平成1506日目
1993/02/21
この日のできごと(何の日)
【日本新党・細川護熙代表】竹下氏辞職勧告案に賛成
日本新党の細川代表は21日の民放テレビ番組で、竹下元首相の議員辞職勧告決議案への対応について「賛成する」との方針を明らかにした。辞職勧告決議案に関しては、衆院では社会、公明、民社の野党3党が共同提出することで合意しているが、日本新党が議席を持つ参院ではまだ具体的動きになっていない。
衆院の選挙制度改革については「比例代表制と小選挙区制の組み合わせがいい。具体的には(小選挙区比例代表)併用制がいいのではないか」と述べた。
また日本新党の衆院選への取り組みについて細川代表は「少なくとも50人は立てたい。4月中旬にはまとめることができるだろう」と述べた。《共同通信》
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【菅田将暉さん】誕生日
【自民党・新井将敬氏】竹下氏離党求める
自民党の若手議員でつくる「党の信頼回復を考える会」の代表世話人である新井将敬氏は21日放映された民放テレビ番組で、竹下元首相の進退問題について「竹下氏の政治責任ははっきりしている」と述べ、同会として今週初めにも竹下氏と会い、離党を求める考えを明らかにした。
新井氏は昨年竹下氏に同様の考えを伝えた際、竹下氏が①責任はある②出処進退は前もって明らかにすべきでない―との考えを示したことを明らかにした上で、3月中旬にも竹下氏の決断があり得るとの認識を示した。また新井氏は「金丸さんの出番があるのではないか」と述べ、金丸前自民党副総裁の竹下氏への働き掛けに期待を表明した。《共同通信》
【渡辺美智雄外相】辞任を否定
自民党の佐藤総務会長は21日午前、東京・新宿の東京女子医大病院に入院している渡辺外相を見舞い約40分会談した。外相は現在の病状について「体温や血糖値などはみんな正常になった。今は点滴を受けているだけだ。去年の病気とは関係ない」と説明。
渡辺派の若手の一部に「秋の総裁選に備えてゆっくり休むべきだ」との意見があることに対し外相は「若い連中が心配してくれるのはありがたいが、そんな病人ではない。見当違いなことは言わせないようにしてくれ」と述べ、外相を辞任する考えのないことを強調した。《共同通信》
【徳島市長選】小池正勝氏が初当選
任期満了に伴う徳島市長選は21日投票、即日開票の結果、保守系無所属新人で前市第一助役の小池正勝氏=社会推薦=が、保守系無所属新人で前徳島県会議員の柴田嘉之氏(56)、革新系無所属新人で会社社長の折原敬造氏(55)=共産推薦=の2人を大差で破り、初当選した。県庁所在地の市長では和歌山市の旅田卓宗市長(47)もより6歳若く、全国最年少市長となる。また、当選時年齢でも旅田市長より1カ月余り早かった。投票率は49.55%で、戦後最低だった前回を7.68ポイント上回った。
小池氏は昭和59年に建設省の課長補佐から同市開発部長に就任。前市長の実質的後継者で、明石海峡大橋や関西国際空港の完成をにらんだ道路などの生活基盤整備の充実を掲げ、有権者の幅広い支持を受けて当選した。柴田氏は建設省出身の小池氏に対抗して「中央依存体質一掃」を訴え、折原氏は市の海釣り公園計画に反対、計画中止の一因となった運動を率いた実績を強調したが、及ばなかった。《共同通信》
【全日本STスケート】
スピードスケートの全日本ショートトラック選手権最終日は21日、東京・江戸川スポーツランドで男女各2種目を行い、女子総合で14歳の勅使川原郁恵(岐阜・藍川北中)が大会史上初の中学生チャンピオンとなった。男子は4種目中、3種目を制したベテラン石原辰義(西濃運輸)が5年ぶり8度目の総合優勝を果たした。
前日の500、1500メートルを制した勅使川原は、この日の1000、3000メートルでは、いずれも2位だったが、得点32で初の総合優勝を飾った。長野・佐久高一年の内藤三恵(帝産オート)が1000、3000メートルの2種目とも快勝し、得点28で総合2位となった。
男子の石原は前日の500メートルに続き、1000メートルで1分38秒45、3000メートルは5分3秒35でともに1位を占めて得点27をマーク、赤坂雄一(帝産オート)らを抑えた。《共同通信》
【米・クリストファー国務長官】シリア・アサド大統領と会談
ダマスカスからの報道によると、中東歴訪中のクリストファー米国務長官は21日午後(日本時間同日夜)、ダマスカスでアサド・シリア大統領との3時間半にわたる会談後、中東和平交渉の早期再開を目指すことで合意したことを明らかにし「アサド大統領は交渉の前進を強く望んでいる」と語った。しかし、イスラエルによるパレスチナ人の追放問題が解決しない場合でもシリアが交渉に参加するかどうかについては明確ではない。
記者会見に同席したシリアのシャラ外相は、追放問題の解決に向け、国務長官に対して幾つかの提案を伝えたことを明らかにした。
詳しい内容には触れなかったが、シリアが追放問題を依然和平交渉の大きな障害とみていることを示唆した。
追放問題解決と交渉再開との関係について外相は「結び付けたり、切り離したりする性格の問題ではない。これら二つの問題を主張することは、国連決議を遂行するという点で矛盾するものではない」と述べた。
また国務長官は、米政府が追放問題で一層の圧力をイスラエルにかけるのかとの質問に対し「どの当事国にも圧力を加えるというのは間違っていると思う」と答えたにとどまった。
長官は会見後、サウジアラビアのファハド国王と会談するため、同国へ向け出発、同日午後8時(日本時間22日午前2時)すぎ、リヤドに到着した。《共同通信》
【中国】イランに原発建設へ
テヘラン発の新華社電によると、イランを訪問中の中国核工業総公司の蒋心雄社長は21日、テヘランでイランのアムロラヒ副大統領との間で、イランでの原子力発電所建設契約に調印した。
中国のイランへの原発供与については米国が核兵器開発につながると警告、中国が昨年いったん決まった小型実験炉のイラン向け輸出を中止したといわれるだけに、今回の建設契約調印は米国などの反発を呼びそうだ。
同電によると、今回契約されたのはイラン南部に30万キロワット級の原発2基を建設するというもので、中国が外国に建設するものとしては最大規模。あくまで平和利用が目的で、国際原子力機関(IAEA)の核査察も受け入れるとしている。
中国とイランは昨年9月、最高指導者のラフサンジャニ大統領が訪中した際に原発建設に合意するとともに、原子力平和利用協力協定に調印していた。
中国は国内で秦山(浙江省)、大亜湾(広東省)などの原発を建設中で、秦山原発はことしにも操業開始される予定。外貨稼ぎのため、この原子力技術を国外に輸出するのに熱心で、パキスタンとは1991年12月に原発輸出契約を調印、バングラデシュやエジプトなどとの間でも原発プラントの売却交渉が進められている。《共同通信》