令和1593日目
2023/09/09
【林芳正外相】ウクライナ訪問
林芳正外相は9日(日本時間同)、ウクライナを訪問し、首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領、シュミハリ首相と面会したほか、クレバ外相との会談に臨んだ。林氏はクレバ氏との共同記者会見で、ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援体制を強化するため、外務省内に「ウクライナ経済復興推進室」を新設すると表明した。
林氏は会談で、厳しい冬に備え、月内にも大型変圧施設2基を供与する予定だと伝えた。不発弾対策としてクレーン付きトラック24台を渡すことも明らかにし、会談後に供与式を行った。
ゼレンスキー氏との面会では、ウクライナ支援に向けた2国間文書作成のための交渉を始めることで一致した。ゼレンスキー氏は面会で「いかなる種類の日本からの支援も歓迎したい」と強調。通信アプリへの投稿でも林氏のウクライナ訪問に触れ、日本は「アジアでの主要なパートナー」だとして謝意を示した。
侵攻開始後、日本政府の要人でウクライナを訪問したのは3月の岸田文雄首相以来となる。ポーランドなど4カ国を歴訪していた林氏は、当初は今月9日にワルシャワを出発、帰国する予定だった。外務省は安全確保の観点から、林氏がウクライナに入国した後に同国訪問の日程を公表した。《産経新聞》
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【台風13号】
台風13号による大雨から一夜明けた福島、茨城、千葉の各県では9日、住宅浸水などの被害が相次いだ。福島県警いわき中央署と地元消防によると、同県いわき市内郷内町の側溝で高齢の男性が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。
いわき市によると、午前8時時点で土砂災害による住宅の全壊1棟、床上浸水5棟、床下浸水4棟を確認。茨城県内では床上浸水18棟、床下浸水35棟の被害が出た。
住民らは後片付けに追われた。いわき市内郷宮町の女性さん(83)は「8日午後8時ごろには、家の前の道路に膝上の高さまで水がきて、避難できなかった」と振り返った。自宅は床上10センチほど浸水した。
◇
熱帯低気圧に変わった台風13号に伴う8〜9日の大雨被害について、福島県は9日、いわき市と南相馬市で住宅浸水が確認され、床上1058棟、床下145棟に上ったと明らかにした。いわき市内郷地区は被害が多く、なお調査が続いているという。茨城県北茨城市の川で発見された20代男性の死亡が確認され、死者はいわき市の男性と合わせて2人になった。
いわき市内郷地区では、国宝の建造物「白水阿弥陀堂」も浸水被害に遭った。管理する願成寺の赤土隆行住職(73)によると、8日深夜に近くの川が氾濫して境内が水浸しとなり、お堂の中にも数十センチの高さまで水が入ったという。《共同通信》
【野球・U-18W杯】
野球のU―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は9日、台北などで行われ、日本は2次リーグ最終戦で台湾に2―5で敗れ、3勝2敗となった。台湾は5勝負けなし。両チームは既に10日の決勝進出を決めていた。
日本は一回に1点を先取したが、直後に先発の高橋(宮城・仙台育英)が3失点。二回と三回にも1点ずつ失った。
プエルトリコは米国を4―3、韓国はオランダを3―1で下した。《共同通信》
【プロ野球・9日】
プロ野球オリックスの山本由伸投手(25)が9日、千葉市のZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ19回戦で、昨年6月18日の西武戦以来となる自身2度目の無安打無得点試合を成し遂げた。史上通算100度目で、達成者は通算88人。2年連続でマークするのは1936、37年の沢村栄治、40、41年の亀田忠以来3人目で、2リーグ制になってからは初。チームは4―0で勝った。
8月18日に石川柊太(ソフトバンク)が達成して以来で、パ・リーグでは35度目。山本は速球、変化球とも抜群で、許した走者は四死球の2人だけだった。
岡山県出身で宮崎・都城高からドラフト4位で2017年にオリックス入団。昨季は15勝を挙げ、最多勝、防御率など投手部門の主要タイトルを総なめにした。日本代表として今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)制覇にも貢献した。《共同通信》
ロ0―4オ
オリックスの山本がノーヒットノーランを達成。速球、変化球とも切れがあり8奪三振、2四死球で14勝目を挙げた。打線は四回に杉本の13号3ラン、八回に森の犠飛で援護。優勝へのマジックナンバーは12となった。ロッテは3連敗。
日2―7西
西武が4連勝。2年連続の日本ハム戦勝ち越しを決めた。三回に古賀のソロ、中村の3ランなど5安打を集めて一挙5点を先制。七回は源田、八回は佐藤龍が適時打を放った。隅田が6回1失点で8勝目。日本ハムは4連敗。
ソ7―2楽
ソフトバンクが逆転勝ち。0―2の七回に今宮の2点二塁打で追い付き、柳町の適時打で勝ち越し。さらに2点を加え、一挙5得点した。3番手甲斐野が2勝目。楽天は田中将が終盤につかまり9敗目で、チームの連勝も3で止まった。
神5―1広
阪神が7連勝。2位広島に2連勝し、優勝へのマジックナンバーを7とした。大竹が6回2/3を1失点で自身初の10勝目を挙げた。打線は二回、近本の2点二塁打など5安打で4点を先取した。広島は森下が粘れず、3連敗。
巨5―0中
巨人が快勝した。五回に菅野の適時打で先制。六回は丸のソロと代打・秋広の2点打で加点し、七回に門脇のソロでリードを広げた。菅野は5回を無失点で約3週間ぶりの4勝目を挙げた。中日は打線がつながらず3試合連続で無得点。
D1―13ヤ
ヤクルトが今季最多20安打で大勝した。1―1の五回にオスナ、浜田の2点打など7者連続安打の猛攻で5点。七回は小川が3点二塁打を放った。小川は巧みに緩急を操り7回1失点で通算100勝目。DeNAは投打に精彩を欠いた。
【サッカー】
サッカーの国際親善試合が9日、ドイツのウォルフスブルクで行われ、日本がドイツに4―1で快勝した。昨年のワールドカップ(W杯)カタール大会での対戦に続き2連勝した。
日本は前半11分に伊東(スタッド・ランス)が右クロスに合わせて先制。同19分にサネ(バイエルン・ミュンヘン)に得点を許したが、3分後に上田(フェイエノールト)が勝ち越し点。終盤に浅野(ボーフム)田中(デュッセルドルフ)のゴールで突き放した。
世界ランキング20位の日本は、同15位のドイツとの対戦成績を2勝1分け1敗とした。12日にはベルギーのゲンクでトルコ代表と対戦する。《共同通信》
【テニス】
テニスの全米オープン車いすの部は9日、ニューヨークで行われ、女子ダブルス決勝で上地結衣(三井住友銀行)コタツォ・モンジャニ(南アフリカ)組は不戦勝により優勝が決まった。
相手のディーデ・デフロート、イエスカ・グリフィユン組(オランダ)が試合前に棄権した。《共同通信》
【G20サミット】
日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が9日、インドの首都ニューデリーで開幕した。ウクライナ危機を巡り日米欧と対立する中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が欠席する中、首脳宣言をまとめられるかどうかが焦点だったが、核兵器による威嚇に反対することなどを盛り込んだ首脳宣言を採択した。
これにより、2008年にG20サミット開始以来、初の事態となる宣言見送りは回避された。アフリカ連合(AU)がG20に加わり枠組みを拡大することでも合意した。世界経済については、食料やエネルギー価格の高騰、気候変動などを挙げ「成長と安定に対する逆風は続いている」と指摘した。
宣言では、ウクライナ危機に関し「国家の領土保全や主権、政治的独立に反する武力による威嚇や行使は控えなければならない」と批判。「核兵器による威嚇や核兵器の使用は容認できない」と反対を表明した。
◇
G20サミットは議長国インドの主導で9日、アフリカ連合(AU)のG20への正式加盟を承認した。首脳宣言でも加盟を「歓迎する」とした。米欧主導の世界秩序に反発する中国とロシアも加盟を強く働きかけ、日米も支持を表明していた。
「皆さんが同意してくださると信じる」。インドのモディ首相は9日の会議で加盟への賛同を求めた。参加国代表らが拍手する中、AU議長国コモロのアザリ大統領を呼び寄せて抱き合った。
中国外務省の毛寧副報道局長は7日の記者会見で「中国はAU加盟に明確な支持を表明した最初の国だ」と強調した。G20で米欧に必ずしも同調しない新興・途上国の発言力を増したい思惑がある。
ロシア外務省のザハロワ情報局長も「ロシアは加盟を最初に提案した国の一つで、実現に貢献した」と主張していた。
モディ氏は会議で「新型コロナウイルス(の感染拡大)以降、信頼感の欠如という巨大な危機に世界が覆われた。紛争により不信が深まった」と演説し、信頼関係の修復の重要性を訴えた。《共同通信》
【首相動静】
岸田文雄首相は9日、訪問先のインドで、新興・途上国のインフラ投資枠組み「グローバル・インフラ投資パートナーシップ(PGII)」の関連イベントに出席した。交通インフラ整備やサプライチェーン(供給網)強化など幅広い分野で各国を支援する考えを示した。
先進7カ国(G7)議長国として、5月のG7広島サミットの際に民間企業も招いてPGII会合を開催した実績をアピール。ベンガル湾周辺のインドとバングラデシュの開発を結び付け「産業バリューチェーン(国際分業)の構築に取り組む」と訴えた。《共同通信》
◇
岸田文雄首相は9日、訪問先のインドで、サウジアラビアのムハンマド皇太子と会談した。ムハンマド氏は原油生産に関し「サウジとして、能力の増強を含め、世界の需要に応える」と強調した。日本外務省が発表した。
首相は「さらなる増産を含め、引き続き世界の原油市場の安定化を主導する役割を期待する」と述べた。
ムハンマド氏は、岸田首相による7月のサウジ訪問の成果を踏まえ、両国間の協力強化に意欲を示した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは9日、各地で行われ、ツインズの前田はメッツ戦に先発し、5回1/3を5安打2失点で約1カ月ぶりの白星となる4勝目(7敗)を挙げた。試合は8―4。
オリオールズの藤浪はレッドソックス戦で7―6の五回1死から3番手で登板し、1回2/3を無安打無失点で7勝目(8敗)を挙げた。レッドソックスの吉田は「5番・左翼」で出場し、6打数3安打。試合は13―12でオリオールズが7連勝、レッドソックスは4連敗。
カブスの鈴木は「6番・右翼」でダイヤモンドバックス戦に出場して3打数無安打に終わり、連続試合安打が9で止まった。チームは延長十回、2―3で負け、3連敗。《共同通信》
【モロッコ】地震の死者2000人超に
北アフリカ・モロッコ中部で8日深夜(日本時間9日朝)に発生したマグニチュード(M)6.8の地震で、内務省は9日深夜、死者が2012人、負傷者が2059人に上ったと発表した。被害の全容は分かっておらず、犠牲者はさらに増える可能性がある。負傷者のうち重傷は1404人。
モロッコメディアによると、軍や救急隊が被災地に入り捜索や救助を継続。倒壊した家屋に閉じ込められた市民を多数助け出した。震源地の中部アルハウズ県などは山間部に位置しており、活動は難航しそうだ。道路ががれきなどでふさがれている場所もあるという。
モロッコ王室は9日、3日間の服喪期間を宣言、国家機関の建物に半旗を掲げるよう指示した。
モロッコ在住の日本人も地震の影響を受けた。マラケシュ在住のAさん(43)は、経営するホテルの壁に亀裂が入ったのを確認したという。揺れが収まった後も長時間、市民が建物から離れ路上に避難しており、「余震が怖くて建物に戻りたくないのかもしれない」と共同通信の電話取材に語った。《共同通信》