平成2849日目

平成8年10月26日(土)

1996/10/26

【自民党】単独政権へ

自民党は26日、焦点となっている「第二次橋本政権」の枠組みについて最終的には同党単独となることもやむを得ないとの判断を固めた。土井たか子社民党党首が閣外協力の考えを堅持、同日始まった自民、社民、新党さきがけ3党の政策協議で、社民党が企業・団体献金の即時全面禁止など自民党が受け入れられない提案をしたことから、全面合意は困難で、3党の連立政権継続は困難となったためだ。

橋本龍太郎首相も同日、社民党の閣外協力について「仕方がない」と述べた。自民党はなお努力するが、単独政権の場合でも、社民党などとは「政策部分連合」で政権安定を目指すほか、無所属や一部新進党議員への多数派工作を強め、衆院の過半数確保を図る考えだ。

政権の枠組みの前提となる政策協議は26日午前から始まり、加藤紘一自民党幹事長が連立維持を重ねて要請したのに対し、伊藤茂社民党幹事長は「今は党の持ち味を出せるようにしなければならない」と、独自色を強める考えを示した。

社民党が提示した企業・団体献金の即時全面禁止などは28日の第2回協議以降に自民党が回答するが「受け入れは難しい」ため、政策の全面合意は無理な情勢。自民党は「社民党の閣内協力は難しい感じだ」(加藤氏)と受け止めている。

ただ自民党は「政策部分連合」実現のためにも政策協議を継続し、常設機関化する考えで、できるだけ多くの分野で合意できるよう調整する。また衆院で過半数の251議席を確保していないため、保守系無所属に加え、新進党からの離党をさらに働き掛けるとともに、参院でも新進党会派の一部取り込みに動いている。社さ両党には首相指名選挙での橋本首相への投票を期待している。

一方、社民党は党再建を最優先するが、自民党との政策部分連合には肯定的。さきがけも協力姿勢だが、勢力激減から入閣は見送る。《共同通信》



【旭道山和泰さん】まげ姿で当選証書

中央選挙管理会(皆川進夫委員長)は26日午後、東京・虎ノ門の自治省講堂で衆院選比例代表の当選者に当選証書を交付。大半が代理出席の中、スポーツ界から転身した異色議員や議長経験者のベテラン議員らも証書を受け取った。

近畿ブロックで初当選した角界出身の旭道山和泰さん(32)=新進=は午後3時前、灰色の着物姿で講堂に。「波田和奏さん」。本名を一呼ばれると、皆川委員長の前に進み一礼して、証書を受け取った。

「久しぶりに(大相撲の三賞の)賞状をもらったような気持ちです」。まだ頭にまげが残る旭道山さんは、相撲に例えて喜びを語った。《共同通信》

【社民党】久保氏が副党首辞任

社民党の久保亘副党首(副総理兼蔵相)は26日夜、都内の議員宿舎で記者会見し、総選挙直後に伊藤茂幹事長に対し、副党首の辞表を提出したことを明らかにした。

久保氏は平成5年1月以来、社会党の副委員長、委員長代行、書記長、社民党副党首と指導的立場にあったことを指摘した上で、「総選挙の結果を最も重く責任を負うのは私だ」と総選挙惨敗の責任を辞任の理由に挙げた。

さらに、今回の総選挙は社民党にとって①連立政権への参加②新党結成に向けた運動−を「集約」するものだったと強調。「選択した道は誤っていない」と目社さ連立や自ら提唱した民主リベラル新党路線を評価しながらも「総選挙における審判を尊重しなければならない」と述べ、結果的に国民に受け入れられなかったとの認識を示した。

久保氏は5年、山花貞夫委員長の下で、副委員長に就任。6年9月に村山富市委員長とコンビを組み、書記長を務めた。今年1月の橋本政権樹立で、首相を退陣した村山氏に代わり、党の代表として副総理兼蔵相で入閣、党務では副党首に就いた。《共同通信》

【プロ野球MVP】松井秀喜外野手、イチロー外野手

ことしのプロ野球の最優秀選手(MVP)にパ・リーグは初の日本一に輝いたオリックスのイチロー外野手(23)、セ・リーグは巨人の松井秀喜外野手(22)と、球界の若きスラッガーがそろって選出された。

最優秀新人(新人王)にはパが入団3年目の日本ハム・金子誠内野手(20)、セは巨人のルーキー仁志敏久内野手(25)が選ばれた。

プロ野球担当記者による投票が同日開票され、パのMVPは3年連続首位打者のイチローが2位以下に大差をつけた。3年連続MVPは両リーグを通じて1976−78年の山田久志投手(阪急)に次いで史上2人目。

松井は1位票では斎藤雅に及ばなかったが、わずか6点差でかわして入団4年目で最高の栄誉を手にした。1位票の少ない選手がMVPとなったのは87年の山倉(巨人)、92年のハウエル(ヤクルト)に次いで3人目。

パのベストナインは、オリックスがともに満票のイチローとニール、初の大島、田口と4人を占めた。ヒルマン(ロッテ)片岡(日本ハム)中村紀(近鉄)村松(ダイエー)を含め初選出は6人を数えた。西武の受賞者なしは12年ぶり。

巨人からは松井と投手ではリーグ最多の5度目となる斎藤雅の2人だけで、広島から4年連続の江藤ら4人、中日から4年連続のパウエルら3人が選ばれた。立浪、山崎(ともに中日)ロペス(広島)は初受賞になる。《共同通信》

【Jリーグ】第26節

Jリーグ第26節(8日・柏サッカー場ほか=8試合)鹿島アントラーズは、後半途中から出場したマジーニョの決勝点で1−0と横浜マリノスを振り切り、首位をキープ。勝ち点で並ぶ2位の名古屋グランパス、3位の横浜フリューゲルスも勝って上位チームに変動はなかった。名古屋はストイーコビッチが先制点を挙げ、て3−0でガンバ大阪に圧勝。横浜Fは2−1で柏レイソルを下して4連勝と好調だ。4位の浦和レッズ、5位のジュビロ磐田も勝って、トップと勝ち点2差を守った。《共同通信》

【MLB・ワールドシリーズ】ヤンキース、23度目のV

名門ヤンキースが復活した−。米大リーグのワールドシリーズ第6戦は26日、ニューヨークで行われ、ヤンキース(ア・リーグ)が3−2でブレーブス(ナ・リーグ)を下し、4勝2敗として18年ぶり23度目の王座に就いた。MVPには4セーブのシリーズ新記録を達成した救援のウェットランド投手が選ばれた。

フィルダー、ストロベリーーら豪華な顔触れをそろえて15年ぶりにワールドシリーズに臨んだヤンキースは、1990年代最強のチームと言われる昨季の王者ブレーブスと対戦。地元での1、2戦に連敗したが、敵地アトランタに舞台を移してから強さを発揮し、第4戦では0−6から逆転勝ちするなど、3連勝をマークした。そして、地元に戻って迎えた第6戦、三回にブレーブスのエース、マダックスを攻略して3点を奪い、ウェットランドをはじめとする多彩なリリーフ陣が反撃を抑えて逃げ切った。《共同通信》



10月26日のできごと