平成9749日目
2015/09/17
【安全保障関連法案】
参院特別委員会で可決
集団的自衛権の限定的な行使容認を含む安全保障関連法案は17日午後、参院平和安全法制特別委員会で与党などの賛成多数で可決された。与党は18日までの本会議可決・成立を目指すが、民主党など野党は内閣不信任決議案や閣僚の問責決議案などを提出し、徹底抗戦する構えだ。
特別委は17日午前、鴻池祥肇委員長が開会を宣言し、締めくくり総括質疑を行おうとしたが、民主党が鴻池氏の不信任動議を提出して抵抗した。午後の特別委で動議が否決された直後、鴻池氏が質疑打ち切りを宣言。安保法案の採決に踏みきり、自民、公明両党と次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の賛成多数で可決した。
与党は同日中にも、本会議に緊急上程して成立を図る構え。公明党の山口那津男代表は党中央幹事会で「いよいよ参院で結論を出すときが迫った」と述べた。《産経新聞》
民主・津田弥太郎議員、自民・大沼瑞穂参院議員に「暴行」
17日夜の参院平和安全法制特別委員会での安全保障関連法案の採決の際、自民党の大沼瑞穂参院議員(36)が、民主党の津田弥太郎参院議員(63)に後ろから羽交い締めされた上、引き倒されるなどの暴行を受け、けがをしていたことが18日、分かった。
大沼氏が被害にあったのは、大混乱となった委員長席周辺ではなく、偶発的な暴行が起きる可能性は少ない。大沼氏は産経新聞の取材に対し、「想像を絶する暴力的セクハラ行為に非常にショックを受けている。津田氏から何の謝罪もない」と話した。
大沼氏によると、参院第1委員会室で採決が行われた際、委員席の間の通路に立っていた。すると突然、津田氏に背後から羽交い締めにされて後ろに引き倒された。さらに両脇の下に腕を入れられ、後方の椅子に引きずられた。この後、津田氏は、大沼氏をいったん膝の上に乗せた上で床に投げ飛ばしたという。《産経新聞》
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参院平和安全法制特別委員会で17日、安全保障関連法案が可決したことに関し、民主党など成立阻止を目指す野党は「許されない暴挙だ」(枝野幸男同党幹事長)などと、安倍政権を一斉に批判した。民主、維新、共産、社民、生活各党の参院国対委員長は山崎正昭参院議長に、法案の採決は無効だと申し入れた。
枝野氏は「憲法違反の法案で、手続きも瑕疵がある。最大限の抗議をする」と国会内で記者団に強調。維新の党の松野頼久代表は「議会のルールを無視しており、本当に許し難い採決だ」と強く非難。共産党の志位和夫委員長は「言語道断の暴挙だ。民主主義国家では許されない」と訴えた。《共同通信》
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【プロ野球・ソフトバンク】2年連続のリーグ制覇
パ・リーグは17日、優勝へのマジックナンバーを「1」としていた首位ソフトバンクが本拠地ヤフオクドームで西武を5―3で下し、2年連続17度目(南海、ダイエー時代を含む)の優勝を決めた。1964年の南海、95年のオリックスの9月19日を抜くパ史上最速での優勝決定。16試合を残しての制覇は65年の南海の19試合に次ぐパ史上2番目。
就任1年目の工藤監督が率いるソフトバンクは、柳田や松田らが初めて30本塁打を放つなど打線を引っ張って序盤から安定した戦いを続け、交流戦では最高勝率チームとなった。今季は6月19日以降、一度も首位の座を譲ることなく独走態勢を築いた。《共同通信》
【中日・小笠原道大外野手】引退会見
セ、パ両リーグで最優秀選手(MVP)に輝いた中日の小笠原道大内野手(41)が17日、今季限りでの現役引退を表明した。名古屋市内で記者会見し「ほっとしているというか、この日がきたなという感じ。あらゆる思いが交錯しているが、すっきりしている」と話した。
1997年に日本ハムに入団。打力を生かすため捕手から内野手に転向し、2002、03年に首位打者。06年には本塁打王と打点王でパのMVPに選ばれ、巨人に移籍した07年にはセのMVPに選出された。11年に通算2千安打を達成。13年オフに中日に移籍してからは代打の切り札として活躍した。通算成績は打率3割1分1厘、378本塁打、1169打点。《共同通信》
【川島なお美さん】舞台を降板
女優の川島なお美さん(54)が17日、体調不良のため、出演中のミュージカル「パルレ」を降板したことが分かった。所属事務所によると、川島さんは長野での公演中で、17日朝に体調不良を訴えたという。同日夜は飯田市で公演に出演予定だった。今後、検査をするという。川島さんは昨年1月に、肝内胆管がんの手術を受けていた。《共同通信》
【皇太子同妃両殿下】東京都の下水道関連施設を視察
皇太子ご夫妻は17日午後、東京大生産技術研究所(東京都目黒区)と、下水処理施設「芝浦水再生センター」(港区)を視察された。皇太子さまの関心が深い水問題研究の一環。
生産技術研究所では、最新の大容量データ基盤システムを利用した洪水予測などに関する説明を聞き、巨大なサーバーを見学した。続いて水再生センターの上に建設されたオフィスビルを視察。下水の熱など自然エネルギーを使った空調システムの説明を受け、雅子さまは建設コストや光熱費などについて尋ねていた。《時事通信》
【クロアチア】難民流入、国境封鎖
欧州に流入する難民や移民の新たなルートとなったクロアチアは17日、セルビアとの7カ所の国境検問所に通じる道路を封鎖した。ロイター通信などが伝えた。クロアチアには16日以降、約1万1千人の難民らが流入、同国のグラバルキタロビッチ大統領は17日、軍に警戒態勢に入るよう命じた。
スロベニアは17日、クロアチアから来た国際列車を国境地帯で停止させ、乗っていた難民ら約150人を送り返すと表明した。難民らの受け入れをめぐって、各国では緊張が高まっており、クロアチアとスロベニアの間で対立が起きる可能性がある。《共同通信》