平成3317日目
1998/02/06
この日のできごと(何の日)
【福井・丸岡中学校放火事件】中2男子を逮捕
丸岡町寅国の丸岡中で体育館が全焼した火事を調べている県警と丸岡署は6日、同校2年の男子生徒(14)がライターを使って放火したとして非現住建造物放火の疑いで逮捕した。少年は体育館に放火する前日に教師とささいなことで言い争いになり、周囲に「学校に火をつけてやる」などと漏らしていた。容疑は大筋で認めている。
調べによると、少年は3日午前1時ごろ、校舎西側のカギのかかっていない出入り口から体育館に侵入、西側のステージ奥にかかっている垂れ幕に持ってきたライターで火を付け、体育館を全焼させた疑い。《共同通信》
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【文部省】刃物事件を受け緊急会議
中学生らによる刃物を使った事件が続発しているため文部省は6日、都道府県などの教育委員会の生徒指導・社会教育担当課長による緊急会議を開催、規範意識の育成や安全確保のため、学校がきぜんとした態度で臨むよう、あらためて要請した。
町村信孝文相が「すべての大人が、子どもに積極的に働きかける必要がある」と強調。犯罪防止のため、「必要な場合に学校長の判断で所持品検査や出席停止などの措置を取ること、さらに警察などとの連携強化を訴えた。
会議には文部省や全国の担当者のほか、警察庁少年一課の担当者ら約130人が出席した。
町村文相は「命の大切さなど基本的な倫理観、規範意識を子どもたちに体得させ、刃物を携帯することは法令違反で、人を殺傷することは許されないことを深く認識させることが必要」と指摘。
倫理観育成は「まず家庭が責任を持って、子どもに身につけさせるべきこと」とし、「学校長が必要と判断した場合、保護者や子どもの理解を求め所持品検査を含めきぜんたる措置を行う必要がある」との見解をあらためて示した。
所持品検査についての質問に対し、文部省は「危険な状況にある場合、あらかじめ『検査をすることもあり得る』ことを伝え、理解が得られれば、個別の了解は必ずしも必要ではない」などとした。《共同通信》
【三田佳子さん】次男の覚せい剤事件でおわび
女優の三田佳子さん(56)が6日夜、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで二男(18)が逮捕されたことについて、東京都内のホテルで記者会見し、「皆さんをお騒がせして心から申し訳なく思っています」と語った。
二男は1月7日、東京都世田谷区の自宅で微量の覚せい剤を持っていた疑いで関東信越地区麻薬取締官事務所に逮捕され、家裁に送られた後、現在は保護観察処分になっている。《共同通信》
【沖縄県】海上ヘリ基地建設反対を正式決定
沖縄県は6日の庁議で、米軍普天間飛行場返還に伴う名護市沖の海上ヘリ基地建設反対を正式決定した。大田昌秀知事は記者会見で反対理由として昨年末の名護市民投票結果などを挙げ、「建設に反対する多くの県民の意思は『基地のない平和な沖縄を実現する』という県政運営の基本理念に合致する」と述べた。
これに対し政府は村岡兼造官房長官が同日の記者会見で「冷却期間を置く」なと述べるなど冷静に対応する方針。8日の名護市長選挙後に予想される橋本龍太郎首相と大田知事の会談を手始めに事態打開の糸口をつかみたい考えだ。
しかし、普天間返還計画は事実上凍結され、日米特別行動委員会(SACO)で合意した県内移設条件付きの基地縮小策の見直しは必至となり、政府は対米関係に苦慮しそうだ。政府と沖縄県の関係が悪化すれば沖縄振興策の停滞も予想される。《共同通信》