平成2282日目
1995/04/08
この日のできごと(何の日)
【阪神淡路大震災】山陽新幹線、全線で運転再開
阪神大震災(兵庫県南部地震)で新大阪ー姫路間(91.7キロ)が不通になっていた山陽新幹線は8日始発から営業運転を再開した。震災後81日ぶりに全線で開通。今月1日のJR東海道線に続き、東海道・山陽新幹線の東京ー博多間が全通したことで、「列島の大動脈」は再生。被災地復興に拍車がかかるとともに、春の観光シーズンを前にJRグループ各社の減収にも歯止めがかかりそうだ。
この日、JR西日本は、山陽新幹線上り線、下り線ともに始発から震災前のダイヤで運行。上下線合わせて一日で215本の列車を運転する。
この日の一番列車は午前6時、新大阪発のひかり131号博多行き。乗客は150人と少なかった。出発前のホームでは安全を祈念した運転ハンドルが運転士に手渡された。JR西日本の井手正敬社長らが乗り込み、定刻通りに発車。被災地中心部を通過して、15分足らずで新神戸駅のホームに滑り込んだ。
JR西日本によると、午前10時半現在、上下線とも一部のひかりで自由席が80%の乗車率になったのが最高で、全体では上りが10−60%、下りが10−40%程度と、震災前の土曜日に比べると、利用客は少なめ。同社では「午後には若干乗客が増えるのでは」と予測している。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【オウム真理教・林郁夫容疑者】逮捕
山梨県上九一色村のオウム真理教施設に対する警視庁の家宅捜索により、監禁されていた女性ピアニストが保護された事件で、警視庁大崎署捜査本部は8日、監禁容疑でオウム真理教最高幹部で「オウム真理教付属医院」(AHI、東京都中野区)の院長林郁夫容疑者(48)を逮捕した。林容疑者は同日朝、占有離脱物横領の疑いで七尾署に逮捕された男だった。
林容疑者は教団内では「治療省大臣」で、麻原彰晃教祖の主治医の一人とされ、側近。教団施設からは多量の向精神薬や覚せい剤の原料が見つかっており、捜査本部は修行の名目で常態化しているくれる監禁や薬物投与について林容疑者を追及、実態解明を急ぐ。
調べによる林容疑者は多数の信者とともに、昨年12月下旬から今年3月22日までの間、脱会を希望していた神奈川県出身の女性ピアニスト(23)に対し上九一色村の「第6サティアン」や「第10サティアン」などで全身麻酔を注射、頭を殴るなどして意識障害にさせた上、かぎのかかったコンテナに監禁した疑い。被害者のピアニストは3月22日の警視庁の強制捜査の際、捜索中の捜査員に助けを求め保護された。
林容疑者は8日午前1時40分ごろ、石川県穴水町曽福の空き地に放置されていた盗難自転車に乗っていたところ、中島町の路上で七尾署員に職務質問され、逮捕された。調べに対し「東京都杉並区に住む文筆業大森政樹(36)」と名乗っていたが、持っていた医師免許の写しなかどら身元が分かり、同日午後再逮捕された。
林容疑者が職務質問された際、連れ立っていたとみられる人物一人が逃げた、との目撃情報があり、七尾署は中島町周辺を重点的に捜索している。中島町に隣接する穴水町で7日、向精神薬などを持っていた男女の信者が逮捕されており、警視庁はこの周辺に教団のアジトが存在する可能性もあるとみて調べている。
林容疑者は平成2年に出家。AHIが同年に開設されて以来、院長を務めている。慶大医学部を卒業、米国の研究所への留学経験もある心臓血管外科の専門医。
林容疑者は、警視庁への移送のため8日午後7時15分過ぎ、七尾署から小松空港に到着し、捜査員に付き添われて同7時35分発の飛行機で東京に身柄を移された。《北國新聞》
【村山富市首相】「連立政権は安定」
村山首相は8日午後、横浜市内や東京都国分寺市内で街頭演説し、村山政権について「今の連立政権が成立する時、(自民、社会両党の)水と油が一緒になってうまくいくのかと言われたが、6月で丸1年だ。安定しているから政策を中心とした政治に変わってきている」と説明。
「日本の政治は変わった。各党が虚心に議論しあい、どの選択がいいかを話し合う一番いい政治をしている」と政権運営に自信を示した。《共同通信》
【村山富市首相】米大統領に不快感
村山首相は8日午後、クリントン米大統領がトルーマン元大統領の原爆投下決定を支持したことについて「非戦闘員をあれだけ大量に殺りくする兵器を使ったのだから、『ノーモア広島、ノーモア長崎』と言う日本の国民感情を配慮してもらいたかった」と不快感を表明した。
米国政府への抗議など具体的な対応について、首相は「それはいろいろな考えがあるから」とだけ述べ、即答を避けた。週明けにも外務省などと協議、対応を決める。また「非核三原則を堅持して核実験禁止、核軍縮、究極的な核廃絶に向けて努力する政府の方針に変わりはない」と強調した。いずれも首相公邸で記者団の質問に答えた。
昨年12月、米郵政公社が「原爆きのこ雲」を描いた記念切手を発売しようとした際、村山首相は「こんな国民感情を逆なでするようなことは困る」と強く反発。河野外相も「決していい感じを持たない」と米側に善処を求めた結果、同公社は「原爆切手」の発行を中止した経緯がある。
1月の首相訪米時に行われた日米外相会談で、戦後50年を記念する戦勝行事などについては、双方が「理性的で将来に向いた対応をする」との基本姿勢を確認している。《共同通信》
【Jリーグ・サントリーシリーズ】第7節
Jリーグ・サントリーシリーズ第7節(8日・三ツ沢球技場ほか=7試合)横浜マリノスが名古屋グランパスに2−0で快勝、6勝1敗で首位を堅持した。横浜Mは山田隆が前半9分と後半13分に2ゴールを決めた。ガンバ大阪は柏レイソルを4-2で退け、2敗(5勝)をキープ。鹿島アントラーズも長谷川の貴重なゴールでヴェルディ川崎を1-0で破り、5勝2敗としたが、得失点差でG大阪が2位に続いた。不振の川崎は5試合連続無得点で6連敗の最下位。ベルマーレ平塚は2-0でジュビロ磐田に快勝し、3連勝。4連敗と不振だった横浜フリューゲルスは清水エスパルスの追撃を3-2でかわし、ジェフ市原はサンフレッチェ広島に2-1で勝った。浦和レッズは延長の末、1-0でセレッソ大阪を下した。《共同通信》
【野茂英雄投手】ドジャースの紅白戦で快投
野茂が8日、米大リーグ、ドジャースの紅白戦に登板。先発した右のエースのR・マルチネス(昨季12勝7敗)が2回を1安打0点と貫録をみせたあと、二番手で登場した野茂も2回を無失点。2三振を奪い、一人の出塁も許さなかった。
労使紛争が一段落したことで7日から始まった大リーグのキャンプには「招待選手」として参加している野茂は試金石の第一関門を突破。「自分の感覚でも(球が)いっていたので、その点だけでも満足」と話した。
魅了させた。2回を完ぺきに封じた。ファンの拍手喝さいを浴びながらマウンドを降りた。相手が主に控えの野手だったことを差し引いても、インパクトは十分だった。首脳陣も今までと違った反応を見せた。ひたすら褒めていたラソーダ監督が「これからはじっくり見ていかなければ」と真剣な表情で言えば、クレアー・ゼネラルマネジーャーも「間違いなく先発ローテーションの候補だ」。
フォークボールと直球だけで投げ切った。三振はフォークで仕留めた。ボールを受けたスター捕手のピアザは「フォークが決め球になるし、真っすぐも十分効果的だ。カーブは、(相手打者に)投げられると思わせるだけでいい」と、合格点をつけた。
野茂は「腕が振れずにフォークがぬけたりしたのもあったし、今のストレートではまだ満足できない。自信? 最後までいってみないと分からない」。夢は手の届くところにあるが慎重な姿勢に、変わりはない。《共同通信》