平成2283日目
1995/04/09
この日のできごと(何の日)
【統一地方選】青島幸男(東京)横山ノック氏(大阪)が当選
第13回統一地方選は9日、前半戦の13都道府県知事、政令指定都市の札幌市長、43道府県議、10政令市議の各選挙の投票が行われ、即日開票の結果、東京都知事に支持政党、組織を持たず選挙運動も控えた前参院議員青島幸男氏、大阪府知事にタレントで前参院議員横山ノック氏がそれぞれ与野党相乗り候補らを大差で破って当選した。
無党派層などの広い支持を集めた青島、横山両氏の当選は、既成政党の相乗りへの国民の批判、政党への強い不信、拒絶を示した。一昨年の衆院選以来初めての全国規模の選挙だっただけに、非自民、自社さの連立政権や一連の政界再編が国民から不信の目でみられていることも浮き彫りにした。
統一地方選は夏の参院選、次期衆院選に大きな影響を与えるとみられ、自民、新進、社会、公明などの既成政党は強いショックを受けている。各政党は政党の在り方など根本的な見直しを迫られるのは必至。今後の政局運営で、村山連立政権の力がそがれることにもなりそうだ。
自民党と新進党の事実上の一騎打ちとなった秋田、岩手、三重の3知事選のうち、秋田が自民党推薦の現職、岩手、三重が新進党推薦の新人が当選。自民党は北海道、東京、大阪を加えた重点6知事選で5知事選を落とし、敗北感が濃い。道府県議選で、自民、社会両党はこれまでの最低獲得議席1346、333を下回り、結党以来最低となった。《共同通信》
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12年ぶりの新人対決となった北海道知事選は、無所属で前北海道副知事の堀達也氏(59)=新進、社会、公明推薦=が、無所属で前衆院議員の伊東秀子氏(51)=自民、自由連、護憲リ推薦、さきがけ支持=、無所属でプロスキーヤーの三浦雄一郎氏(62)、無所属で北海道勤労者医療協会副専務理事の甲斐基男氏(48)=共産推薦=、無所属で前道議の三沢道男氏(59)の4氏を破り、初当選した。
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岩手県知事選は、新進、公明推薦の新人で元建設省紛争調整官増田寛也氏(53)が自民推薦の前副知事佐々木浩氏(68)ら新人3人を破り、初当選した。増田氏は全国最年少知事。 事実上新進と自民が対決する激しい選挙戦を展開したが、増田氏は新進党小沢一郎幹事長の地盤の水沢市など県南部で圧倒的な強さを見せたほか、盛岡市でも佐々木氏をリード。自民党の支持が厚い県北部でも佐々木氏の得票に迫り、約9万票の大差をつけて勝った。
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田川亮三知事の任期途中の引退に伴う三重県知事選は9日投票、即日開票され、新進、さきがけ、公明推薦で前衆院議員の北川正恭氏(50)が、自民、社会推薦の前副知事尾崎彪夫氏(65)ら、3人を破り初当選した。投票率は68.24%で、田川知事が自民候補を破って初当選した昭和47年(60.38%)以来の高率となった。 中央政界の構図を反映した同知事選は、北川氏と尾崎氏が激しい競り合いを演じたが、北川氏は不利とみられた県南部で保守票を予想以上に獲得、地盤の鈴鹿市や四日市市などの県北部でも着実に浮動票を積み上げた。新進党が自社推薦の候補者を破ったことは、今後の政局や衆院選にも大きな影響を与えそうだ。《共同通信》
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【村山富市首相】政党批判「謙虚に受け止める」
村山首相は9日夜、東京都、大阪府両知事選で無党派候補が圧勝したことについて「既成政党に対する批判が相当反映されている。これを謙虚に受け止めて、これから真剣に検討しなければならない」と述べ、政党に対する不信感が選挙結果につながったとの見方を示した。
既成政党離れについては「自治体の選挙だからもともと政党の選挙と違った意味がある」と語った。《共同通信》
【新進党・小沢一郎幹事長】参院選「自信を持って進む」
新進党の小沢一郎幹事長は9日夜、党本部で記者団と懇談し、統一地方選挙前半戦の結果について「55年体制の地域でも十分戦い得るということが示された、夏の参院選も自信をもって進むことができる」と述べ、参院選での躍進につながるとの見方を示した。
東京、大阪両知事選で無党派候補が当選したことについては「政党所属の政治家は猛烈に反省しないといけない」と指摘した上で「与党の責任は、われわれ野党よりも重い」と述べ、与党側の責任がより重大との認識を示した。《共同通信》
【競馬・第55回桜花賞】
競馬の四歳クラシック今季第1戦、第55回桜花賞(GI)は9日、やや重の京都競馬場1600メートル芝コースに18頭が出走して争われ、7番人気のワンダーパヒューム(田原成貴騎乗)が1分34秒5で勝ち、賞金8900万円を獲得した。領家政蔵調教師はこのレース初勝利、田原騎手はダイアナソロン、マックスビューティに次いで3度目の勝利。
ゴール前で3頭の激しい競り合いとなったが、ワンダーパヒュームが抜け出して快勝した。2着はダンスパートナー、3着はプライムステージ。今年から地方競馬所属の馬にも門戸が開放されたが、笠松競馬(岐阜)所属で一番人気だったライデンリーダーは4着に終わった。《共同通信》
【F1・アルゼンチンGP】決勝
自動車のフォーミュラワン(FI)シリーズ第2戦、アルゼンチン・グランプリ(GP)は9日、ブエノスアイレス市で行われ、デーモン・ヒル(英国、ウィリアムズ・ルノー)が1時間53分14秒532で優勝した。ヒルは通算10勝。
ジャン・アレジ(フランス、フェラーリ)が2位に続き、ミヒャエル・シューマッハー(ドイツ、ベネトン・ルノー)が3位。片山右京(ティレル・ヤマハ)は15番スタートから2周で7位に上がる好ダッシュだったが、結局、3周遅れの8位だった。鈴木亜久里(リジェ・無限ホンダ)は47周でリタイアした。
レースはスタート直後にアレジなど計12台が複数の接触事故を起こし、15分後に再スタート。第1戦(3月26日・ブラジルGP)に燃料の違反から優勝を取り消されたシューマッハーは中盤以降、大きく遅れた。
シューマッハーとコールサードが第1戦の失格を不服として抗議している問題で、国際自動車連盟(FIA)は13日に最終的な判断を示すことになっている。《共同通信》