平成4429日目

2001/02/22

この日のできごと(何の日)

【村上正邦参院議員】議員辞職願提出

自民党前参院議員会長の村上正邦参院議員(比例代表選出)は22日午後、KSD汚職事件で混乱を招いた責任を取って、井上裕参院議長に議員辞職願を提出した。26日の本会議で辞職が許可される見通し。しかし野党側は28日の証人喚問後に議員辞職を認めるべきだとの考えだ。

村上氏がKSD汚職事件に絡んで議員辞職することに対し、与党からも「当然だ」(神崎武法公明党代表)との声が挙がり、こうした事態に追い込まれた自民党の現状に厳しい批判が出ている。昨年4月に「密室協議」で森喜朗首相を選出した「五人組」の一人が村上氏である事実も加わり、退陣要求が強まっている森首相は一段と厳しい立場に立たされた。村上氏は自民党の古賀誠幹事長に離党届を提出、受理された。

村上氏は元秘書の小山孝雄前参院議員(自民党離党)が受託収賄容疑で逮捕される前日の1月15日に、KSDとの緊密な関係を指摘され、参院議員会長を引責辞任。その後は党の役職をすべて退き、国会にもほとんど姿を見せていなかった。

村上氏は22日午後、都内のホテルで自民党の青木幹雄参院幹事長と会い、「国民と議会に大きな心配と迷惑を掛けた」と陳謝、辞職の意向を伝えた。参院議員会長を辞任する際、村上氏は「支持していただいた団体の一つが昨年来、お騒がせしていることは極めて遺憾であり、申し訳ない」と釈明していた。

与野党は22日午後の参院予算委員会理事懇談会で、村上氏の証人喚問を28日午後1時から行うことを決めた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【森喜朗首相】身内からも「退陣合唱」

KSD汚職事件が村上正邦参院議員の辞職願提出に発展したことで22日、これまで支持を打ち出していた自民党江藤・亀井派幹部が2001年度予算成立後の自発的辞任を要求するなど、森喜朗首相は一段と窮地に立たされた。

村上氏は昨年4月、故小渕恵三前首相の緊急入院を受けて「密室会議」で森首相を選出した「5人組」の1人だけに、森政権の正当性に対する批判がさらに厳しくなるのは確実。森首相の退陣要求が先鋭化するのは必至だ。《共同通信》

【森喜朗首相】ベルギー首相と会談


https://www.kantei.go.jp/

22日、森首相は官邸でギー・ヴェルホフスタット・ベルギー王国首相との首脳会談を行った。会談において両首脳は、二国間関係の強化について意見交換を行い、会談後、(1)二国間関係の強化、(2)グローバルな課題への貢献、(3)人物交流及び文化交流の促進を内容とする「日・ベルギー協力に関する共同声明」を発表した。《首相官邸》

【サッカー日本代表・トルシエ監督】Jヴィレッジで会見

サッカー日本代表のフィリップ・トルシエ監督は22日、日本代表候補が合宿中の福島県Jヴィレッジで会見し、2002年ワールドカップ(W杯)の日本代表について、今年の国際試合の最初の7、8試合後に代表メンバーの約半に当たる10−12人を固定したい意向を明らかにした。

トルシエ監督は「7、8試合くらいで10人から12人は固定する。残りの40−50人は競争をさせたい」と話した。監督はW杯代表候補として、約60人の選手を構想に入れている。《共同通信》

【反町隆史さん、松嶋菜々子さん】結婚会見

人気俳優の反町隆史さん(27)と松嶋菜々子さん(27)が結婚、22日夜、東京・台場のテレビ局で二人そろって会見し喜びを語った。

ラフなスタイルの二人は、まず21日夜にそろって婚姻届を出したことを報告。昨年10月の松嶋さんの誕生日に婚約指輪を贈ったという反町さんは「ごはんを作ってくれるなど、家庭的なところにひかれました」。松嶋さんは「すべてにまっすぐなところに魅力を感じました」と答えた。

また、夫婦の理想像については「お互いを思いやれる夫婦になれれば」と松嶋さん。披露宴の日時は未定という。

2002年放送のNHK大河ドラマ「利家とまつ」で松嶋さんは主役のまつを、反町さんが信長を演じることが決まっており、新婚カップルの共演が実現する。《共同通信》

【えひめ丸事故】不明者家族、森首相と面会

米原潜と実習船の衝突事故で行方不明となっている9人のうち7人の家族計15人が22日、首相官邸で森喜朗首相と会い、沈没したえひめ丸の早期引き揚げなどを訴えた。

実習生Yさん(17)の父Tさん(45)ら4家族10人はこの日午後、成田に到着した航空機でハワイから戻り、その足で官邸に駆け付けた。首相との面談には福田康夫官房長官、河野洋平外相らが同席した。臨時に結成した「家族の会」で代表を務めるTさんが(1)引き揚げ作業への日本からの技術提供(2)原因調査に日本側も加わる(3)ブッシュ米大統領との直接面談−などを要請した。

同行した加戸守行愛媛県知事によると、森首相は「全力を挙げてやりたい」と答えた。事故発生の連絡を受けた後もゴルフ場にとどまったなど対応のまずさが指摘されていることについて、首相から謝罪などはなく、家族側からも批判の声はなかったという。Tさんは「首相のゴルフのことより(民間人の操舵関与など)潜水艦内で起きていたことが少しずつ明るみに出たことが腹立たしい」と話した。

一行はこの後、東京・赤坂の米国大使公邸でフォーリー駐日大使、チャプリン在日米海軍司令官らに会い、引き揚げ実現を重ねて要望した。《共同通信》

【この日の民主党】

衆院予算委/財源なき児童手当拡充はもってのほか~金子善次郎議員が追及

衆議院予算委員会の一般質疑で22日、民主党・無所属クラブから金子善次郎議員が質問に立った。

金子議員は、まず、平成13年度政府予算案における児童手当の拡充をめぐる問題を取り上げ、「6月実施と言いながら、財源手当が示されていないのでは話にならない。こういうやり方は、予算編成の常道にもとる」と追及した。山名総務大臣政務官および坂口厚生労働相は、措置費や補助金を含めた地方歳出の見直しでまかなう考えを示したが、金子議員は、「それなら、なぜ提案時に盛り込まなかったのか。予算を組み替えるか、(児童手当の部分を)削除するかだ」とし、野党4党共同の予算組み替え要求の受け入れを迫った。

また、金子議員は、外国人犯罪の増加に対する対策について質問。現在、外国からの不法滞在者が約28万人に上っている現状を踏まえ、密入国などをくい止める“水際作戦”や地域住民との協力による犯罪防止活動の重要性などを指摘した。外務省担当者は、査証発給業務のオンライン化による悪質申請の摘発強化を、来年度にかけて実施すると述べたが、金子議員は、「2年後では遅い」と苦言を呈した。

さらに、「えひめ丸」衝突事故をめぐっては、米原潜「グリーンビル」が救命ボートを装備していたにもかかわらず、「えひめ丸」の乗員の救出に向かわなかったことについて、米国政府に強く抗議するよう外務省に要求した。

衆院予算委/「外交機密費の官邸への上納示す文書作成したのは誰?」=木下厚議員

衆議院予算委員会の一般質疑で22日、民主党・無所属クラブから木下厚議員が質問に立ち、外交機密費問題を中心に質した。

木下議員はまず、「国民の怒りは、不景気のなか必死に払った血税が私的に流用され、競走馬・マンション・ゴルフ会員権購入費などに使われている点にある」と国民の思いを代弁。そして、「それに輪をかけて問題なのは政府答弁の不明確さにある」とし、真実を隠そうとする政府の姿勢を批判した。

まず、外交機密費から内閣官房機密費に上納されている証明として内閣の専用便箋に書かれた文書が見つかっている点に言及。テレビ朝日が筆跡鑑定を行った結果、82~95%の確率で当時の内閣官房主席参事官だった古川貞二郎現官房副長官の筆跡であることが明らかになったとして、福田官房長官に質した。

官房長官は「本人に確認したが、自分の筆跡ではないと断言していた」と回答。なぜテレビに対して反論しないで逃げているのかと木下議員が重ねて質したのに対しては「出所も明らかでない文書である上、そう決めつけるのは失礼ではないか」と開き直った。政府参考人として呼ぶべきではないか、疑惑を持たれたからには政府としても筆跡鑑定を行うべきといった指摘にも、前向きの答弁は一切聞かれなかった。

「本人が自分が書いたものでないと断言しているのだから信じたい」とする福田官房長官に議論は平行線のまま。木下議員は自らが鑑定を進めていく構えがあるとして、古川官房副長官を政府参考人として委員会に招くことを求めた。《民主党ニュース》



2月22日 その日のできごと(何の日)