平成9946日目
2016/04/01
この日のできごと(何の日)
【核安全保障サミット】閉幕
日米など50以上の国や国際機関の代表が参加して米ワシントンで開かれていた第4回「核安全保障サミット」は1日、核兵器拡散や核テロの危険性に関する認識を共有し、防止に向けた国際的な協調を続けることを確認して閉幕した。同サミットは「核なき世界」を提唱するオバマ大統領が提唱して2010年から隔年で開かれてきたが、今回が最後となる。
オバマ氏は閉幕後の記者会見で、1日に京都大原子炉からの高濃縮ウラン撤去を発表した日本など50カ国で核物質の安全管理が進んでいることを強調。「これらの核物質がテロリストの手に落ちることはない」として、6年にわたる同サミットの成果をアピールした。また国際社会は今後も国連や国際原子力機関(IAEA)などを通じて核テロ防止に向けた取り組みを加速させるとした。
閉幕にあわせて公表されたコミュニケでは、「核テロは国際社会の安全保障に対する最大の挑戦のひとつだ」とし、核物質の安全管理は「永続的な優先課題」であることを確認。また各国が情報共有などの国際協力を進めることでも一致した。さらに国連やIAEAを支援するための行動計画もまとめ、実行に向けた努力を続けることを強調した。
今回のサミットに合わせ、アルゼンチンやスイス、ウズベキスタンが新たに高濃縮ウランを国内から完全に撤去。また核物質の貯蔵や輸送時の防護の義務付けを目的として2005年に採択された改正核物質防護条約も近く発効する見通しとなっている。《産経新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【フィギュア世界選手権】
フィギュアスケートの世界選手権第3日は1日、米ボストンで行われ、男子ショートプログラム(SP)首位で日本男子初となる2度目の優勝を狙った羽生結弦(ANA)はフリーで振るわず、合計295・17点で2年連続の2位に終わった。ハビエル・フェルナンデス(スペイン)がSP2位から逆転し、314・93点で2連覇した。
SP4位の宇野昌磨(中京大)は264・25点で7位に順位を落とした。日本は2人の順位合計が条件の「13」以内となり、次回大会は上限の出場枠「3」を確保した。金博洋(中国)が270・99点で3位に入った。
ペアはSPで須藤澄玲(神奈川ク)フランシス・ブドローオデ(カナダ)組が38・50点の22位で、上位16組による2日(日本時間3日)のフリーへ進めなかった。《共同通信》
【沖縄県警】芥川賞作家を逮捕
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設先の名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸で、米軍の立ち入り制限海域に侵入したとして、中城海上保安部(同県沖縄市)は1日、刑事特別法違反の疑いで、カヌーに乗っていた50代の男を逮捕した。
海保は男の名前を公表していないが、市民団体などによると、芥川賞作家の目取真俊氏(55)とみられる。逮捕容疑は1日午前9時20分ごろ、辺野古沖の米軍の制限海域に許可なく立ち入った疑い。米軍が拘束し、同日午後5時20分ごろ、引き渡しを受けた中城海上保安部が逮捕した。《時事通信》
【この日の安倍総理】
増税延期「政治判断で」
安倍晋三首相は1日午後、来年4月の消費税率10%への引き上げの判断について「専門的見地からの分析も踏まえ、その時の政治判断で決定すべきだ」と述べ、経済情勢次第で再延期する可能性を示唆した。ワシントンで同行記者団に語った。
また「延期には法改正も必要になる。その制約要件のなかで、適時適切に判断していきたい」とも指摘した。一方で「リーマンショックや大震災のような重大な事態が発生しない限り、予定通り引き上げていく」と従来の考えを改めて示した。《毎日新聞》
ヨルダン・アブドラ国王と会談
安倍晋三首相は1日午後(日本時間2日未明)、ヨルダンのアブドラ国王とワシントンで会談し、過激派組織「イスラム国」(IS)によるテロへの対策や、隣接するシリア難民流入問題など幅広い分野で協力を強化する方針で一致した。首相は「困難な状況の中で中東地域の安定を支えるヨルダンの努力を支持している」と述べた。
首相は、日本政府がIS支配地域から逃れた難民支援を拡充したことや、水不足やごみ処理能力の低下に悩むヨルダンに対し、給水車など約19億円分の無償資金協力を決めたことも伝えた。国王は謝意を示した。《共同通信》
インド・モディ首相と会談
安倍晋三首相は1日午後(日本時間2日午前)、インドのモディ首相と米ワシントンで会談し、中国が海洋進出を続ける東・南シナ海情勢について「深刻な懸念」を共有するとの認識で一致した。両首脳の会談は昨年12月にインドのニューデリーで開催して以来。
会談で安倍首相は、中国を念頭に「東シナ海や南シナ海で現状を変更し、緊張を高める一方的行動を深刻に懸念する」と表明した。モディ首相は「相互依存が深まる国際社会では国際法に従った対応が必要だ。考えを支持する」と応じた。《共同通信》