令和1943日目

2024/08/24

この日のできごと(何の日)

【岸田文雄首相】福島訪問

岸田文雄首相は24日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出が始まってから1年となったことを踏まえ、福島県いわき市の小名浜魚市場を視察した。首相は地元の漁業協同組合関係者と意見交換し、中国による日本産水産物の全面的な輸入停止措置について「科学的根拠に基づかない措置であり、受け入れることはできない」と述べ、引き続き即時撤廃を求める考えを示した。

処理水放出に関しては「国内外に向けて科学的な知見に基づき、透明性高く、そしてわかりやすく情報発信に努める」と述べた。

視察後、首相は記者団の取材に応じ、厳しい状況が続く水産業の支援策などについて、来週に関係閣僚会議を開くとした上で「秋に策定を目指す経済対策も見据え、対策の方向性を示したい」と述べた。温暖化により漁獲対象魚種が多様化していることを踏まえ、漁船・養殖施設の拡充を支援する法改正や、漁村の活性化に向けた新たな支援制度を創設する考えを表明した。

福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)取り出しでミスにより作業を中断したことについては「作業初日に中断したことは重く受け止めている」と述べた。

視察の中で首相は、水産物への放射性物質検査の状況を確認する一方、現地の水産物を試食した。水産物の安全性をアピールする狙いがある。《産経新聞》


【プロ野球・24日】

オ0―1ロ

ロッテが連敗を5で止めた。0―0の九回2死満塁から代打角中の押し出し四球で唯一の得点を奪った。益田が6年連続の20セーブをマークした。オリックスは八回1死満塁を逃すなど、8回無失点の宮城を援護できなかった。

西3―2楽

西武が逆転勝ち。0―2の七回に先頭の佐藤龍がソロを放ち、2死後に古賀と西川の連続適時打で試合をひっくり返した。今井が7回2失点で6勝目。楽天は岸がリードを守れず9敗目を喫し、チームの連勝が4で止まった。

日6―1ソ

日本ハムは北山が8回無失点10奪三振の力投で6月4日以来の白星となる5勝目を挙げた。打線は三回にスクイズで先制点を挙げた浅間が七回に適時打、上川畑は3点三塁打を放った。ソフトバンクは打線が振るわなかった。

巨6―2中

巨人が効果的に加点した。一回に浅野のソロで先制し、五回に吉川の適時打などで2点追加。六回は浅野が適時打を放ち、八回に2点を加えた。浅野は4安打2打点。井上が6回1/3を2失点で7勝目。中日の柳は粘りきれずに5敗目。

広2―1神

広島が三回に末包の適時二塁打で奪った2点で逃げ切った。先発の大瀬良は5回2/3を1失点で6月以来の5勝目。九回を抑えた栗林はリーグ最多に並ぶ34セーブ目。阪神は5安打1得点に終わり、2年目の門別を援護できなかった。

ヤ3―0D

ヤクルトの高橋が再三のピンチをしのぎ、7回4安打無失点で5勝目を挙げた。打線は三回にサンタナの犠飛で先制し、続く村上が中越えに23号2ランで畳みかけた。DeNAは打線が沈黙し、石田裕が2敗目を喫した。《共同通信》

【J1】

明治安田J1第28節第1日(24日・パナソニックスタジアム吹田ほか=5試合)前節4位のG大阪は福岡と2―2で引き分け、4試合連続のドローで勝ち点48とした。

横浜MはC大阪に4―0で大勝し、名古屋は1―0で湘南を退けた。京都はFC東京に3―0で快勝。浦和―川崎は、雷雨のため浦和が1―0とリードした前半終了時点で中止となった。《共同通信》

【立憲民主党代表選】

立憲民主党の野田佳彦元首相(67)は24日、立候補する方向で調整する9月の党代表選を巡り、同時期に行われる自民党総裁選に埋没しないよう「政治とカネの問題を一番アピールしていく」と述べた。「衆院選で自民、公明両党を単独過半数割れに追い込む。それにつながる選挙にしなければいけない」と訴えた。

出馬意向を固めた泉健太代表(50)は代表を務めた約3年間の実績を強調、立候補表明した枝野幸男前代表(60)は地元活動を進めた。

野田氏は栃木県那須塩原市で記者団の質問に答えた。取材に先立つ講演で総裁選について「派閥裏金事件に深い反省もない人たちがにぎやかに行っている」と批判した。《共同通信》

【TICAD閣僚会合】開幕

日本が主導し、アフリカの経済発展を巡り議論するアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合が24日、東京で開幕した。議長を務める上川陽子外相は開会式で「アフリカの持続可能な未来の実現を目指し、共に課題解決に挑戦する」と強調。来年8月に横浜市で開催する首脳級の第9回TICADに向けた協力を推進する考えを示した。

閣僚会合は25日までの日程で約50カ国が参加する。上川氏は保健、教育、気候変動、食料問題などの社会課題を挙げ「日本とアフリカから世界に発信する革新的な解決策を積み上げていきたい」と語った。

24日は(1)社会(2)平和と安定―を議題にセッションを実施した。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について「複雑な作戦だが、計画通りに進んでいることが重要だ。いくつかの成果を上げた」と述べ、作戦は順調だと主張した。首都キーウ(キエフ)を訪問したポーランドのドゥダ大統領、リトアニアのシモニテ首相との共同記者会見で語った。

先行して越境攻撃を仕掛けることで、ロシアが目論んでいたウクライナ北東部州都スムイの占領を阻止したと主張した。

越境攻撃を受けて、ロシア軍は部隊をクルスク州に投入しているとして、ロシアの兵力を分散させることに成功したとの見方も示した。《共同通信》

ウクライナ、ロシア両政府は24日、戦争捕虜を115人ずつ交換したと発表した。タス通信によると、ロシア国防省は交換された自国の兵士について、ウクライナが越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で捕らえられたと明らかにした。

アラブ首長国連邦(UAE)が交換を仲介した。ウクライナのゼレンスキー大統領は「全員を連れ戻すため全力を尽くす」とX(旧ツイッター)に投稿した。ウクライナメディアによると、2022年のロシアの侵攻後、55回目の捕虜交換になるという。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは24日、各地で行われ、ドジャースの大谷はロサンゼルスでのレイズ戦に「1番・指名打者」で出場し、2試合連続本塁打となる41号2ランを放った。4打数2安打2打点。チームは延長十回、8―9で敗れて連勝が5で止まった。

カブスの今永はマーリンズ戦に先発し、7回4安打2失点で10勝目(3敗)を挙げた。日本選手のメジャー1年目での2桁勝利は昨年の千賀(メッツ)以来で9人目。鈴木は「3番・右翼」で出場し、一回にソロ、三回に18号2ランと2打席連続本塁打を放って5打数3安打4打点の活躍。

レッドソックスの吉田は1安打1打点、パドレスの松井は1回を1失点だった。《共同通信》

【NASA】ボーイング宇宙船、有人帰還断念

米航空宇宙局(NASA)は24日、国際宇宙ステーション(ISS)に係留しているボーイングの新宇宙船スターライナーについて、有人での飛行試験続行を断念すると発表した。機体の不具合により、飛行士の帰路の安全が確保できないと判断した。試験は往復10日間の予定だったが、飛行士の滞在を8カ月に延長し、実績のあるスペースXの宇宙船で来年2月に帰還させる。スターライナーは来月にも無人で戻す。

自国の飛行士を確実にISSに滞在させ続けるため、スペースXのクルードラゴンに続く二つ目の人員輸送手段を確保するというNASAの計画に狂いが生じた。遅れと赤字を重ねながら開発してきたボーイングにとっても大きな打撃となる。

スターライナーは米国の飛行士2人を乗せ、6月5日にフロリダ州を出発、翌6日にISSに到着した。地上でエンジン周辺のヘリウム漏れが確認されたが「飛行は可能」とみて出発した。ところが飛行中に漏出箇所が増え、到着直前にはエンジン28基のうち5基が停止した。うち1基は再起動できなかった。《共同通信》

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