ一氏6,263,179票(得票率約38%、デベネシア氏2,651,014票(同16%)で、エストラダ氏の当選は確実な情勢となっている。《共同通信》
【民主党・菅直人代表】すべての選挙区に候補必要
民主党の菅直人代表は名古屋市で16日、市民グループの開いた会合に招かれ、約50人と交流。質疑の中で「選挙にはいい候補者を立てて、しっかり力を蓄えることが本筋だが、政権交代を言うのなら、民主党や民主党と連携できる人をすべての選挙区に立てて戦うことが必要。自民党だって玉石混交で石が8割ぐらいかもしれないのだから」などと述べた。
「政権奪回を焦らず、じっくり力をつけてほしい。安易な候補者の公認をしないように」などと要望した地元女性市議に答えた。
菅代表はさらに、「私個人は焦っていないが、次の選挙で天下をひっくり返す、と言った方が活性化につながるし面白い。私にとって政権交代はリアリティーがなかったが、人気が出た以上はやるべきことはやれ、とも言われており、どうせ一回の命だからやってみようと思う」と意欲を示すと場内の喝さいを浴びた。《共同通信》