平成2850日目
1996/10/27
この日のできごと(何の日)
【競馬・第114回天皇賞】
競馬のGIレース、天皇賞(秋)は27日、17万人を超える観衆で埋まった東京競馬場の2000メートル芝コースに17頭が出走して争われ、バブルガムフェロー(蛯名正義騎乗)が混戦を抜け出し1分58秒7で勝って、賞金1億3200万円を獲得した。四歳馬の勝利は、1937年だけ四歳馬が出走ができた同年秋のハッピーマイト以来2頭目。87年に四歳馬が出走可能になってからは初めて。蛯名騎手、藤沢和雄調教師はともにこのレース初勝利。
好スタートを切り、三番手で追走したバブルガムフェローは直線に入って鋭く抜け出し、追い込んできたマヤノトップガン(2着)以下に半馬身差をつけて逃げ切った。一番人気のサクラローレルはゴール前激しく追い込んだが、届かず3着に終わった。
このレースの売上金436億1521万9100円は新記録だった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【橋本龍太郎首相】航空観閲式で訓示
橋本龍太郎首相は27日午前、茨城県小川町の航空自衛隊百里基地で開かれた初の航空観閲式で訓示し、沖縄の米軍基地縮小に取り組む決意を示し「特に普天間飛行場の代替ヘリポートの問題は、解決に向けて最大限の努力をする」と述べた。
日米安保体制の重要性もあらてめて強調。東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)など域内の政治・安保対話の進展を評価し「積極的な参画を通じて、域内の信頼醸成に貢献しなければならないと訴えた。
自衛隊の観閲式は例年、埼玉県の陸上自衛隊朝霞訓練場で行われていたが、今年から陸海空3自衛隊の持ち回り実施となった。《共同通信》
【ゴルフ・尾崎直道選手】2年ぶりのV
フィリップモリス選手権最終日(27日・兵庫県ABC-GC=7176ヤード、パー72)国内最高の賞金総額2億円を懸けた大会。首位スタートの尾崎直道が、5バーディー、3ボギーの70にまとめて兄の尾崎将司らを振り切り、通算10アンダー、278で優勝、賞金3600万円を獲得した。尾崎直は、2年ぶりの勝ち星で、ツアー通算23勝目。
この大会でプロ通算100勝達成を狙った尾崎将は、4打差の2位に終わった。デービッド・イシイ、ラス・コクラン(ともに米国)も2位。前日、尾崎直と首位に並んでいた木村政信は、通算5アンダーで5位だった。《共同通信》
【西武・清原和博内野手】FA宣言
西武の清原和博内野手(29)が27日、埼玉県所沢市の球団事務所で小野賢二球団代表にフリーエージーェント(FA)の権利行使を宣言し、席上でFA申請書を提出した。球団側では28日にも関係書類をコミッショナー事務局に郵送する。
シーズン終了後に初めて行われた両者の話し合いは、秋季練習が終了した午後3時過ぎから始まり約40分で終了。清原は「FA宣言をしました。悩んだけれど今はすっきりしている。それが今日の結論です」と話した。
FA資格を取得した昨年はけがなどを理由に行使を見送っていたが、今回は「来年は30歳になるし(権利は)大事に使いたい」と決意した。
11月11日まで西武の占有交渉期間。次回の交渉は未定だが、小野代表は条件面は明らかにしていないものの、「誠心誠意交渉していきたい」としている。清原は「西武には不満はないが、白紙の状態」と話しているが、占有交渉期間中に残留が決まる可能性は低く、同12日に解禁となる他球団との交渉にもつれ込むことは必至の情勢。
獲得に乗り出すとみられる阪神や巨人などセ・リーグ球団の動きが注目される。《共同通信》
【岡山県知事選】石井正弘氏が初当選
任期満了に伴う岡山県知事選は27日投票、即日開票の結果、無所属新人で元建設相審議官の石井正弘氏(50)=自民推薦=が約44万2000票を獲得、無所属新人で元科学技術庁長官の江田五月氏(55)=新進、社民、民改連、公明推薦=に約6000票差をつけて大接戦を制し、初当選した。
総選挙に続き地元知事選で勝利を収めたことで橋本龍太郎首相は政局運営に自信を深める一方、「切り札」の江田氏で敗北した新進党にとっては、二重の打撃となりそうだ。
石井氏は、6期を務め勇退する長野士郎知事以来、24年ぶりの新知事となる。
選挙戦は、橋本首相ら自民が全面支援する石井氏と、共産を除く非自民勢力を結集した江田氏の事実上の一騎打ちとなった。
人気の高い江田氏に競り勝った石井氏は、知事選と期間が重なった衆院選の自民候補とセットで運動を展開、知名度不足を克服。橋本首相が総選挙中を含めて3回も地元入り、終盤には閣僚らが相次いで岡山に乗り込んだほか、党本部も国政選挙並みの支援態勢を敷いた。
抜群の知名度を誇る江田氏は、「非自民」陣営の衆院選惨敗が響いた。選対を支える連合や公明、各後援会の足並みが乱れ、組織力を生かした自民に押し切られた。《共同通信》
【ザイール難民】4000人が越境
ザイール東部ゴマの北東にあるルワンダとの国境地点ムトブカブエに27日、ゴマで発生した戦闘を逃れたザイール難民約4000人が到着、ルワンダ側に越境した。
ザイール東部で激化しているツチ族系住民バニャムレング族武装組織とザイール軍との戦闘が何らかの形で波及したものとみられており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はザイール東部一帯から難民が大量に流出する事態が予想されるとして、ルワンダ側のすべての国境地帯で受け入れ準備を急いでいる。UNHCRによると、この日ルワンダ側に越境したザイール難民のうち、9人が銃弾を受けて負傷していた。
一方、25日夜に砲撃戦のあったゴマのキブンバ・キャンプから脱出した20万人のルワンダ難民は、約800人がムトブカブエからルワンダに帰国したが、あとの大半はゴマの別のキャンプへ避難したという。《共同通信》