平成5499日目

2004/01/28

この日のできごと(何の日)

【JR北海道】「デュアルモードビークル」公開

JR北海道は、道路と線路両方を走行できる「デュアル・モード・ビークル(DMV)」を開発、28日試験車を公開した。同社はローカル輸送用に、3年後をめどに実用化を目指す。

同社によると、道路と線路をともに走行できる車両は、保線作業用トラックの「軌陸車」があったが、旅客用で実用化すれば世界初となる。

試験車はマイクロバスを改造した25人乗り。道路は通常のバスとして運行。線路は鉄製の車輪四つと、ゴムタイヤの車輪二つで走る。線路から道路に移る際は10−15秒でゴムタイヤ四輪に切り替える。試験では時速約60キロ走行を確認した。DMVが導入されれば、線路から道路への直通路線が可能になる。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【のと鉄道】蛸島−穴水間廃止へ

深刻な状態が続く「のと鉄道」の経営問題検討委員会(会長・岡田清成城大名誉教授)は28日、県庁で開いた最終会合で、蛸島−穴水間を廃止し、バス輸送に転換するとの報告書をまとめ、谷本正憲知事に提出した。谷本知事は「重く受け止め、できるだけ早く結論を出したい」と述べ、同区間は早ければ来年3月にも廃止される見通しとなった。

のと鉄道の一部廃止は、2001(平成13)年の輪島−穴水間に続き、2度目。蛸島−穴水間は延長61キロで、残る区間は穴水−七尾間の33.1キロだけとなる。《北國新聞》

【プロ野球】契約更改(金額は推定)

ダイエーの松中信彦内野手(30)が28日、福岡ドーム内で2度目の契約更改交渉に臨み、1億5100万円増の年俸3億1000万円を提示されたが、合意できなかった。松中は2月1日から宮崎市で始まるキャンプに自費で参加し、今後は代理人を通じて球団と交渉する。

松中は昨季、けがで戦列を離れた小久保に代わって4番を務め日本一に貢献。123打点で初の打点王にも輝いた。球団の提示は前回の交渉から1000万円上積みされていたが、松中は不服として保留した。

28日午前、自主トレーニングを行っていたグアムから帰国した松中は「契約を済ませてすっきりした形でキャンプに入りたかった。ことしも優勝しなければいけないし、あとは野球に集中するだけ」と語り、気持ちを切り替えてキャンプに臨むことを強調した。

佐藤賢二球団代表は「彼の希望額とは開きがあったようだが、他球団と比べても評価が低いとは思わない。提示額も変えるつもりはない」と強気だった。《共同通信》

【テニス・全豪オープン】第10日

テニスの全豪オープン第10日は28日、メルボルン・パーク・テニスセンターで行われ、女子ダブルス準決勝で杉山愛(ワコール)リーゼル・フーバー(南アフリカ)組は、第1シードのビルヒニア・ルアノパスクアル(スペイン)パオラ・スアレス(アルゼンチン)組に4−6、6−7で敗れ、決勝進出を逃した。

男子シングルス準々決勝では、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第8シードのダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)に7−5、6−4、5−7、6−3で勝った。第3シードのフアンカルロス・フェレーロ(スペイン)も準決勝進出を決めた。

女子シングルス準々決勝では、第2シードのキム・クライシュテルス(ベルギー)がストレート勝ち。パティ・シュナイダー(スイス)も四大大会で初めて4強入りし、ベスト4が出そろった。《共同通信》

【大相撲年寄名跡訴訟】先代親方が逆転敗訴

大相撲の年寄名跡(親方株)「立浪」をめぐり、先代の立浪親方(69)=元関脇羽黒山=が、現在の立浪親方(35)=元小結旭豊=に襲名継承金(譲渡代金)1億7500万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁の江見弘武裁判長は28日、請求を認めた一審東京地裁判決を取り消し「代金を支払う口頭合意は認定できない」として請求を棄却した。

親方株は、力士を引退した後も日本相撲協会の仕事をしたり、相撲部屋の運営や後進の指導をしたりするために必要。譲渡の実態は不透明で、司法判断が注目されたが、二審は先代親方の逆転敗訴となった。

判決理由で江見裁判長は「親方株の財産的価値は極めて高く、譲渡の際には高額の金銭授受が通常となっている」と認定。しかし(1)現在の親方は当時、先代の長女の夫で、先代夫婦と養子縁組もしていた(2)親方株の対価を支払う具体的交渉はなかった(3)先代が主張する合意の状況は極めてあいまい−と指摘。

親方株の譲渡について「謝礼としての何らかの金銭や、先代夫婦の扶養に責任を持つことを超えて、親方株の対価を支払うことまでは前提とされなかった」と判断した。《共同通信》

【オウム・井上嘉浩被告】遺族に謝罪

オウム真理教による監禁致死事件で死亡した目黒公証役場事務長、Aさん=当時(68)=の長男Bさん(43)が28日、この事件などで無期懲役を言い渡され、東京高裁(検察側が控訴)で公判中の元幹部井上嘉浩一被告(34)と東京拘置所で接見した。

拘置中の被告が被害者の遺族と会うのは極めて異例。井上被告は涙を浮かべて事件を謝罪し、深々と頭を下げたという。Bさんは「今後も接見を重ね、被告の本当の気持ちや亡くなる直前の父の様子などを聞きたい」と話している。

井上被告は原則的に弁護人以外の接見が禁止されているが、Bさんについては弁護団が「被告の人間性を回復させるために」と東京高裁に接見禁止解除を申請、認められた。

Bさんによると、接見は約20分間で、井上被告は最初に「大変なことをしてしまいすみません。お越しいただいてありがとうございます」と深く頭を下げた。

その後は生い立ちや入信のきっかけが話題となり、井上被告は「母親には人に迷惑を掛けないように言われて育ったが、約束を破ることになってしまった」と話したという。

Bさんは昨年11月、井上被告の控訴審公判に証人として出廷。「遺族の心の傷が癒やせる」と被告との接見を求めていた。《共同通信》

【公正取引委員会】「背はまだ伸びる」虚偽広告で排除命令

「背はまだ伸びる。年齢、性別関係なし」などとうたった通信教育講座の教材販売をめぐり、根拠のない実績や虚偽の体験談を広告に掲載したとして、公正取引委員会は28日、景品表示法違反(優良誤認)で通信販売業「日本通信教育連合会」(東京)に排除命令を出した。

公取委によると、同社は「伸長法講座」と称するテキストとビデオのセットを販売する際、新聞折り込み広告や雑誌広告に「受講生の約8割が5センチ以上伸びた」「世界各国のプロスポーツチームで採用」などと記載したほか、実在する女優や女性歌手の体験談を掲載した。

しかし、「約8」の実績の根拠となる調査はしておらず、スポーツチームが採用した実績もなかった。女優や歌手は写真のモデル契約をしただけで体験談は虚偽だった。《共同通信》

【衆院財務金融委員会】北朝鮮制裁法案を可決

北朝鮮への経済制裁を日本単独でも実施できるようにする外為法改正案は28日午後、自民、民主、公明3党の共同提出を受け衆院財務金融委員会で審議の上、共産党を除く与野党の賛成多数で可決された。29日の本会議で衆院を通過、2月6日の参院本会議で可決、成立する見通し。

改正案では、政府は日本の「平和と安全の維持のため特に必要がある」場合は閣議決定により、日本単独で送金規制や輸出入規制ができるようにするが、国会の速やかな事後承認が必要だ。

現行法では、経済制裁には他国との協調実施や国連決議が条件となっている。谷垣禎一財務相は審議の中で「政策の選択肢を広げようというもので十分意味がある」と改正案の意義を評価した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】発言撤回

小泉純一郎首相は28日午前の衆院予算委員会で、イラク南部の治安情勢をめぐり異例の発言撤回をした。首相は前日の衆院本会議で自衛隊派遣先の治安安定の根拠に、既に解散していた「サマワ市評議会」の存在を挙げたが、予算委の冒頭、「これを撤回します」と述べた。《共同通信》

衆院議院運営委員会は28日午後の理事会で、29日午後0時半からの本会議日程を決めた。与野党で紛糾していた小泉純一郎首相のイラク治安情勢に関する答弁撤回問題の取り扱いについては、首相自らが衆院本会議で先の本会議答弁を撤回し、議事録から削除することで決着した。

これを受けて、28日、審議が空転した衆院イラク復興支援特別委員会は同日午後に理事会を再開。あらためて29日に委員会を開き自衛隊イラク派遣承認案件の実質審議に入ることで与野党が合意した。政府、与党は同承認案件をイラク特別委で30日に委員会採決し、衆院予算委員会で審議されているイラク復興支援費を含む2003年度補正予算案とあわせて30日午後の本会議で採決し、衆院を通過させる方針。

ただ28日の特別委審議が見送られたことで、政府与党にとっては綱渡りの日程を迫られる。30日の衆院通過がずれ込むことになれば、両案件の2月6日成立、同9日から2004年度予算案審議入りという、政府与党方針にも影響が出そうだ。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人代表は28日の「次の内閣」の閣議で、鳥インフルエンザで深刻な風評被害を受けている山口県産の鶏肉料理を食べ安全性をPRしたことに触れ「農業政策でも自民党に負けない政策を持てる党になろう」と呼び掛けた。厚相時代にはカイワレ大根、最近は「吉野家」の牛丼と、風評被害などに悩む食べ物の試食が有名な菅氏。農村部での支持拡大を目指す民主党の農業政策は、まずは菅氏の完食からか?《共同通信》

【英政府情報操作疑惑】ブレア首相、責任なし

イラクの大量破壊兵器をめぐる英政府の情報操作疑惑で、国防省の兵器専門家ケリー博士が自殺した原因を究明する独立調査委員会(ハットン委員長)は28日、ブレア英首相には責任はない、とする報告書を公表、同首相は政治危機を回避した。

報告書は、政府がイラクの脅威を誇張したとの英BBC放送の報道には「根拠がない」と断定。博士の自殺でブレア首相ら政府に責任はないと結論づけた。

ブレア首相は報告書公表後に下院で演説し、イラク戦争への参戦理由について政府がうそをついたとの報道こそ「真のうそ」であると批判。英の参戦をあらためて正当化した。

報告書は、国防省によるリークについて「政府に後ろめたい策略はなかった」と認定した。《共同通信》

【イラク・バグダッド】自爆テロ

イラクの首都バグダッド中心部のカラダ地区にあるシャヒーンホテル前で28日朝、爆発物を積んだ車が爆発し、AP通信によると、客とみられる南アフリカ国籍の男性とイラク人ら少なくとも計3人が死亡、十数人が負傷した。テロリストとみられる車を運転していた男も死亡した。

ホテルには多数の外国人ビジネスマンが宿泊しており、反米武装勢力による自爆テロの可能性が強い。従業員によると、当時、ホテルにはイラク暫定内閣のサミ・マジョン労働社会問題相がいたが無事だった。

駐留米軍によると、爆発は午前6時50分ごろで、爆発したのは白いバンとみられる。カタールの衛生放送、アルジャジーラは地元警察の話として、車は救急車を装っていたと伝えた。《共同通信》

【池田行彦衆院議員】死去

元外相で自民党政調会長などを務めた衆院議員の池田行彦氏が28日午前、直腸がんのため東京都千代田区の病院で死去した。66歳。神戸市出身。

大蔵官僚から故池田勇人元首相の女婿として地盤を引き継ぎ、1976(昭和51)年の衆院選に初当選。衆院当選11回(広島5区)。総務庁長官、防衛庁長官を歴任し、橋本内閣の外相に就任、ペルーの日本大使公邸人質事件の解決に向けて陣頭指揮した。

小渕内閣では党政調会長、総務会長として支えた。2000年、加藤紘一元幹事長が野党の森内閣不信任決議案に同調しようとした「加藤の乱」に批判的な立場をとり、たもとを分かち堀内派の会長代行となった。《共同通信》

【この日の民主党】

3野党、首相の問題発言のさらなる追及で一致

民主党の野田佳彦国会対策委員長は28日、野党国対委員長会談後に記者会見し、前日の衆院予算委員会で小泉首相が行った問題答弁について協議したことを報告。予算委員会での答弁撤回に続いて、本会議においても訂正発言を行うよう求めることなどで野党3党が一致したことを明らかにした。

首相の問題発言は、イラクのサマワ市評議会が連合国暫定当局(CPA)との対立などが原因で24日に解散しているにもかかわらず、民主党の達増拓也議員の質問に答えて「住民の意向を反映した市評議会などの存在によって治安は安定し」などと語ったもの。野田委員長は「存在しなかったにもかかわらず、存在するかのような答弁を行った防衛庁長官と総理の答弁の撤回を求めて本日成功したが、この問題をさらに徹底して野党3党で突き詰め、議論していく」と述べた。《民主党ニュース》



1月28日 その日のできごと(何の日)