2024 令和6年12月30日(月) 韓国・大統領の拘束令状を請求

令和2071日目

2024/12/30

この日のできごと(何の日)

【韓国】大統領の拘束令状を請求

韓国の尹錫悦大統領を内乱容疑などで捜査する高官犯罪捜査庁(高捜庁)などによる捜査本部は30日、ソウル西部地裁に尹氏の拘束令状を請求したと明らかにした。現職大統領に対する拘束令状請求は韓国憲政史上初めて。

尹氏による「非常戒厳」宣言を巡る捜査で、高捜庁は29日まで3度にわたり出頭を要請したが尹氏が応じず、強制捜査が必要と判断した。

尹氏側は、高捜庁には内乱容疑での捜査権はないと主張しているほか、大統領警護庁なども反発するとみられ、令状が発付されたとしても直ちに身柄拘束に至るかどうかは見通せない。《共同通信》


【競輪】

競輪の一年を締めくくる「KEIRINグランプリ2024」(2825メートル7周、GP)は30日、静岡市の静岡競輪場で今年のトップ9選手により争われ、33歳の古性優作(大阪)が4分5秒3(上がり11秒3)で勝ち、3年ぶり2度目の制覇を遂げた。賞金1億4千万円を獲得し、史上最高の年間獲得賞金3億8311万5596円で2度目の賞金王に輝いた。

残り1周半を切り、脇本雄太(福井)が一気に先行。これをマークした古性が最後の直線で楽々と抜け出し、2着の清水裕友(山口)に3/4車身差をつけて快勝した。3着には脇本が残った。《共同通信》

【東京株式市場】

東京株式市場は30日、年内最後の取引日となる大納会を迎えた。日経平均株価(225種)は反落し、終値は前週末比386円62銭安の3万9894円54銭。節目の4万円は割り込んだが、バブル経済期の1989年に記録した年末株価の史上最高値を35年ぶりに更新した。堅調な企業業績や円安ドル高が追い風となる一方、8月には株価が大暴落するなど乱高下も目立つ1年だった。

東京外国為替市場では、昨年末の1ドル=141円台から円安ドル高が進み、7月には一時1ドル=162円近くまで20円超も下落。輸出企業の業績を押し上げたが、輸入品の値上がりによる家計の負担増は来年にかけて続きそうだ。

これまで平均株価の年末最高値は89年の3万8915円だった。史上2番目の高値だった昨年の3万3464円も大幅に上回り、年間で6430円(約19%)上昇した。

また、円相場も変動の大きい1年だった。日銀は3月にマイナス金利政策を解除したものの、円安が加速。政府、日銀が円買いドル売りの為替介入に踏み切ったが、円安基調は止められなかった。《共同通信》

【チェジュ航空2216便事故】フライトレコーダー回収

韓国南西部全羅南道の務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故で韓国国土交通省は30日、フライトレコーダー(飛行記録装置)を回収したと明らかにし、米国の運輸安全委員会(NTSB)と合同で調査を行うと発表した。事故の原因解明が本格化する。国交省によると、29日の事故の直前、救難信号が発信された後、管制室が指示や誘導を試みたが、円滑に意思疎通ができず、交信が途絶した。

 事故が起きたのは韓国の格安航空会社(LCC)チェジュ航空が運航したボーイング737―800。製造した米ボーイング社のほか、ロイター通信によると国際航空規則に基づき、製造国である米国のNTSBも調査に加わる。

 30日朝、チェジュ航空の別の同型機が韓国南部の済州島に向けてソウルの金浦空港を離陸した直後に車輪に異常が見つかり引き返した。国交省は、国内の全ての同型機を対象とする特別点検を行い、安全性を確認すると明らかにした。韓国内では計101機が運用され、チェジュ航空が39機と最も多い。《共同通信》

【中国】日本での行動にスパイ罪

中国当局が2015年に邦人女性を拘束した際、日本国内での行動についてスパイ罪を適用していたことが30日分かった。沖縄県・尖閣諸島を巡る見解を東京都内で中国側から聞いて日本政府側に提供した後、上海出張時に捕まった。国家機密の情報は含まれないと判断されたものの懲役6年の実刑判決を受け、服役した。複数の日中関係筋が明らかにした。国家安全を重視する習近平指導部の強硬姿勢が浮き彫りになった。

邦人の日本での行動に対するスパイ罪適用が判明したのは初めて。日本政府は事態を把握したものの公表していなかった。中国当局が証拠を押さえるため日本で情報収集活動を行った可能性も懸念される。

日中関係筋によると、女性は60代で、12〜13年に在日本中国大使館の関係者と都内で複数回にわたり面会。日本政府による12年の尖閣諸島の国有化を受けた日中対立について意見を聞き取り、日本政府関係者2人に内容を伝えた。

上海市の高級人民法院(高裁)は19年2月の判決で、スパイ罪が成立すると認定した。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

パレスチナ通信は30日、戦闘が続く自治区ガザで赤ちゃんがまた凍死したと報じた。この1週間足らずで凍死した赤ちゃんは6人目。イスラエル軍は29日、北部ガザ市のワファ病院を攻撃し、8人が死亡した。ガザ市のバプテスト病院も爆撃があったという。イスラエル軍はガザの病院を相次いで攻撃し、機能停止に追い込んでいる。

報道によると、死亡が伝えられた赤ちゃんは双子で、もう一人は既に凍死していた。ガザでは冬の寒さの中で多くの住民がテントでの避難生活を強いられ、人道状況は危機に陥っている。30日朝にかけては荒れた天候となり、住民が避難する数百のテントに浸水した。

イスラエル軍はワファ病院の建物でイスラム組織ハマスの戦闘員が活動し、現在は病院として機能していないと主張した。一方、中東の衛星テレビ、アルジャジーラはワファ病院について、高齢者を治療しており、患者が死亡したのは明白だと反論した。《共同通信》

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