平成8127日目
2011/04/09
【民主党・岡田克也幹事長】宮城県気仙沼市を視察
岡田克也幹事長は9日午前、津波で壊滅的被害を受けた宮城県沿岸部、気仙沼市を視察。漁港も家もあらゆるものが破壊され、いたるところに瓦礫の山が連なり跡形もない街並みと、甚大な被害状況を目の当たりにした。
視察後には、気仙沼漁港の会議室で開催された「民主党への要望会」に出席。菅原茂・気仙沼市長はじめ農林漁業、商業、建築・観光業など地元各種団体から要望書を受け取った。
要望書は、大津波により多くの命を奪われ、漁港・港湾、道路、工場等事業所など産業基盤に壊滅的な被害を受け、雇用の場を喪失させるとともに、家屋等の流出、電力及び上下水道の都市基盤の損壊など、多方面にわたり未曾有の被害を受けたとして、その対策として26項目を明記。菅原市長は特に重点項目として(1)被災者支援に係る各種現行制度の大幅拡充及び適用条件の緩和並びに市町村負担の軽減(2)三陸縦貫自動車道及び大島架橋の整備推進、三陸縦貫自動車道の早急なルート提示(3)実質的に使用できない家屋その他建造物の公費による解体撤去(4)被災地の計画的復興及び新都市建設のための土地区画整備事業、防災集団移転等に関する国の全面的財政支援と地方自治体の権限強化(5)被災し経済活動が従来規模に戻るために相当な時間を要する事業者に対する金融・税制上の支援(6)被災地方自治体の財政基盤安定のための交付税措置の強化、国による復興に向けた被災市町村のための交付金及び基金制度の創設等――を挙げた。
岡田幹事長はこれを受け、仮設住宅や瓦礫の撤去、雇用創出を重点に置いた4兆円規模の復興のための第1次補正予算の早期成立、既存の法律で不十分なものへの例外措置の月内成立、被災された東北3県の知事や市町村の代表者の声を反映した中長期的な復興をにらんだ基本的な法律の策定に向け、全力を尽くすと表明。「元に戻すのではなく、日本の新たなモデルとなるような新しい東北をつくっていきたい」と語った。《民主党ニュース》
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【海江田万里経済産業相】福島第一原発を訪問
海江田万里経済産業相は9日午後、東日本大震災後に初めて東京電力福島第一原子力発電所を訪れた。海江田氏は作業員らを激励した後、バスで原子炉建屋まで10メートルほどのところに行き、バス内から状況を視察したという。同日夜に東京に帰り、「被害のすさまじさを目の当たりにした。一番の課題は高濃度の汚染水を海に漏らさずに運ぶこと。安全性を確認して作業を進める」と記者団に語った。《朝日新聞》
【岩手県陸前高田市】仮設住宅入居開始
震災による津波で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市で9日、被災地では初めてとなる仮設住宅への入居が始まった。岩手、宮城、福島の被災3県では約6万2千戸の仮設住宅の設置を目標としているが、9日までに着工したのは約1割の6200戸余りにとどまっている。各県は今後、仮設住宅の建設を加速させる。
入居が始まった仮設住宅は、高台にある市立第一中学校の校庭に建設された36戸。冷たい雨が降る中、避難所に滞在していた住民が洋服を詰めたバッグや段ボールなどを次々と両手に抱えながら運び込んだ。《共同通信》
【東京都】「赤プリ」で被災者の受け入れ開始
東京都は9日、3月末に営業を終えた千代田区の「グランドプリンスホテル赤坂」(旧赤坂プリンスホテル)で、東日本大震災の被災者の受け入れを始めた。6月末までの間、福島第1原発の30キロ圏外から避難してきた福島県民ら約140世帯が地上40階建ての新館の客室で生活する。《時事通信》
【北海道警】義援金を盗んだ16歳の少年3人逮捕
体育館に入り込み、東日本大震災の義援金入りの募金箱を盗んだとして、北海道警八雲署は建造物侵入と窃盗の疑いで、八雲町の高校2年生らいずれも16歳の少年3人を逮捕した。逮捕容疑は3月26日午後、八雲町の町総合体育館事務室に職員が席を外した隙に侵入し、義援金数千円が入った募金箱を盗んだとしている。同署によると、3人は友人。容疑を認め、盗んだ金は飲食に使ったと話しているという。《産経新聞》