令和352日目
2020/04/16
この日のできごと(何の日)
【COVID-19】
全国に緊急事態宣言
安倍晋三首相は16日、新型コロナウイルスの感染増加に対応する緊急事態宣言の対象地域を全都道府県に拡大した。
7日に発令した東京、大阪など7都府県から対象地域を追加。新たに対象となった地域の知事は、法的根拠のある外出自粛要請が可能となった。期間は5月6日まで。感染拡大に歯止めをかけ、医療崩壊を防ぐには、大型連休中を含めた人の移動を全国一斉に抑える必要があると判断した。16日夜に効力が発生した。
緊急事態宣言は改正特別措置法(新型コロナ特措法)に基づく私権制限を伴う措置。海外のような都市封鎖(ロックダウン)は想定していない。《共同通信》
13都道府県を「警戒」地域に
政府は16日、新型コロナウイルス感染症に関する基本的対処方針を改正し、既に緊急事態宣言の対象としていた7都府県に北海道、茨城、石川、岐阜、愛知、京都を加えた計13都道府県を、特に重点的な対策を進める「特定警戒都道府県」と位置付けた。
13都道府県は、企業にテレワークや時差出勤の実施を強く求めるほか感染拡大につながる恐れがある施設が使用制限要請に応じない場合、新型コロナ特措法に基づき指示を出せる。
政府の諮問委は、宣言の対象とする指標として(1)累計の感染者数(2)感染者数が倍増するまでの期間(3)感染経路が不明な事例の割合―の三つの要件を重視してきた。《共同通信》
安倍首相、補正予算案の組み換え指示
安倍晋三首相は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急経済対策として、国民1人当たり10万円の現金を一律給付するため、令和2年度補正予算案を組み替えるよう麻生太郎財務相らに指示した。補正予算案に盛り込まれた減収世帯などへの30万円の給付はとりやめる。閣議決定した予算案を組み替えるのは極めて異例。10万円の給付に必要な財源は赤字国債の追加発行で対応する。
首相はこの日、麻生太郎副総理兼財務相や自民党の二階俊博幹事長、岸田文雄政調会長らと相次いで官邸で会談した。岸田氏は会談後、記者団に「引き続き調整の努力をするよう指示があった」と述べた。
国民1人当たり現金10万円の一律給付は、幅広く迅速な給付を重視した公明党が強く要請しており、歩み寄った。首相は麻生氏らとの会談後、公明党の山口那津男代表に電話し、補正予算案を組み替えて現金10万円の一律給付を実現する方針を伝えた。《産経新聞》
G7首脳、テレビ会議
安倍晋三首相やトランプ米大統領ら先進7カ国(G7)首脳は16日夜、テレビ電話会議を行った。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、さらなる感染拡大の阻止に向け、各国が引き続き緊密に協力する方針で一致した。保健衛生環境が十分ではない途上国に対する支援の重要性も共有した。
会議で首相は日本の取り組みとして、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象区域を全国に拡大したことや、新型コロナ感染症に治療効果が期待されている新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の治験開始を説明した。
また、新型コロナに関する情報開示のあり方に疑念を持たれている中国を念頭に「透明で迅速、かつオープンな形で」国際社会が情報を共有する重要性も指摘した。同席した西村明宏官房副長官によると、首相の発言に各国首脳は賛同したという。
会議では、新型コロナの影響で急減速する世界経済の現状についても意見交換した。新型コロナ収束後の経済活動の早期再開に向けて、G7各国が協調することも申し合わせた。《産経新聞》
電車内で「自分は感染」
16日午後5時35分ごろ、金沢市木ノ新保町、JR金沢駅で金沢発小松行きの普通電車が発車待ちをしていた際、車内で男性が「自分はコロナウイルスに感染している」と話すのを周囲にいた乗客が聞いた。乗客が乗務員に伝え、駅員らが4両編成の電車に乗っていた乗客約200人を車外に誘導するなどした。
金沢東署などによると、男性は成人で、実際に感染しているかどうかは不明。同署が男性から話を聞くなど詳しい状況を調べている。 JR西日本金沢支社によると、この普通電車を含め計2本が運休、約400人に影響した。同支社が普通電車の全車両を消毒する。《共同通信》
世界の死者14万人超え
米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルス感染症による死者が16日、世界全体で14万人を超えた。15日に13万人を上回ったばかり。感染者も16日に世界全体で210万人を超え、増え続けている。
世界保健機関(WHO)の16日付状況報告によると、死者の68%は欧州地域事務所管内(トルコや旧ソ連諸国を含む)に集中。死者数が3万人を超え最多の米国は一国で約20%を占めており、欧米での被害拡大が依然として顕著となっている。
米国は世界で唯一、死者が3万人を上回り、2万2千人のイタリア、1万9千人のスペインなど欧州各国が続く。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【東京株式市場】
16日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。新型コロナウイルスの感染拡大による米景気の悪化懸念などを背景に、売り注文が広がった。
終値は前日比259円89銭安の1万9290円20銭。東証株価指数(TOPIX)は11.83ポイント安の1422.24。出来高は約12億9859万株だった。《共同通信》
【熊本地震】連続激震から4年
震度7を2度観測した熊本地震は16日、被害が拡大した2度目の激震「本震」から4年を迎えた。土砂崩れが相次ぎ、多くの犠牲が出た熊本・阿蘇地域では遺族や住民が現場を訪れ祈りをささげた。
建物倒壊などによる「直接死」は2016年4月14日午後9時26分に起きた「前震」で9人だったが、本震では計50人にまで拡大した。
崩落した熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋たもとにある献花台前では、本震が発生した午前1時25分、車で通行中に犠牲となった大学生=当時(22)=の両親や兄らが故人を悼んだ。南阿蘇村立野の土砂崩れ現場の慰霊碑でも、住民が訪れていた。《共同通信》