平成3704日目
1999/02/28
この日のできごと(何の日)
【臓器移植法】施行後初の脳死判定
高知赤十字病院に入院していた40歳代の患者は28日午前、臓器移植法に基づいて脳死と判定され、摘出された心臓と肝臓は同日夕に大阪大と信州大に空路輸送され、重症の患者に移植された。移植心臓は同日夜、鼓動を始め、手術は無事に終わった。
脳死者からの移植に道を開いた臓器移植法の施行から1年4カ月。法に基づく国内初の脳死移植となった。心臓移植は不明朗な脳死判定などと批判を浴びた1968年の札幌医大の「和田移植」以来31年ぶり。国内での脳死肝臓移植は初めて。
脳死を人の死とすることの是非をめぐって長く議論が続き、こう着していた日本の移植医療は新たな時代に向け、大きな一歩を踏み出した。
提供者からの摘出手術は同日午後3時すぎ、高知赤十字病院で、各移植施設が派遣した摘出チームが協力して始まった。心臓、肝臓、腎臓の順で摘出した臓器を、それぞれのチームが午後5時すぎから順次、飛行機やヘリコプターなどで運んだ。《共同通信》
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【ラグビー・日本選手権】
ラグビーの日本選手権は28日、東京・国立競技場で決勝を行い、東芝府中が24−13で神戸製鋼を下し、3年連続3度目の優勝を果たした。1964年からスタートした日本選手権での3連覇は、ともに7連覇を達成した新日鉄釜石と神戸製鋼に次ぎ、史上3チーム目となる。
前半は3−3。東芝は後半、FWが力を発揮した。後半9分にPGで3点の先行を許したが、14分、ゴール前の猛攻から神戸製鋼の反則を誘い、認定トライ(ゴール)で10−6と逆転した。
20分にも右スクラムからパスを受けたFW渡辺がトライ。4点差に追い上げられた後の38分には、ゴール手前の相手ラインアウトでボールを奪い、スクラムからナンバー8ゴードンが飛び込み、勝利を決定付けた。《共同通信》
【自由党・小沢一郎党首】中国常務委員と会談
自由党の小沢一郎党首は28日夜、北京の人民大会堂で中国共産党中央政治局の尉建行・常務委員と会談し、日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法案をめぐって意見を交わした。
尉氏は「日米安全保障は二国間の範囲を超えてはならない。アジア諸国の不安を引き起こす」と懸念を表明。その上で、小沢氏が同法案が対象とする周辺事態の定義に関して「中国や台湾などが入るのは当たり前だ」と発言したことを指摘しながら「中国、台湾は含まれるべきではない」と強く反発した。
小沢氏は「誤解がある。ガイドラインは米軍への軍事協力を飛躍的に拡大する。日本政府の姿勢は本質をぼやかしており駄目だ。周辺を地理的なものでないとすれば、かえって範囲が拡大する」と持論を展開。中国、台湾を対象にするかどうかについては「わが国に直接攻撃なり危険が及ばない限り、周辺の問題では一ない」と理解を求めた。
尉氏は「領土保全問題で他国に干渉されたくない」とさらに反論。小沢氏は「かつて中国は朝鮮動乱に参戦したが、私はそれを取り上げていない。日本も領土保全で中国に干渉されたくない。当たり前の話だ」と強調した。《共同通信》
【ナイジェリア大統領選挙】オバサンジョ氏が当選
西アフリカ・ナイジェリアの大統領選挙は28日夜(日本時間1日未明)開票がほぼ終了、国民民主党(PDP)のオバサンジョ元最高軍事評議会議長(61)が対立候補に600万票近くの差をつけ当選を決めた。
公式な当選発表は1日正午(日本時間同午後8時)、独立選挙管理委員会のアクパタ委員長が記者会見し行う。
新大統領は5月29日に就任する。アブバカル現軍事政権が公約した国民悲願の民政移管は完了、民主政権が16年ぶりに誕生する。
対立候補のファラエ元蔵相(60)は28日、「選挙は公正ではなかった」と述べ、オバサンジョ氏の勝利を認めない姿勢を明らかにした。《共同通信》