平成4116日目
2000/04/15
この日のできごと(何の日)
【森喜朗首相】有珠山を視察
森喜朗首相は15日午後、神崎武法公明党代表、扇千景保守党党首とともに北海道入りし、噴火活動が続く有珠山の被災地の状況を視察、災害対策基本法に基づく地元自治体の激甚災害指定について「できるだけ早く前向きな対応を考えたい」と、早期指定の方針を表明した。
首相は自衛隊ヘリで上空から有珠山を視察した後、伊達市役所にある現地対策本部の合同会議に出席。「避難生活が長期化し、多くの方々が不自由な生活を余儀なくされている。住民の安全確保に万全を期し、地域のニーズを踏まえ全力で対応してほしい」と強調し、堀達也北海道知事から関係自治体への財政支援要請を受けた。
首相は、同市と豊浦町の避難所2カ所を訪問し、避難住民を激励。この後、記者団のインタビューに答え、早期の激甚災害指定方針を示すとともに、自治体からの財政支援などの要望について「与党3党の政策機関でどういう予算措置ができるか公明、保守両党にもご努力いただき、政府としても対応したい」として、同席した神崎公明党代表、扇保守党党首に協力を求めた。
避難住民の雇用や住宅の問題についても「ただちに対応したい」と強調した。《共同通信》
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【J1】第1ステージ第7節
Jリーグ1部(J1)第1ステージ第7節(15日・国立競技場ほか=7試合)ジュビロ磐田がジェフ市原に3−2で逆転勝ち、勝ち点を15に伸ばして首位を堅持した。横浜F・マリノスも名古屋グランパスに2−0で快勝して勝ち点を15としたが、得失点差で磐田が上回った。横浜は4連勝。このほか、セレッソ大阪は森島が柳想鉄(横浜)と並ぶ今季6得点目をマーク、2―1で鹿島アントラーズを下し、3連勝で勝ち点1。ガンバ大阪はFC東京を3−1で退け、今季初勝利。前節2位だった柏レイソルはアビスパ福岡に0−2で敗れた。アジア・カップウイナーズ・カップ出場の清水エスパルスとサンフレッチェ広島は今節は試合がない。《共同通信》
【サッカー】第10回アジア・カップウイナーズ・カップ
サッカーの第10回アジア・カップウイナーズ・カップ最終日は15日、チェンマイ(タイ)で行われ、Jリーグ1部(J1)の清水エスパルスは決勝でアル・ザウラ(イラク)を1−0(前半0−0)で破って初優勝した。日本勢の優勝は第6回大会のベルマーレ平塚(現湘南)以来、四大会ぶり5度目。
前半のチャンスをものにできなかた清水だが、後半28分、アレックスのFKがDFに当たってこぼれた球を途中出場のDF池田がけり込んで決勝点を奪った。3位決定戦はバンコク銀行(タイ)が3−1でナブバホル(ウズベキスタン)を下した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、オリオールズのカル・リプケン内野手(39)が15日、ミネアポリスで行われたツインズ戦で大リーグ史上24人目となる通算3000安打を記録した。400本塁打、3000安打をともに達成するのは7人目。
2991安打で開幕を迎えたリプケンは、前日まで34打数6安打と打撃不振だったが、この日は好調。七回にこの試合3本目の安打を放ち、大記録をあっさりと達成した。試合はオリオールズが6−4で勝った。
リプケンは、不滅と言われたルー・ゲーリックの2130試合連続出場の記録を5年前に更新し、2632試合まで記録を伸ばした。《共同通信》
【森喜朗首相】桜を見る会
森喜朗首相は15日、東京・新宿御苑で恒例の「桜を見る会」を開いた。大粒の雨が降るあいにくの天気となったが、満開の八重桜の下、地元石川県関係者をはじめ、各国大使や政財界、文化、スポーツ界などから招待された約8500人が出席した。
森首相は智恵子夫人とともに御苑に入り、まず、地元招待客約60人と歓談した。この時はまだ雨は降っておらず、谷本正憲知事夫妻や上田幸雄県議会議長夫妻、宮本省三県町村議会議長会長(根上町議会議長)らとも笑顔で握手を交わし、記念撮影にも気軽に応じた。
地元招待客と歓談後には、土砂降りの雨となり、警護の警察官の持つ傘の下で、花見気分とは程遠い状況に。それでも、招待客にもみくちゃにされ、首相は満面の笑みを浮かべて御苑内を回った。
首相はあいさつで「空白をつくってはいけないということで、首相に就任した。いろんな問題があるが、受け止めて、日本の新生を図っていきたい」と決意を述べた。
森首相は約50分間、桜を楽しんだ後、北海道・有珠山噴火災害視察に向かうため、慌ただしく会場を後にした。《共同通信》
【自民党・野中広務幹事長】滋賀県大津市で講演
自民党の野中広務幹事長は15日午後、滋賀県大津市で講演し、次期総選挙での獲得議席目標について「与党3党が衆院で安定多数(254)を得ることだ」とした上で「もし負けたら幹事長職を辞任するのが政治家の責任の取りようだ」と述べ、目標が達成できなかった場合は幹事長を辞任する考えを表明した。
国会対応については「凶悪犯罪が起きているのに少年法を通さないでわれわれの責任を全うすることはできない」と述べ、衆院を解散する前に少年法改正案の成立を図る意向を強調。同時に「平成12年度予算関連法案をすべて国会で通し、郵便貯金や財政投融資の運用のための法案(資金運用部資金法改正案)など予算執行に関係する法案を通すことだ」と述べた。《共同通信》
【宮澤喜一蔵相】米財務長官と会談
宮澤喜一蔵相とサマーズ米財務長官はワシントンで15日午前(日本時間16日未明)、先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)に先立って会談した。
会談には日銀の速水優総裁と米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長も同席し、過去最大の下げ幅を記録した米株価や円高問題などを中心に意見交換、世界経済の持続的成長に向け努力する方向で一致した。
サマーズ長官は日本に、速水総裁が解除に意欲を示したゼロ金利政策の継続を求めた。株価下落による米経済の先行き不安がドル急落を招き、円高が急激に進む恐れもあるため、日本側はゼロ金利政策を含む財政・金融政策の継続を表明した。日本はG7が昨年9月と今年1月の会合に続き、再び円高懸念を共有するよう要請。両相は主要通貨の安定で合意した。
米を含む主要国は、景気回復を確実にするため、日本は政策の総動員が必要と一の見方でほぼ一致している。長官は財政、金融のマクロ政策の継続を訴えるほか構造改革の遅れも指摘。規制撤廃や不良資産処理の加速を通じた内需主導型の景気回復を目指すよう要請。
宮澤蔵相は、森喜朗政権発足後も景気回復が日本の最優先課題であることに変わりがないと強調。マクロ政策に加え構造改革の推進を表明した。《共同通信》
【先進7カ国蔵・中央銀行総会議】
先進7カ国蔵・中央銀行総会議(G7)が、ワシントンで15日昼(日本時間16日未明)、開かれた。景気回復を阻害しかねない円高への懸念について、日本はG7による共有を目指す一方、前日に過去最大の下げ幅を記録した米株価やその世界経済全体に与える影響などを主に議論する。
15日夕、為替協調などを盛り込んだ共同声明を発表して閉幕するが、米株価急落にどのような対策を打ち出すのが、世界的な関心が高まっている。《共同通信》
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ワシントンで開かれていた先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)は15日夕(日本時間16日早朝)、米国経済の強さやゼロ金利政策の維持など内需刺激策の継続を日本に求めることなどを盛り込んだ共同声明を採択し、閉幕した。「主要通貨は経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を反映すべきだ」として、主要通貨全体の安定に向け協調していく方針でも合意した。
ただ声明は日本が最大の課題としていた円高への懸念共有を明記しなかった。14日に過去最大の下げ幅を記録した米株安は主要議題にならず、声明も触れていない。市場が声明をどう評価するかは不透明で、主要国で週明けに最初に開く東京市場に世界の視線が集まりそうだ。《共同通信》