平成9883日目
2016/01/29
この日のできごと(何の日)
【JR北海道】全14路線30区間が「赤字」
JR北海道は29日、道内の全14路線30区間について、100円の営業収益を得るのに必要な費用を示す「営業係数」の2014年度分を公表した。
直接的な運行費用だけでなく、本社・支社の管理部門の費用を加えると、人口が集中する札幌圏を含めて全区間が赤字だった。JRは「都心でも鉄道経営は厳しい」としており、安全対策強化に向け、不採算路線の廃止など合理化の地ならしをする狙いがあるとみられる。《北海道新聞》
【高浜原発3号機】再稼働
関西電力は29日午後5時、高浜原発3号機(福井県高浜町)の原子炉を起動し、再稼働した。東京電力福島第1原発事故後、原子力規制委員会が定めた新規制基準に合格した福井県内原発の再稼働は初めて。30日午前6時にも、原子炉で核分裂が連続して起きる「臨界」に達する予定で、2月下旬には営業運転を始める見通し。《福井新聞》
【天皇皇后両陛下】比島戦没者の碑に供花
天皇、皇后両陛下は29日、フィリピンのラグナ州カリラヤにある「比島戦没者の碑」を初めて訪れ、供花された。2005年の米自治領サイパン島、15年のパラオに続き、海外での日本人戦没者の慰霊は3回目となる。
両陛下は、戦没者の碑に白菊の花束を供え、拝礼した。フィリピンから帰還した元日本兵や、戦没者の遺族ら約150人が現地で参列した。
戦没者の碑は、太平洋戦争中にフィリピンで亡くなった日本人51万8000人を追悼するため、1973年に日本政府が建てた。マニラから南東へ約70キロ離れたところにあり、車では長時間かかるため、両陛下は海上保安庁のヘリコプターで現地に向かった。皇太子ご夫妻時代にフィリピンを訪問したのは62年で、当時、この碑はなかった。
今回のフィリピン訪問は国交正常化60周年の節目にあたり、友好親善を目的に国賓として招待された。両陛下は26日にマニラに到着。27日にはフィリピン人の慰霊のため「無名戦士の墓」に供花した。両陛下は国籍を問わず戦没者を慰霊することを希望されており、今回の訪問で、日本人とフィリピン人両方の慰霊碑への拝礼が実現した。《毎日新聞》
【静岡県浜松市】「ギョーザ購入額」2年連続4度目の日本一
総務省が29日に公表した2015年の家計調査で、浜松市の世帯当たりのギョーザ購入額が2年連続4度目の日本一となったことが分かった。浜松市などが集計して発表した。県庁所在地と政令指定都市の世帯当たりのギョーザ購入額は浜松が4646円で、2位の宇都宮は3981円、3位の京都は2541円だった。《静岡新聞》
【小豆島高校】21世紀枠でセンバツ出場決定
第88回センバツ高校野球の選考会が29日、大阪市内で行われ、21世紀枠で小豆島高校が選出された。小豆島勢としては春夏通して初めての甲子園出場。過疎化が進む人口3万人の離島に届いた“春の吉報”に杉吉監督は「本当にいろんな方から支えていただいたおかげです」と語った。《デイリースポーツ》
【トヨタ自動車】ダイハツの完全子会社化を発表
トヨタ自動車は29日、子会社のダイハツ工業を8月に完全子会社にすると発表した。トヨタが持つ自社株をダイハツ株と交換し、出資比率を約51%から100%に引き上げる。両社の関係を強化することで新興国での拡販を目指す。《朝日新聞》
【コボスタ宮城】報道陣に公開
今季開幕に向けて改修工事中の楽天の本拠地コボスタ宮城は29日、報道陣に公開され、内外野に天然芝を敷き詰めた新たな装いでお目見えした。人工芝から天然芝への張り替えは、球場改修の目玉の一つ。17日に張り付け作業が完了して以降ここまで降雪の影響もなく、今後は3月25日の開幕戦に向け、しっかり根付くのを待つのみとなった。
天然芝は下半身への負担が少ないとされ、この日は土や芝の自然な匂いが香り立った。視察した新外国人のアマダーは「こんなに素晴らしい球場でプレーできるとは想像していなかった」と感激の面持ちだった。《共同通信》
【レスリング・伊調馨選手】13年ぶりの敗戦
レスリングのリオデジャネイロ五輪で4連覇を狙う女子58キロ級の伊調馨(ALSOK)が29日、ロシアのクラスノヤルスクで行われたヤリギン国際の決勝で、モンゴル選手にテクニカルフォール負けを喫した。伊調の敗戦は、2007年アジア選手権での不戦敗以来で、試合をして敗れたのは03年3月以来13年ぶり。伊調は63キロ級で04年アテネ五輪から12年ロンドン五輪まで3連覇。世界選手権では02年の初制覇から、昨年まで10度優勝している。《時事通信》
【スウェーデン】覆面集団、難民ら襲撃
スウェーデンの首都ストックホルム中心部の駅などで29日、反移民を訴えるビラを配っていた覆面姿の極右グループなどの男ら約50人が、難民や移民を狙って次々に通行人らを襲撃した。負傷者の有無は不明。警察は30日までに男数人を拘束した。
スウェーデンでは今月25日、難民受け入れ施設で働いていた女性が殺害され、難民申請中だったソマリア人の少年が逮捕される事件が発生した。
地元メディアによると、男らはこの事件の「報復」を目的に集まったとみられ、外見から襲撃対象を選んで殴るなどの暴行を加えた。《共同通信》