平成4840日目
2002/04/09
この日のできごと(何の日)
【ニコニコ堂】再生法申請
中堅スーパーで、経営再建中のニコニコ堂(熊本市)は9日午前、自主再建を断念し、熊本地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は975億円で、同時に民事再生法の適用を申請した子会社2社を含め、負債総額は約1300憶円に達した。九州・沖縄地区の小売業の破たんでは寿屋(熊本市)に次ぎ、戦後2番目の規模となる。
ニコニコ堂は熊本や福岡、佐賀、長崎に展開する44店舗のうち、大牟田店別館(福岡県大牟田市)など不採算店6店舗を閉鎖、6店舗のパートは全員解雇する。
友統宏社長はこの日会見し、自主再建をベースとしながら、支援企業として中堅スーパーイズミ(広島市)と西友傘下の地場スーパー、サニー(福岡市)の2社を軸に交渉しているとし「ニコニコ堂の社名は残したい。3週間以内に(再建策の)結論を出す」と話した。
同社は福岡シティ銀行(福岡市)など取引金融機関に対し、総額350億円の債権放棄を要請していたが、調整が難航。3月中に予定していた抜本的な再建計画の策定も崩れ、仕入れ先などにも動揺が広がることが予想されたため、法的整理の枠組みを選択した。
破たんの責任を取って平山会長と今田賢勇副会長、友納社長が同日付で辞任し取締役に降格、後任社長にはダイエー出身の川村英文取締役が就任。役員報酬も削減する。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【衆院】辻元氏招致は連休前に延期
衆院予算委員会は9日の理事懇談会で、秘書給与流用疑惑をめぐり、10日に予定されていた社民党の辻元清美前衆院議員の参考人招致を延期することを決めた。
辻元氏が代理人の木村晋介弁護士を通じ、心身疲労で「3週間の安定が必要」との診断書を津島雄二委員長に提出したため。与野党は5月の連休前の実施をめどに具体的な日程を津島委員長に一任することで合意した。《共同通信》
【衆院】加藤紘一氏の辞職を許可
衆院は9日午後の本会議で、加藤紘一衆院議員(自民党離党し無所属)が提出した議員辞職願を許可した。
加藤氏に関しては、事務所代表だったS被告が所得税法違反(脱税)の罪で起訴。S被告が会計責任者をしていた資金管理団体「社会計画研究会」(社計研)から、9000万円以上が加藤氏個人口座に振り込まれ、マンション家賃などに充当されていた。社計研の季刊誌印刷代を水増しして加藤氏に顧問料が払われていたことも判明した。
加藤氏は8日の衆院予算委で「社会的、政治的、道義的責任をとって衆院議員の職を辞したい」と表明、辞職願を綿貫民輔衆院議長に提出した。《共同通信》
【政界談話室】
○･･･自民党高村派会長の高村正彦元外相は9日の同派総会で、議員辞職した加藤紘一元自民党幹事長について「大変見識ある政治家で、尊敬しているだけに残念だ」と強調。「政治のクリーン度を求める国民の意識は、より一層厳しくなっている。私たちも切磋琢磨してクリーンな政治を追求していかねばならない」と述べた。高村氏は「ダーウィンは進化論で『生き残っているのが最強の生物ではない。変化に対応できたから生き残った』としている」と指摘、高村流の“政界進化論”で、ポストYKKに生き残りを狙う?《共同通信》
【大橋巨泉前参院議員】会見
辻元清美前衆院議員の秘書給与不正受給疑惑に関連し、タレントの大橋巨泉前参院議員らが9日、国会内で会見し、有事法制やメディア規制法案に反対する社民党つぶしが仕掛けられていると訴えた。
大橋氏は、辻元氏の疑惑について「(鈴木、加藤両氏は)政官業の癒着による犯罪。本質が違う」と指摘。
土井たか子党首の責任論については「(自身の秘書の関与を)知らないわけない。でもかわいそうじゃない」と党首辞任の必要性はないとした。《共同通信》
【民主党・鳩山由紀夫代表】会見
民主党の鳩山由紀夫代表は9日午後、国会内で記者会見し、地元で最近まで使用していた乗用車が支援者から無償で提供されていたとの一部報道について「地元に入れるのは年に4日程度で、その都度借用していた。専有していたのではなく寄付には当たらないと考えている」と述べ、政治資金規正違反には該当しないとの認識を示した。
ただ鳩山氏は「甘えがあったのかもしれない。ある程度の批判は甘んじて受ける」と述べ、総務省と協議の上、必要があれば政治資金収支報告書の修正を行う構えを示した。
鳩山氏の説明によると、この乗用車は苫小牧市内の造園工事会社社長の所有。1989年から地元に戻った際に使用しており、賃貸料は支払っていなかったが、ガソリン代や維持費、車検費などは事務所が負担し、政治資金規正法に基づいて届けているという。しかし前回選挙で自民党候補に肉薄されたことから地元入りする回数が増えたため今年3月、自分名義の乗用車を購入したという。《共同通信》
【全国交通安全運動中央大会】
9日、小泉首相は東京都文京区立本郷小学校で開催された「平成14年春の全国交通安全運動中央大会」に出席した。この大会は、広く国民に交通安全思想の普及、浸透を図り、交通事故防止の徹底を図ることを目的として平成11年から開催している。
首相は本郷小学校の児童を前に、毎年交通事故で9000人近くの方が亡くなり家族が悲しい思いをしている、交通安全をしっかり身に付けましょうと挨拶した。その後反射材を用いたスーツによるファッションショーや自転車運転実技教室にも参加した。《首相官邸》
【新型転換炉原型炉ふげん】原子炉手動停止
核燃料サイクル開発機構の新型転換炉原型炉ふげん(敦賀市、出力16万5000キロワット)のタービン建屋内にある配管から、放射性物質を含む微量の蒸気漏れが8日深夜に見つかったため、核燃は9日午前5時すぎ、原子炉を手動停止した、と発表した。環境への影響はないという。
ふげんは定期検査の最終段階となる調整運転に入るため、8日早朝に原子炉を起動させたばかり。2003年3月に運転を終えるため、5月中旬に最後の本格運転を開始する予定だったが、このトラブルで開始が延びる可能性がある。
核燃によると、蒸気が漏れたのはタービンを回転させるため、軸封部に供給されている蒸気の圧力を測定する直径約2センチの鉄製の圧力計配管。8日午後10時45分にタービンを起動した後、同11時ごろに蒸気漏れが発見された。
漏れた量は9日午前2時ごろまでの約3時間で約200ミリリットルと推測される。放射能監視モニターなどに異常はみられなかった。
ふげんではトラブルが相次ぎ、今回の原子炉起動は、配管から放射性物質トリチウムの漏えいが判明して昨年5月に停止させて以来約11カ月ぶりだった。今年1月からの定期検査では、塩素による応力腐食割れで損傷した配管を交換した。《北國新聞》
【滋賀県大津市】警官発砲、男が死亡
9日午前9時45分ごろ、大津市の市道で、不審な車の男女に職務質問をしようとしたパトカー2台に乗用車1台が衝突して逃げようとしたため、大津署の警察官が車を狙い1発威嚇発砲した。弾は後部ガラスを貫通し、乗っていた男女のうち運転席にいた男の後頭部に命中。車は道路脇の雑木林に突っ込んで停止した。
滋賀県警の調べでは、男は住所不詳、指定暴力団山口組系のA組員(33)。約2時間後に収容先の病院で死亡、助手席の女性も軽いけが。車が衝突した際、発砲した警察官も右肩打撲の軽傷を負った。
大津署の調べでは、現場周辺では数日前から不審な車1台が止まっており、9日ほかに2台が加わったため、付近住民の通報で、パトカーが現場に駆けつけたという。逃走車以外に乗っていたとみられる数人は徒歩で現場から逃げたという。
警察庁は、警察官の殉職が相次いだことから昨年11月、自分の生命に危険が及んだ場合に拳銃の使用をためらわないよう国家公安委員会規則を改正、各県警に通達していた。《共同通信》
【パレスチナ問題】
パレスチナ危機打開のため中東歴訪中の米国のパウエル国務長官は9日、カイロ市内の大統領府でムバラク大統領と会談後、マーヘル・エジプト外相とともに会見し、パレスチナ自治政府のアラファト議長と「今週後半に会う」と述べ、アラブ諸国が切望する国務長官と議長との会談が実現することになった。
パウエル長官はパレスチナ和平の展望を開くにはパレスチナ、イスラエル双方が「重い決断をしなければならない」として、イスラエル軍の自治区からの即時撤退やパレスチナ過激派によるテロの停止を重ねて呼び掛けた。
また、イスラエルが9日未明から自治区の一部から撤退を開始したことを評価、「とめどない暴力の連鎖の終わりの始まりとなるよう望む」と述べた。
アラファト議長に関してパウエル長官は「パレスチナのリーダーはパレスチナ人が決めることで、それはアラファト議長だと認識している」と米国の立場を説明した。《共同通信》
◇
イスラエル放送によると、イスラエル軍報道官は9日夕、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンでの侵攻作戦で同日、イスラエル兵13人が死亡したことを明らかにした。このほか、兵士7人が重軽傷を負った。
先月29日に軍が西岸全域で大規模な作戦を開始して以来、イスラエル側の死者としては最多。ジェニンはイスラム原理主義組織ハマスやイスラム聖戦の拠点とされ、2日夜の侵攻開始から過激派の激しい抵抗が続いていた。
兵士らが過激派捜索のため難民キャンプ内の建物に入ったところ、大きな爆発があり建物が崩壊。直後に救出に向かった別の兵士らに銃撃があったという。軍は事件後、キャンプを制圧した。《共同通信》
【MLB】
米リーグ、ドジャースの野茂投手は9日、サンフランシスコのジャイアンツ戦に先発。7回2/3を4安打、無失点の好投で今年初勝利(1勝1敗)を撃げた。野茂は制球がよく2四球。奪三振は3だった。
2度目となったジャイアンツの新庄外野手との対決は、第4打席に新田が左前打を放ち、4打数1安打。新庄の安打は5試合ぶりで今季2本目。試合は3−0でドジャースが勝ち、ジャイアンツの開幕以来の連勝は6でストップした。
マリナーズのイチロー外野手はエンゼルス戦で、二塁打を含む4打数2安打だった。佐々木投手が5−1の九回、セーブのつかない場面で登板。打者3人で試合を締めくくった。
ブルワーズの野村投手はカージナルズ戦の七回に4番手で登板。2/3回で押し出し四球の失点1。勝敗はつかなかった。《共同通信》
【この日の民主党】
公務員制度問題対策本部、第1回会議を開催
9日、国会内において、民主党の公務員制度問題対策本部第1回会議が開かれ、連合の草野忠義事務局長も出席して、今後の検討の方向性などが議論された。
最初に挨拶に立った川端達夫対策本部長は「国民のための公務員とはどういうものであればいいのか。公務員がやりがいと責任をもって働くには、どういう制度であればいいのか。間違った改革が行われてしまうと、国の根幹に関わる。連合との連携を踏まえて議論していきたい」と呼びかけた。
顧問の羽田孜特別代表は、「50年ぶりに改正する公務員制度に対して、わが党として有力なメンバーが集まって、検討の体制ができたことをうれしく思う」とし、国民の目線に立った制度ができるよう、十分な議論を重ねていきたいと語った。
続いて菅直人幹事長は「この問題は構造改革という意味でも大きな課題だが、労働者の位置付け、国際的な面から見ても重要な問題だ」との考えを示し、特に連合とは充分な意見交換を行っていきたいとした。
連合の「公務員制度・特殊法人等改革対策委員会」委員長でもある草野氏は、「この問題は労使が真剣に率直に話し合うべきだと主張してきたが、昨年12月に公務員制度改革大綱が決定される以前に誠意ある対応はなかった」と政府を批判するとともに、できあがった大綱にも極めて大きな問題があると指摘。2月26日には、日本政府が公務員制度をILO条約に正しく適用した制度に改めるようILO(国際労働機関)の「結社の自由委員会」に提訴したことも明らかにした。その上で、「国内的にもいろいろな活動を展開していきたい」とし、同対策本部との協力を重視する意向を示した。
公務員制度問題対策本部は、民主党ネクストキャビネット(NC)における政策確立、衆参の国会対策活動の連絡調整をふまえつつ、国民への影響を把握し、労働基本権確立に関する調査・活動、労働団体との意見交換・共同活動を担うことを目的に設置されたもの。顧問に羽田特別代表、対策本部長に川端達夫組織委員長のほか、副本部長には岡田克也政調会長、熊谷弘国対委員長、直嶋正行参議院幹事長、事務局長には野田佳彦NC行革・規制改革相が就任している。《民主党ニュース》
【ボクシング・伊礼喜洋選手】死去
3月24日のプロボクシングの試合後に意識不明の重体となった伊礼喜洋選手(23)＝八王子中屋ジム＝が9日午前7時4分、急性硬膜下血腫のため東京都立川市の国立病院東京災害医療センターで死亡した。
伊礼選手は3月24日に東京・八王子市民会館で行われたフライ級6回戦で、内藤佳紀選手＝横田スポーツジム＝との激しい打ち合いの末に判定負けし、試合終了後に意識を失った。救急車で病院に運ばれ「急性硬膜下血腫」と診断されて開頭手術を受けていた。《共同通信》
