令和1951日目
2024/09/01
この日のできごと(何の日)
【台風10号】熱帯低気圧に
東海道沖の台風10号は1日正午の観測で、熱帯低気圧に変わった。大気の状態が非常に不安定で、東日本の太平洋側を中心に激しい雨が降る所がある。気象庁は土砂災害や浸水、河川の増水・氾濫に警戒を呼びかけている。
交通機関は1日も乱れが続いた。東海道新幹線は三島―名古屋間が終日運休した。東京―三島間は始発から運行を見合わせた後、午前中に再開。名古屋―新大阪間とともに本数を減らした。JR東海は、2日は始発から全線で通常運行する予定だと発表した。
JR西日本は1日、山陽新幹線新大阪―博多間の本数を減らし運行。2日は始発から通常通り運行し、東海道新幹線との直通運転も再開する。
気象庁によると、東日本の太平洋側では、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の流れ込みにより、雷を伴った激しい雨の降っている所がある。これまでの大雨による地盤の緩みや河川の増水で土砂災害や洪水の危険度が高まっている。《共同通信》
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JR東日本は1日、神奈川県湯河原町にある東海道線のトンネル付近で8月31日に土砂の流入が確認され、小田原―熱海間で運転を見合わせていると発表した。2日の始発から運転を再開する方針。
同区間は大雨の影響で、8月30日早朝から運転を見合わせている。JR東の社員が31日午後3時10分ごろ、線路の巡回中に土砂流入を確認。付近で大規模な土砂崩壊が発生していたという。
【おわら風の盆】
胡弓や三味線の哀愁を帯びた調べに合わせ、編み笠を目深にかぶった男女が優雅に舞う「おわら風の盆」が1日、富山市八尾町で始まった。3日まで。
江戸時代から約300年続く伝統行事で、台風到来の時季に収穫前の稲が風水害に遭わず、豊作になるようにという願いが込められている。
今年は台風10号の影響で中止も心配されたが、初日は予定通り開催された。《共同通信》
【ゴルフ】
フジサンケイ・クラシック最終日(1日・山梨県富士桜CC=7424ヤード、パー70)終日の悪天候が予想されたため36ホールの短縮競技となり、第2ラウンドまでトップの平田憲聖が通算9アンダーの131で優勝した。今季2勝目で通算4勝目。規定により加算賞金額は当初の50%で1100万円を獲得した。
2打差の2位はショーン・ノリス(南アフリカ)で、さらに1打差の3位に細野勇策が入った。通算5アンダーの4位は蝉川泰果。昨年優勝の金谷拓実は1アンダーの16位で、石川遼は4オーバーの67位だった。《共同通信》
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ゴルフ5レディース最終日(1日・岐阜県ゴルフ5カントリーみずなみ=6559ヤード、パー72)台風10号の影響で大会は54ホールから36ホールに短縮。前日から順延された最終ラウンドの残りが行われ、第1ラウンドで4位だった21歳の竹田麗央が最終ラウンドで7バーディー、1ボギーの66をマークし通算10アンダーの134で優勝した。今季、通算ともに5勝目。1打差の2位に山内日菜子。規定により優勝賞金は75%の945万円。
通算8アンダーの3位にささきしょうこ、仲宗根澄香、安田祐香、佐藤心結、後藤未有の5人。昨年優勝の桜井心那は47位だった。《共同通信》
【J1】
明治安田J1第29節第2日(1日・ベスト電器スタジアムほか=2試合)3位神戸は大迫の2得点で福岡に2―0で快勝し、首位と3差の勝ち点52とした。札幌は青木と鈴木のゴールで川崎を2―0で破り、3連勝で勝ち点を25に伸ばして最下位を脱した。《共同通信》
【プロ野球・1日】
西武は1日、金子侑司外野手(34)が今季限りで現役を引退すると発表した。2016、19年に盗塁王に輝くなど、通算225盗塁をマーク。今季は低迷するチームが将来を見据えて若手主体で戦っており、6月1日を最後に出場がなかった。球団を通じ「ライオンズで過ごした12年間は夢のような楽しい時間だった」などとコメントした。
京都・立命館宇治高―立命大から13年にドラフト3位で入団し、16年に53盗塁、19年は41盗塁でタイトルを獲得。両打ちで、守備にも定評があり、18、19年のリーグ連覇にも貢献した。過去2年はいずれも出場が50試合に届かず、今季は36試合で打率2割2分、3盗塁。《共同通信》
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広5―1ヤ
広島は玉村が九回途中6安打1失点で、自己最多に並ぶ4勝目を挙げた。栗林が36セーブ目。打線は三回に小園の2点打で先制。六回は矢野の3点ランニング本塁打で加点した。ヤクルトは零封は免れたものの、5連敗となった。
神1―3巨
七回裏終了降雨コールドゲーム。巨人が競り勝った。0―1の四回に大城卓の適時打で追い付き、七回には門脇の適時打などで2点を勝ち越した。7回1失点の菅野が両リーグトップの13勝目。阪神は七回の守備の乱れが痛かった。
ロ2―10ソ
ソフトバンクが大勝。三回に近藤の3点二塁打と正木の適時打で先行し、五回に近藤のソロ、七回は正木の2ランや栗原の2点二塁打などで5点を加えた。石川は6回を6安打無失点で4勝目。ロッテは種市ら投手陣が崩れた。
楽2―6オ
オリックスが4連勝。0―2の六回に頓宮の2点打と若月の適時打で逆転し、九回にも3得点と突き放した。五回無死一、二塁から好救援した2番手の鈴木が移籍後初勝利。四回以降無得点の楽天は継投が決まらず、勝率5割を切った。
西6―5日
西武が逆転サヨナラ勝ちした。2点を勝ち越された直後の九回2死満塁で代打栗山が押し出し四球を選んで1点差に迫ると、元山が2点二塁打を放って試合を決めた。日本ハムは九回に柳川を投入して逃げ切れなかった。《共同通信》
【立憲民主党・枝野幸男前代表】野党連携を再考
立憲民主党代表選への立候補を表明した枝野幸男前代表(60)は1日、地元・さいたま市の会合で、次期衆院選では共産党など他の野党との連携を見直す考えを重ねて示した。「全国共通して他の党と組んでいる限り、政権は取れない」と述べた。代表として共産と共闘した2021年衆院選に触れ「3年前と決定的に考えが違う」とした。
21年衆院選を「われわれの目指す社会が見えにくくなる状況をつくってしまった」と振り返った。
官房長官が管理し、使途が公表されない内閣官房報償費を巡っては、自身の経験を踏まえ「公開しても困らないものがほとんどだ」と指摘。政権奪還が果たされれば、公開範囲を広げると主張した。《共同通信》
【ロシア】22人乗りヘリ墜落確認
タス通信によると、ロシア非常事態省の当局者は1日、極東カムチャツカ地方で8月31日から消息を絶っていたヘリコプターが墜落しているのを確認したと明らかにした。火山ツアー中だったとみられる乗客19人と乗員3人が搭乗していたが、これまでに17人の遺体が現場で見つかった。生存者はいないとみられる。
地元当局者は濃霧による視界不良でヘリが丘の中腹に墜落したとして、乗員のミスが原因との見方を示した。ヘリは標高980メートルの地点で発見された。
ヘリはカムチャツカ半島南部のワチカジェツ火山の周辺から飛び立った直後にレーダーから機影が消え、悪天候で捜索が難航していた。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ウクライナ国家警察は1日、東部ドネツク州クラホベにロシア軍の攻撃があり、3人が死亡、11人が負傷したと明らかにした。ロシア軍は東部各地への攻撃を強化しており、ハリコフ州ハリコフへのミサイル攻撃では子どもを含む40人以上が負傷。地元当局者などによると救助活動中の医師らもけがを負った。
クラホベへの攻撃では集合住宅や家屋にも被害が出た。ハリコフでは攻撃を受けた商業施設で救助活動が始まった後に再攻撃があった。時間差で同じ場所を2度狙う「ダブルタップ」という攻撃手法で、駆け付けた救急隊を狙ったとみられる。
ロシア国防省は1日、ドネツク州の要衝ポクロウシクの南東23キロにある集落プティチェを制圧したと発表した。英国防省は、ロシア軍の最前線部隊がポクロウシクまで10キロを切った可能性が高いと分析。英紙テレグラフは8月31日、ウクライナ軍の偵察部隊指揮官が周辺の戦線でのロシア軍との兵力差が5倍に上り、ウクライナ側が苦戦を強いられていると指摘した。《共同通信》
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タス通信などによると、1日未明までにロシアの首都モスクワや郊外に少なくとも11機のウクライナ軍の無人機攻撃があり、撃墜された無人機の破片が落下、市南東部の製油所で火災が発生した。南郊の発電所への攻撃も行われた。モスクワ周辺のエネルギー施設への無人機攻撃としては過去最大規模とみられる。負傷者の情報はない。
ロシア国防省は1日未明までに、ロシア西部などに無人機攻撃があり、計171機を撃墜したと発表した。
ウクライナ東部のドネツク州とハリコフ州で8月31日、ロシア軍の攻撃があり、計7人が死亡した。ロシア国防省はドネツク州トレツクの東郊ピウニチネを制圧したと発表した。
ドネツク州の要衝チャソフヤールで少なくとも5人が死亡した。ハリコフ州知事によると、ロシア軍は同州ハリコフ市近くの集落を攻撃し、2人が死亡した。
ハリコフ市では1日、商業施設などにロシア軍のミサイル攻撃があり、ハリコフ州知事によると、子どもを含む40人以上が負傷した。《共同通信》
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ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃で、投降した複数のロシア兵が1日までに「攻撃は全く予想外だった」「十分な訓練なしに前線に投入された」と共同通信に証言した。越境攻撃による捕虜が日本メディアの取材に応じたのは初めて。ロシアが拘置所で強引に新兵を確保し、わずかな期間の訓練で任務に就かせている実態が明らかになった。
兵士セルゲイ(23)は8月24日、クルスク州スジャ郊外で捕虜となった。どことなくあどけなさが残る青年は、7月に入隊したばかりだった。
6月、第2の都市サンクトペテルブルクで麻薬取引に関わった疑いで逮捕された。「10年間刑務所暮らしをする覚悟があるか」。拘置所での初日、捜査官から月20万ルーブル(約30万円)の報酬で1年間軍務に就けば、罪に問われないと説明された。「人生を無駄にしたくない」と思い、軍と契約した。
約1カ月の訓練を経てクルスク州に配属された。直後、突然の攻撃が始まり防戦一方に。野原に逃げ込んだものの、足と肩を負傷し8月24日に投降した。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
パレスチナ自治区ガザ中部は1日午前6時(日本時間正午)、ポリオ予防接種のため、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が一時休止期間に入った。3日までの予定だが、延長する可能性がある。中部の後、南部や北部も同様に進め、10歳未満の約64万人のうち、9割以上の接種を目指す。
ガザで感染症対策を目的とした戦闘休止が実現するのは初めて。午前6時から午後2時か同3時ごろまで交戦を控える限定的な措置で、戦闘が小康状態になるかどうかは見通せない。イスラエル政府は戦闘継続の構えを崩していない。
世界保健機関(WHO)などによると、中部の予防接種はデールバラハやヌセイラトの医療機関など60カ所以上で実施するほか、違う場所でも個別に対応する。経口ワクチンを使い、4週間後をめどに2回目の接種も計画する。
ガザでは8月16日、25年ぶりにデールバラハの生後10カ月の乳児にポリオ感染が確認され、国連が対策のため休戦を呼びかけた。WHOは29日、双方が戦闘を一時休止することに合意したと発表した。《共同通信》
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イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザの最南部ラファの地下トンネルからイスラエル人の人質6人の遺体を前日に発見し、収容したと発表した。
人質の家族会は1日、戦闘停止と人質解放の合意の遅れが人質の死につながったとしてベンヤミン・ネタニヤフ首相を非難し、「人質を見捨てた責任を取るよう」求める声明を出した。
イスラエル軍の初期調査によると、兵士が人質が拘束されていた場所に到着する少し前に、人質はイスラム主義組織ハマスに殺害されたとしている。6人は、23~40歳の男女で、昨年10月7日、イスラエル南部の野外音楽イベントやキブツ(農業共同体)からハマスに拉致されていた。
ネタニヤフ首相は1日、「人質を殺害したハマスの指導部は報いを受けるだろう。我々は追跡する」とする声明を出した。
6人のうちの1人は米国との二重国籍で23歳だったハーシュ・ゴールドバーグ・ポーリンさん。家族は8月31日、「打ちのめされている」との声明を出した。母親のレイチェルさんは、生還を祈り、千羽鶴を折っていると本紙に明かしていた。《読売新聞》
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パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスが拘束していた人質6人が遺体で発見されたことに抗議し、イスラエルの商都テルアビブで1日、人質の早期救出を求める大規模デモがあった。同国メディアによると、デモには約30万人が参加。労働組合は政府に圧力をかけるため2日のゼネスト実施を呼びかけた。世論の反発に加え、停戦交渉で政権の足並みは乱れ、ネタニヤフ首相は苦しい立場に置かれている。
テルアビブのデモで人質家族は「政府は国民を守るという倫理を忘れてしまったようだ」と声を上げた。エルサレムでも抗議デモがあった。《共同通信》
【パリ・パラリンピック】
パリ・パラリンピック第5日(1日)バドミントンの女子ダブルス(車いす)決勝で前回大会を制した里見紗李奈、山崎悠麻組(NTT都市開発)が中国ペアにストレート負けし、銀メダルとなった。男子ダブルス(車いす)3位決定戦で梶原大暉(ダイハツ)村山浩(SMBCグリーンサービス)組が松本卓巳(創政建設)長島理(リクシル)組を下し、2大会連続銅メダルとなった。
陸上男子100メートル(視覚障害T13)で川上秀太(アスピカ)が10秒80で銅メダル。
車いすテニスは男子シングルスで小田凱人(東海理化)が初戦の2回戦で英国選手に勝って3回戦に進んだ。女子ダブルスの上地結衣(三井住友銀行)田中愛美(長谷工コーポレーション)組は準決勝に進出した。ゴールボール女子の日本は1次リーグ最終戦でフランスに6―0で快勝した。
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里見紗李奈の話 3年間、金メダルを目指してずっと練習してきたのでめちゃくちゃ悔しい。互角に戦うことはできた。自分の中ではよく頑張ったなと思える試合だった。
山崎悠麻の話 リードする場面もあり、点数を離されずにプレーできたことはすごく良かった。自分のミスが目立ってしまったのは悔しい。今できることはやったと思う。
梶原大暉の話 最高の舞台で日本男子の2ペアで試合ができたのは、人生の宝物になる。第2ゲームからは自分たちのプレーができて楽しくやれた。
村山浩の話 銅メダルは取れたが、金メダルでなく悔しい。素晴らしい環境で戦えたのは誇りに思う。(同じ日本勢でライバルとなる)相手ペアがいなければ、ここに来ることもできなかった。
川上秀太の話 パラリンピックの舞台でまずはメダルを取れたので、そこは一つ良かった。自分のしたいレースは最後まで貫けた。ただ、求めていた結果とは異なる。もやもやは晴れない。4年後は金を狙いたい。《共同通信》