令和1719日目

2024/01/13

【台湾】次期総統に頼清徳氏

台湾総統選は13日投開票され、中国との統一を明確に拒否する与党、民主進歩党(民進党)候補の頼清徳副総統(64)が初当選した。対中融和路線の最大野党、国民党の侯友宜・新北市長(66)と、野党第2党、台湾民衆党の柯文哲・前台北市長(64)が敗北を認め、頼氏は勝利宣言した。中国は頼氏を独立派と見なし敵視しており、経済、軍事面での圧力を一層強めるとみられ、緊張が高まりそうだ。

1996年に総統の直接選挙が実現して以降、同一政党が初めて3期連続で政権を担う。頼氏は「民主主義と権威主義との間でわれわれは民主主義の側に立つことを決めた」と述べた。侯氏は「残念だが政権交代を成し遂げられなかった」とした。総統選と同時実施された立法委員(国会議員)選(議席数113)では国民党が52議席を獲得して第1党となり、民進党は過半数を維持できなかった。民進党は難しい議会運営を強いられそうだ。

中国政府は13日「民進党は主流な民意を代表することはできない」と反発。台湾統一を目指す姿勢を改めて強調した。《共同通信》

中国との統一を拒否する台湾与党、民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が13日の総統選で当選したことを受け、中国外務省は同日夜「台湾が中国の一部であるという基本的事実は変わらない」と反発する談話を発表した。習近平指導部は外交や軍事、経済の分野で民進党政権に圧力をかけ続ける構えだ。

外務省は、中国と台湾は不可分だとする「一つの中国」原則を改めて主張し「台湾独立には反対する」とけん制。「台湾問題は中国の内政だ」と指摘し、国家統一は「正義」だと強調した。

中国政府で台湾政策を担う台湾事務弁公室も「民進党は台湾の主流な民意を代表しているわけではない」と不満を表明した。《共同通信》

13日の台湾総統選と同時実施された立法委員(国会議員)選(議席113)で最大野党、国民党が52議席を獲得し、第1党となった。与党、民主進歩党(民進党)は過半数を維持できなかった上、第2党に転落した。総統選では民進党の頼清徳副総統が当選したが、政権安定のためには野党との協力が不可欠。法案や予算案の採決で、第三勢力の台湾民衆党の動向が鍵を握りそうだ。

民進党は立法院で現有62議席。国民党の37議席、台湾民衆党の5議席を上回り、単独で過半数を占めている。中央選挙委員会によると、民進党の議席は51議席まで減り、民衆党は8議席まで増やした。《共同通信》

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【大学ラグビー】

ラグビーの第60回全国大学選手権決勝は13日、東京・国立競技場で行われ、帝京大が明治大に34―15で勝ち、3大会連続12度目の大学日本一に輝いた。2017年度に9連覇した後は3季優勝から離れたが、史上初となる2度目の3連覇を成し遂げた。

今季は関東対抗戦を全勝優勝。今大会は準決勝で天理大を退け、決勝は雷の影響で約1時間中断し、雪も降った試合を制した。明治大は創部100周年のシーズンで頂点に届かなかった。《共同通信》

【大学入学共通テスト】

約49万人が出願した大学入学共通テストは13日、初日の日程を終えた。能登半島地震で被災した受験生が受けられるよう、受験票を紛失しても身分証明書なしで受験可能とするなどの配慮が講じられた。この日は地理歴史と公民、国語、外国語、ICプレーヤーを使用した英語のリスニングを実施。2日目の14日は理科と数学が行われる。

大学入試センター試験の後継として導入された共通テストは4回目。来年からは新学習指導要領対応で教科・科目が再編され、6教科30科目での実施は今回が最後となる。少子化の影響で出願者は49万1914人と1992年のセンター試験以来の50万人割れ。例年受験者が最も多い外国語は91.6%に当たる45万535人が受けた。

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県でも余震による大きな混乱なくテストが実施された。

思考力や判断力をみるため、地歴公民では資料やグラフ、地図などから必要な情報を読み解く問題が多く出された。英語のリスニングは機器の不具合などを理由に中断部分からやり直す「再開テスト」を計52人が受けた。《共同通信》

【小沢一敬さん】芸能活動を自粛

ホリプロコムは13日、所属するお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬さん(50)が当面の間、芸能活動を自粛すると公式サイトで発表した。「週刊文春」に掲載されたタレント松本人志さん(60)の性的行為強要疑惑を巡る記事を受けた対応で、小沢さんの意向だという。

同社は「性行為を目的として飲み会をセッティングした事実は一切ありません」と、小沢さんに関する記事内容を否定していたが、関係者やファンを混乱させ、迷惑をかけていることに小沢さんが責任を感じ、芸能活動を自粛したいと申し出たという。《共同通信》

【令和6年能登半島地震】

輪島の中学、生徒250人避難へ

石川県輪島市は13日、能登半島地震を受けて調整している全3市立中の生徒約400人の集団避難に関し、保護者への意向調査の結果、半数超の250人が避難に同意したと明らかにした。移動時期など調整を本格化させる。生徒を受け入れ予定の白山市の県立施設は、準備を急いだ。輪島市と同様に集団避難を検討する珠洲市と能登町も、意向調査などを進めた。

馳浩知事は記者団に「思春期のお子さんを手放すのは耐えがたいと思うが、子どもの成長では、教室の仲間と一緒にいた方が良い場合もある」と説明。一方で「親元の方が心の安定を保てるとの判断もある。柔軟に対応したい」とも述べた。《共同通信》

首相、偽情報に注意呼びかけ

岸田文雄首相は13日、自身のX(旧ツイッター)で、能登半島地震で政府が進める2次避難に関する偽情報に注意を呼びかけた。「誤解を招きかねない、事実に基づかない投稿が散見されるが、2次避難先は行政で手配しており、避難者に負担いただくことはない」と投稿した。ホテルや旅館への2次避難は被災者負担とする一部情報が念頭にあるとみられる。

その他にも偽情報がみられるとして「悪質な虚偽情報は許されない。影響の大きいアカウントだから正しいとは限らない」と訴えた。《共同通信》

石川県内死者220人に

石川県は13日、能登半島地震による死者は午後2時時点で220人になったと発表した。このうち災害関連死としたのは13人。住宅被害は前日の集計から七尾市で4700棟以上、志賀町で2千棟以上増え、県全体で1万1297棟になった。

安否不明者は26人。死者数は自治体別に、珠洲市98人、輪島市88人、穴水町20人、能登町6人、七尾市5人、志賀町2人、羽咋市1人。《共同通信》

【京都市長選】維新が推薦撤回

2月の京都市長選を巡り、日本維新の会の馬場伸幸代表と新党「教育無償化を実現する会」の前原誠司代表が13日、元市議の新人村山祥栄氏(45)への推薦取り消しを正式表明した。政治資金パーティーの券を販売しながら開催していなかった疑惑が生じたため。村山氏は市内で記者会見し「大変反省している」としつつ、出馬を明言した。

村山氏に先立ち、市内で会見した馬場氏は「政治家の資金集めに注目と関心が集まる中、受け入れられないと判断した」と説明した。同席した前原氏も「残念としか言いようがないが、政治とカネの問題には厳しくないといけない」と語った。《共同通信》

【日・カナダ外相会談】

上川陽子外相は13日(日本時間同)、カナダ東部モントリオールでジョリー外相と会談し、中東やウクライナの情勢を巡り緊密に連携することで一致した。総統選で与党候補が勝利した台湾や中国、北朝鮮についても意見交換した。日本外務省が発表した。

イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続く中東情勢に関し、上川氏は人質の即時解放と人道状況改善、事態の早期沈静化を目指す日本の立場を改めて強調。「中東地域全体への波及を防ぐため同志国と連携したい」と述べた。

能登半島地震と羽田空港での航空機衝突事故に対するカナダ政府からのお見舞いに謝意を伝えた。《共同通信》

【米軍】フーシ派を再攻撃

米中央軍は12日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派のレーダー基地を現地時間13日未明に攻撃したと発表した。米英両軍は11日にもフーシ派支配地域を攻撃していた。フーシ派も12日、ミサイル1発を発射した。バイデン米大統領は11日の攻撃で「民間人の被害はなかった」と述べ、攻撃が成功したとの見方を強調。フーシ派が商船攻撃を続けた場合は「必ず報復する」とも述べており、報復の連鎖となる恐れもある。

米軍は12日、前日の攻撃では軍事拠点など計28カ所を対象にしたと明らかにした。CNNテレビによると、再攻撃は11日と比べてかなり小規模で、米軍単独で実施した。

米統合参謀本部のシムス中将は、フーシ派が12日に対艦弾道ミサイル1発を発射したと記者団に明らかにした。船舶の被害はなかったとし、米英両軍の攻撃に対抗したとの認識を示した。英海事機関によると、イエメンのアデン湾沖で民間船舶に対しミサイルが発射されたとの情報が寄せられた。

米英両軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃を巡り、イランがフーシ派に対し、事前に攻撃を受ける可能性がある場所の情報などを提供していたことが13日分かった。軍事筋が明らかにした。標的対象として軍事拠点などを挙げたとみられる。イランとフーシ派の軍事面での緊密な連携の一端が明らかになった。

軍事筋によると、フーシ派は今月上旬、米軍の攻撃が迫っているとして、イラン側に軍事情報や助言を求めた。要望を受け、イラン側は攻撃を受ける可能性がある場所のほか、紅海や周辺海域に展開する米英両軍の動きを事前に伝えたという。

軍事筋はイランが米英両軍を直接攻撃する意思を否定し「イランは軍事情報や衛星画像を提供することで、フーシ派を支援する」と語った。

イスラエルと敵対するイランは、反イスラエルを掲げるフーシ派や、ガザでイスラエル軍と戦闘を続けるイスラム組織ハマスを支援している。フーシ派はハマスに連帯を示し、紅海で商船を相次いで攻撃。米国は英国などと紅海や周辺海域をパトロールし、緊張が高まっていた。《共同通信》

イエメンの親イラン組織フーシ派の幹部は13日、米軍による同日未明の攻撃で死傷者は出ていないとし「直ちに報復する」と表明した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラに語った。《共同通信》