平成4428日目
2001/02/21
この日のできごと(何の日)
【喜多郎さん】グラミー賞受賞
米音楽界最高の栄誉とされる第43回グラミー賞が21日午後(日本時間22日午前)、ロサンゼルスで発表された。
いやし的な要素の強い音楽を対象とした最優秀ニューエイジアルバム賞を、日本のシンセサイザー奏者、喜多郎さんの「シンキング・オブ・ユー」が受賞した。
日本人アーティストのグラミー受賞は、1989年に映画「ラストエンベラー」の作曲で最優秀一オリジナル映画音楽賞を受賞した坂本龍一さん以来。
喜多郎さんは、今年初めノミネートされた5組の中から、最終的に選ばれた。候補になったのは、7度目だった。
このほか主要部門では、シングル盤を対象にした最優秀レコード賞と、作詞・作曲者に贈られる最優秀楽曲賞にアイルランドのロックバンド、U2の「ビューティフル・デイ」が選ばれた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【JR】本州3社、完全民営化に合意
扇千景国土交通相は21日、JR東日本、西日本、東海の3社社長と会談、政府保有の3社の株式をすべて売却する「完全民営化」について3社と合意した。これにより民営化方針が最終的に決まった。
国土交通省は、完全民営化の前提となるJR会社法の改正案を開会中の通常国会に提出する。改正法の成立を経て、早けれは今秋以降、株式市況をにらみながら3社の株式を順次売却する。
これにより「国鉄改筆の最終目標」とされた完全民営化は、1987年の国鉄分割・民営化以来、15年目にして最終段階に入ったことになる。
完全民営化をめぐっては、東海道新幹線を保有するJR東海が「分割民営化の際に、ほかの2社と比べて過大な長期債務を負わされており、その処理策が必要」などと主張し、慎重論を展開。債務の早期返済に向けた税制上の優遇措置などを求めていた。
21日の会談では、国土交通相から具体的な優遇制度についての言及はなかったが、葛西敬之JR東海社長は「何らかの対策をとる必要があることについて(同相と自分の)認識は同じだと受け上めた」として、完全化そのものについては同意した。《共同通信》
【与党】森首相退陣に向け調整
森喜朗首相の退陣が不可避との見方が強まる中で、与党は21日、2001年度予算案について3月2日の衆院通過を目指す方針を固めた。3月初めで調整をしていた首相の訪米も先送りとなり、首相退陣に向けた与党内の環境づくりは整いつつある。《共同通信》
【森喜朗首相】「チョコ」かけゴルフ
米原潜と実習船衝突事故の当日、森喜朗首相が横浜市のゴルフ場で「チョコレート」をかけてゴルフをしていたことが21日、分かった。森事務所が「『チョコレート』程度のものをやりとりすることはある。事故当日もスタート時にはこの通りだったと思う」と認めた。
一方で事務所は「『かけゴルフ』などという事実は断じてありません。プレーを途中で中止し、何のやりとりもなかったと聞いている」とし、高額の金品はかけておらず、当日の「チョコレートのかけ」も最終的には成立しなかったことを強調した。
首相は21日、首相官邸で「かけゴルフなんかするはずないでしょ」と、いったんはかけを否定。「事務所がチョコレート程度のやりとりはあると認めているが」と重ねて問われると「一般的にはね」と述べた。「当日もそうだったのでは」との問いには「そんな状況ではなかった」と強調した。
首相は事故当日の10日、横浜市の戸塚カントリー俱楽部で知人の会社社長ら3人とゴルフをした。
10番ホールからスタートし、午前10時50分ごろ、14番ホールで事故の一報を受けた。しかし、プレーを中断せず、午後0時20分ごろに3回目の連絡を受けた17番ホールでようやく中断し、午後1時前にゴルフ場を出発した。
◇
「チョコレート一枚、二枚で、人の命と比べるようなことは言わないでください」。ハワイ沖での実習船事故の連絡を受けた後も森喜朗首相がゴルフを続けた問題をめぐり、福田康夫官房長官は21日の記者会見で「ゴルフとチョコレート」論争を記者団と繰り広げた。
きっかけは、首相が当日に「かけゴルフ」をやっていたとの一部報道。事実関係を聞かれた福田長官は「普通、チョコレートをかけるというんですよね」とかわした。しかし、記者団が「どういう意味か」「現金の隠語ではないか」と食い下がると「ゴルフやる方は皆さんご存じです。国民でもね」「食べちゃうんですから」と次第にエスカレート。
「ゴルフを続けたのは、チョコレートをかけたからではないか。首相に確認してほしい」と質問されると、福田長官もいら立ちをあらわにして「そんなことは確認したくない。その程度の話だ」と突っぱねた。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・社民党の土井たか子党首は21日、米原潜と実習船の衝突時に森喜朗首相がかけゴルフをしていたとの一部報道に関連して「(かけの)チョコレートではなくピーナツが問題になったことがある」と故田中角栄元首相が逮捕されたロッキード事件ではピーナツがヤミ献金の暗号だったことを記者団に紹介。「立会演説会で、自民党議員が『ピーナツもらったのか』とやじられていた」と回想した。同事件は金権政治の代名詞だけに「もっといろいろ出てくるはず」と気炎を上げていた。《共同通信》
【UNICEF】事務局長が森首相を表敬訪問
2月21日、森首相はキャロル・ベラミ―国連児童基金 (UNICEF)事務局長の表敬訪問を受けた。首相は、日本は人道大国として、UNICEFの活動に今後ともできる限りの支援を継続していく旨を表明した。これに対し、ベラミ―事務局長から、これまでの日本政府の支援及び首相の力強い言葉に対する感謝の意が表明された。《首相官邸》
【この日の民主党】
野呂田衆院予算委員長解任決議案を提出~賛成少数で否決
●「審議充実よりも時間消化優先」佐藤観樹議員が趣旨説明
民主党は21日午前、自由党・共産党・社民党と共同で、2001年度予算案審議をめぐり、自民党の野呂田芳成衆議院予算委員長が公聴会日程を野党反対のまま決めたことなどに反発し、同委員長の解任決議案を衆議院に提出した。
午後1時からの衆議院本会議で佐藤観樹予算委員会筆頭理事が決議案の趣旨説明を行った。
佐藤議員は提案理由として、次の4項目をあげた。(1)KSD汚職事件や機密費横領事件の真相解明のために野党が要求してきた、村上正邦参院議員、額賀福志郎衆院議員、松尾元外務省要人外国訪問支援室長らの証人喚問、関係資料の提出に全く応じない。(2)2月9日に自民党の林省之介議員が衆院予算委員会で社民党の辻元清美議員を誹謗中傷する文章を委員会内で配布した行為について、厳重注意の決着まで10日もかかり迅速な対応を行わなかった。(3)2月18日に講演で太平洋戦争を大東亜戦争と呼んだ上で、その戦争がアジア諸国の独立を助けたという日本の侵略行為を正当化するかのような発言を行い、予算委員会審議にさらなる混乱を招いた。(4)19日の予算委員会で、野党の質疑時間中に公聴会日程の強行採決を行い、20日の予算委員会を与党単独で開いた。
佐藤議員は、これらの暴挙を「参議院選挙の結果を心配するあまり、党利党略で国会日程を定め、予算審議の充実よりも、とにかく早く通しさえすればよいとする与党の圧力に屈した結果だ。一日も早く予算を成立させ、森総理の退陣を促そうという政略だ」と分析してみせ、委員会の審議を正常化するには野呂田委員長の解任以外に解任の道はないと主張した。
各党の賛成・反対討論の後、記名採決が行われた結果、賛成少数で解任決議案は否決された。
実習船事故:日本政府は情報公開求めよ~鳩山代表が会見で批判
民主党の鳩山由紀夫代表は21日、国会内で定例記者会見を行った。
まず、鳩山代表は「えひめ丸」と米原潜の衝突・沈没事故について、当初発表された内容と異なった事実が次々と明らかにされていることに「アメリカ側の対応は極めて不誠実だ」と批判。アメリカに派遣している調査団の伊藤英成団長からも「隠蔽体質が見える」という指摘があったことを紹介し、「日米関係になると腫れ物に触るようで、対応は生ぬるい」と指摘し、「日本政府はもっと強く情報公開を要請していくべきだ」と考えを述べた。
続いて、金融機関の不良債権問題で、柳澤金融担当相が20日の会見で、不良債権化した貸し出し資産を売却する「直接償却」などを盛り込んだ新しい誘導策を策定する方針を打ち出したことについて、鳩山代表は「民主党は一貫して直接償却を主張してきた。ただ、厳格な資産査定が前提でなければいけない」と指摘した。さらに「われわれが問題にするのはシステミック・リスクがあるかないかという点。個別の金融機関への救済目的で、直接償却を行うべきでない」と言及。「早期健全化法が成立していたならば、ここまで問題が先送りされることはなかったろう」とし、これまでの政府の方針の誤りを批判した。
また、宮澤財務相が消費税の増税に言及したことについて、「ばらまき財政で、結果として増税路線を求めていることが露呈した」と言葉を強めた。
最後に会見の直前に行われた野党4党党首会談について、「短い時間だったがお互い、ゆるぎない協力関係の構築に向けて努力していることを理解できた」と感想を述べた。
森・自公保内閣の無条件・即時退陣求める=民主・自由・共産・社民4党が党首会談で合意
民主党と自由党、共産党、社民党の野党4党は21日、国会内で党首会談を開き、今後の政局への対応を協議した。その結果、森・自公保内閣の無条件、即時退陣を要求することなど4項目で合意し、内閣不信任決議案は「もっとも効果的な時期」に提出する方針を確認した。
党首会談には各党の幹事長・書記局長、国会対策委員長、政調・政審会長が同席。会談の冒頭で民主党の鳩山由紀夫代表が「森内閣の現実をふまえ、野党4党の結束が今、一層求められている」と呼びかけた。続いて平成13年度予算案に対し4党の政策責任者がまとめた「共同組み替え要求」の合意書に4党首が署名した。
会談は終始なごやかな中にも真摯な雰囲気で進み、今後の結束を確認しあった。予算組み替え要求を合意したことについては、「反対する共闘から政策共闘に踏み出す大事な一歩だ」(共産党志位委員長)など評価する意見が各党党首から出された。KSD事件や機密費疑惑解明に対する姿勢や、内閣不信任案の提出時期などについても率直な意見交換が行われた。
その結果、(1)現下の経済情勢に鑑み、政府予算案を徹底的に審議すると同時に平成13年度政府予算の的確な組み替えの実施、とりわけ「機密費」の抜本改革と大幅削減の実現を図る。(2)KSD汚職、機密費疑惑等の解明のため、衆参両院における証人喚問の実現を強く求める。(3)森・自公保連立内閣の無条件、即時退陣を要求する。(4)重大な政局に鑑み、4党首は今後必要に応じて協議を行う—の4点で合意した。
4党首は会談後、そろって記者会見し、鳩山代表は内閣不信任決議案の提出に関して「顔のすげ替えで終わりではない。自公保連立政権の体質的な欠陥を暴くためにもっとも効果のある時期を選ぶべきだ」と述べ、各党の党首も同調した。《民主党ニュース》