令和1652日目

2023/11/07

【東京都心】27.5度

山を越えて熱風が吹き下ろす「フェーン現象」などの影響で、関東甲信や東海を中心に7日も気温が上昇し、東京都心で27.5度となるなど各地で最高気温が25度以上の夏日となった。東京都心は1923年の27.3度を抜き11月の観測史上最高を更新した。他にも静岡市清水区で28.2度を観測するなど、29地点でタイ記録を含む11月の過去最高を記録した。

気象庁によると、関東などでは、前線に向かって暖かい空気が流れ込んだ影響で午前中から気温が上昇。前線通過後は、上空の西風によるフェーン現象でさらに気温が上がった。《共同通信》

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【将棋・藤井聡太八冠】王位就位式

将棋の第64期王位戦7番勝負で勝利し、4連覇を飾った藤井聡太王位(21)=竜王・名人・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=の就位式が7日、東京都内で開かれた。謝辞で藤井王位は「急所を見極める力がさらに必要なことを痛感した。今後の糧となる経験だった」と述べた。

藤井王位は10月11日に王座を奪取し、2017年に過去最多の八大タイトル戦となってから初の全冠制覇を果たした。今後は八冠をいつまで保持できるか、注目となる。

式後の記者会見で、藤井王位は八冠独占については「これまでと変わったことはないが、注目していただける立場になったので、それに応えていきたい」と話した。《共同通信》

【アレックス・ラミレスさん】野球殿堂入りを祝う会

元DeNA監督のアレックス・ラミレスさんの野球殿堂入りを祝う会が7日、横浜市内のホテルで開かれた。DeNAでの現役時代に監督だった中畑清さん、ヤクルトでともにプレーした古田敦也さんら約300人が参加し、49歳のラミレスさんは「素晴らしい気持ちでいっぱい。特別な一日」と感慨に浸った。

外国出身選手最多の通算2017安打をマークした元強打者は、妻の提案で黒紋付きはかま姿で登場。「日本でのキャリアは私にとって重要。日本で2千本打ちたいと強く思っていた」と振り返った。

原辰徳前巨人監督は祝辞で「彼は勉強家。堂々として常にフラットに試合に臨む姿勢は、私も勉強になった」とたたえた。《共同通信》

【東京株式市場】

7日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反落した。前日までの4営業日で2千円超上昇していたため、当面の利益を確定する売り注文が膨らんだ。アジア株が軟調に推移したことや中国の貿易統計で輸出が不振だったことがマイナス材料となり、午後の取引で下げ幅を広げた。

終値は前日比436円66銭安の3万2271円82銭。東証株価指数(TOPIX)は27.55ポイント安の2332.91。出来高は約15億9280万株だった。《共同通信》

【旧統一教会】会長が会見

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長は7日、東京都渋谷区の教団本部で記者会見し、元信者らへの被害補償が必要になった際の原資として、60億〜100億円を国側に供託する意向を表明した。国の解散命令請求については「信教の自由、法の支配の観点から到底受け入れることはできない」と述べ、教団として改めて全面的に争う姿勢を示した。

教団の財産については「解散命令裁判が確定するまでは、資金の海外移転は考えていない」とし、財産保全のための立法の「必要性は全くない」と警戒感を強めた。供託は「不安をお持ちの方のため」とした上で、国に制度設計を求めた。

解散命令請求以降、初めての会見となった田中氏は冒頭で「このような事態に至ったことは深く反省をしている。心からおわびする」と頭を下げた。ただ「被害請求全てが被害だとは受け入れがたい」「教団に過ちがあれば謝罪するが、現在は被害者、被害金額も不明確」として、被害補償を求める元信者らへの謝罪ではないとの認識を示した。《共同通信》

【岸田文雄首相】米国務長官と会談

岸田文雄首相は7日、先進7カ国(G7)外相会合出席のため来日中のブリンケン米国務長官と官邸で会談した。イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘を巡り意見交換。日米の連携を確認するとみられる。

その後、上川陽子外相もブリンケン氏と外務省で会談した。ハマスによるテロ攻撃に関し「断固として非難する」と強調。中東情勢を巡る米国の外交努力を評価し、最大限支持すると伝えた。

上川氏は、カナダのジョリー外相とも外務省で会談した。中東情勢に加え、中国や北朝鮮を巡る諸課題に連携して対応する方針を申し合わせた。《共同通信》

【日英2プラス2】

日英両政府は7日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を東京都内で開いた。共同声明を発表し、英国が2025年に計画している空母打撃群のインド太平洋への派遣に協力するなど「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、安全保障分野での連携強化を確認。中国と対話の意思を示した上で、一方的な現状変更の試みに反対し、東・南シナ海の状況に深刻な懸念を表明した。

日本から上川陽子外相と木原稔防衛相、英国からはクレバリー外相とシャップス国防相が出席。上川氏は冒頭「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持に向け、日英の連携を一層強化したい」と述べた。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

ガザ市中心部に南北から侵攻

イスラエルのガラント国防相は7日、パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市中心部にイスラエル軍が南北から進軍し、イスラム組織ハマスを攻撃したと発表した。市街地で戦っているとも説明した。地上侵攻は住宅密集地であるガザ市中心部に及び、民間人への被害拡大が懸念される。

イスラエルのネタニヤフ首相は7日も「(ハマスが拘束する)人質の帰還なくして停戦はない」と改めて強調した。ガザへの燃料の搬入も拒否した。

軍はガザ市をハマスの中核拠点と見なして包囲網を狭め、攻勢を強めている。ガラント氏は「(ハマスのガザ地区責任者)ヤヒヤ・シンワール氏は地下壕に隠れ、指揮系統が損なわれている」と述べた。軍高官は、今回初めて部隊がガザ市中心部に入ったと説明し、今後は「複雑で困難」になると指摘した。

戦闘の死者はガザ側が1万328人、イスラエル側が1400人以上。双方合わせて1万1700人を超えた。ガザ保健当局は7日、行方不明者が子ども1350人を含む2450人に上ったと明らかにした。建物のがれきの下敷きになっている恐れがある。《共同通信》

G7外相会合

先進7カ国(G7)は7日、東京都内で外相会合を開いた。議長の上川陽子外相は、パレスチナ自治区ガザを含む中東情勢に関し「人質の即時解放とガザの人道状況の改善が最優先だ」と表明。イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続く中、人道支援の継続的供給と、その前提となる戦闘の人道的休止について関係国に働きかけていく必要があると述べた。会合後、記者団に、G7外相声明の発表を調整しており、中東情勢に関する一致した立場を示したいと説明した。

会合では「国際情勢が複雑化する中、G7の緊密な意思疎通がこれまで以上に重要だ」とも語った。ブリンケン米国務長官らが出席した。会合は8日も開催する。

対面による日本でのG7外相会合は、4月に長野県軽井沢町で開いて以来となる。10月7日のイスラエル軍とハマスの戦闘開始後、G7外相が一堂に会するのは初めて。

8日はロシアの侵攻を受けるウクライナ情勢などを議論。ウクライナのクレバ外相らがオンライン形式で参加。成果文書を出す方向で調整している。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

クリミア攻撃でロシア新造艦損傷

英国防省は7日、ウクライナ軍による南部クリミア半島のザリフ造船所に対する4日の攻撃で、新造のロシア艦船が損傷を受けたのは確実との見方を発表した。ロシアは造船インフラを前線から離れた場所に移転する必要に迫られ、新造艦の戦線への配備が遅れる可能性があると分析した。

英国防省によると、損傷したのはコルベット艦「アスコルド」で2021年に進水したが、まだロシア海軍に就役はしていなかった。

ロシアが併合を宣言したウクライナ東部ドネツク州のロシア側行政府トップ、プシーリン氏は7日、州都ドネツクの中心部などにウクライナ側が米国供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」から数発撃ち込み、市民6人が死亡、少なくとも11人が負傷したと明らかにした。タス通信などが伝えた。プシーリン氏によると、住居や医療施設などが狙われた。

ウクライナ当局は7日、ロシア兵の捕虜を収容する新たなキャンプを近く開設すると発表した。ロシア側の士気の低下や前線の状況によって、捕虜の数が増加しているためだと主張した。《共同通信》