平成7326日目
2009/01/28
【この日の麻生総理】
麻生太郎首相は28日午後、衆参両院本会議で施政方針演説を行った。社会保障制度改革に向け「景気回復と政府の改革を進めた上で国民に必要な負担を求める」と明言。2011年度までに必要な法整備を実施し、経済情勢を見極めた上で消費税率を引き上げる方針を表明した。《共同通信》
平成21年1月28日、麻生総理は第171回国会の衆議院、参議院の本会議に出席し、施政方針演説を行いました。施政方針の柱立ては「活力」「安心」「世界への貢献」となっており、政策の体系に沿ったものと現在の主要な課題に絞り込まれています。
はじめに麻生総理は「世界は今、新しい時代に入ろうとしております。その際に、日本が果たすべきは『新しい秩序創りへの貢献』です。同時に、日本自身もまた、時代の変化を乗り越えなければなりません。目指すべきは『安心と活力のある社会』です」と述べました。
続いて、「活力ある社会創り」として景気対策や雇用対策、財政運営、経済成長などへの対応を挙げ、景気の悪化に対し「異常な経済には異例な対応が必要」と強調しました。「暮らしの安心」としては、年金・医療・介護など、社会保険制度への信頼が不可欠なことや、教育、環境について積極的に検討し、更には「世界への貢献」について、日米同盟を基軸に、アジア・太平洋諸国との連携、国際協調を重要な柱に、平和と安定の構築に全力を尽くすことを表明しました。
結びに麻生総理は「日本は、優秀な技術、魅力ある文化など、世界があこがれるブランドでもあります。自信と誇りを持ってよいと存じます。日本の底力は、必ずやこの難局を乗り越えます。そして、明るく強い日本を取り戻します。」と述べました。
施政方針演説に引き続き、中曽根外務大臣による外交演説、中川財務大臣による財政演説、与謝野国務大臣による経済演説が行われました。《首相官邸》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【桑田真澄さん】早大大学院入学試験に合格
かつてプロ野球巨人のエースとして活躍し、昨年現役を引退した桑田真澄氏(40)が28日、早大大学院スポーツ科学研究科に合格した。合格したのは同科修士課程1年制のトップスポーツマネジメントコースで、スポーツビジネスを学ぶ。
桑田氏は大阪・PL学園高時代、チームメートだった清原和博氏とともに甲子園を沸かせた。当初は早大進学を希望していたが、ドラフト会議で巨人に1位指名されてプロ入り。米大リーグのパイレーツを最後に昨春、現役を退いた。《時事通信》
【この日の民主党】
麻生首相の最初で最後の施政方針演説は官僚の作文で何の感慨もない 鳩山幹事長
鳩山由紀夫幹事長は28日午後、国会内で、同日衆議院本会議で行われた麻生首相の施政方針演説に対して記者団に感想を語った。
はじめに鳩山幹事長は、麻生首相の施政方針演説に対して、「ある意味、最後になるかもしれない施政方針演説だったが、全く感動を与えないもの。官僚の作文をホッチキスでとめただけで何の感慨もない」と感想を語った。
さらに、鳩山幹事長は、演説の中で消費税の引き上げに麻生首相が言及したことで、「(どの様に消費税の引き上げを行うか)具体的なイメージが全然湧いてこない中で何となく意気込んでいるだけ」と指摘。そして、「国民の皆さんが一番知りたいのは、なぜ今、消費税の引き上げの話をするのか。引き上げる場合、その財源を何に使うのかが見えてこないうちに消費税の議論をするのはやめるべき」と切り捨てた。
続いて、政府・与党がソマリア沖での海賊問題の対策として海上自衛隊の派遣を決めたことに鳩山幹事長は、「ソマリア沖海賊問題で一番大事なことは、ソマリアの内政問題からこのことは発生している。その内政問題に対して日本は何ができるのかを考えることが第一である」との見解を示し、麻生首相にはその観点が全く欠落していると分析した。
また鳩山幹事長は、「他の国々も協力しているので、日本も何らかの協力をする必要があると思うが、筋論として、海上保安庁を派遣するところを、なぜ海上自衛隊を派遣するのか、その際、何を権限として行うのかがはっきりしない状態ではシビリアンコントロールは大丈夫なのかと心配する」と疑問を呈した。今後、この問題に対して党内議論を深め、意見をまとめた上で、他の野党と国会での対応を協議していく考えを明らかにした。
最後に鳩山幹事長は、明日29日の衆院本会議で行われる代表質問での質問内容について、「ソマリア沖での外交問題はもとより、補正予算から本予算へ入っていくプロセスの問題や定額給付金の問題、消費税、天下りやわたりの問題、雇用、経済に対して議論を挑んでいきたい」との抱負を語った。《民主党ニュース》