令和1685日目
2023/12/10
【航空自衛隊那覇基地】航空祭
航空自衛隊那覇基地(那覇市)で10日、航空祭が開かれ、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」6機が背面飛行などの曲技を披露した。空自によると、1996年に現在の機種に変更後、沖縄本島での曲技飛行は初めて。沖縄県は曲技に対する市民からの反対意見もあるとして11月、安全管理の徹底などを同基地に要請していた。
10日午前11時ごろ、白地に青で塗装したT4練習機がごう音とともに基地を離陸。垂直に上昇したり、スモークで空にハートを描いたりした。観客は歓声を上げながら拍手した。家族で訪れた同県豊見城市の小学2年生(8)は「格好よかった」と笑顔だった。 《共同通信》
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【小田急・VSE】ラストラン
“白いロマンスカー”として親しまれた小田急電鉄の特急ロマンスカー「VSE」が10日、車両の経年劣化などに伴い、ラストランを迎えた。最終到着地の成城学園前駅(東京都世田谷区)には多くの鉄道ファンが訪れ、完全引退を惜しんだ。
小田急によると、VSEは建築家の岡部憲明氏がデザインを手がけ、2005年にデビュー。真っ白で流線形のボディーに加え、ドーム型の天井や展望席などが人気を博した。22年3月の定期運行終了後はイベントの臨時列車として使われていた。
小田急は今後、VSEを「ロマンスカーミュージアム」(神奈川県海老名市)で公開するかどうか未定としている。《共同通信》
【プロ野球】
契約更改
阪神の村上頌樹投手が10日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約交渉し、6千万円増の年俸6700万円で更改した。3年目の今季は10勝を挙げて最優秀防御率のタイトルを獲得。38年ぶりの日本一に貢献し、セ・リーグの最優秀選手(MVP)と新人王をダブル受賞した。「充実した1年。球団の最高のアップ率を更新させてもらった」と大幅増に笑みを浮かべた。
大山悠輔内野手は1億5千万円増の年俸2億8千万円でサイン。順調なら来季中に国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たす見通し。複数年契約は選択せず「いい条件を提示してもらったが、来年も単年で勝負したい」と決意を語った。(金額は推定) 《共同通信》
【競馬】
第75回阪神ジュベナイルフィリーズ(10日・阪神11R1600メートル芝18頭、G1)3番人気のアスコリピチェーノ(北村宏司騎乗)が1分32秒6で優勝、無傷の3連勝でG1を初制覇し、重賞2勝目を挙げた。1着賞金は6500万円。北村騎手、黒岩陽一調教師は、ともにこのレース初勝利。
アスコリピチェーノは鮮やかな末脚を発揮し、5番人気のステレンボッシュを首差でかわした。さらに1馬身1/4差の3着は2番人気のコラソンビート。1番人気のサフィラは4着だった。《共同通信》
【ゴルフ】
国内プロゴルフの男子、女子、シニア各ツアーの賞金ランキング上位選手らによる6人制の団体対抗戦、日立3ツアーズ選手権は10日、千葉県大栄CCの9ホール(男子3645ヤード、シニア3417ヤード、女子3231ヤード)で行われ、岩井明愛、岩井千怜、山下美夢有、申ジエ(韓国)、桜井心那、小祝さくらを擁した女子が2大会ぶり7度目の優勝で賞金3千万円を獲得した。最優秀選手は岩井明。
プラヤド・マークセン(タイ)、藤田寛之らのシニアが2位、金谷拓実、石川遼らの男子が3位だった。 《共同通信》
【香港】区議会選挙
香港で10日、区議会(18区の地方議会)選挙の投開票が行われた。香港当局が7月、親中派に圧倒的優位な選挙制度に変更し、民主派政党が事実上、排除されたため、親中派が議席を独占。新制度に不満を持つ民主派支持層は投票に行かず、投票率は10日午後7時半(日本時間同8時半)時点で24.5%と低迷した。
有権者登録の電子システムにトラブルが起き、一時的に投票できない状況が発生。投票時間が1時間半延長された。このトラブルの影響で本来は投票終了直後に出る投票率が公表されていない。
反政府デモの盛り上がりを受け、民主派が議席の約8割を獲得した2019年の区議会選の投票率は71.2%だった。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
イスラエル首相「ハマスの終わりの始まり」
イスラエルのネタニヤフ首相は10日のビデオ声明で、過去数日でイスラム組織ハマスの多数の戦闘員が投降したとして「ハマスの終わりの始まりだ」と主張した。ロイター通信によると、イスラエル軍戦車が10日、地上侵攻するパレスチナ自治区ガザ南部の最大都市ハンユニス中心部に到達した。激しい戦闘が続き、ガザ保健当局によると、10月に戦闘が始まって以降のガザ側の死者は1万7997人に上った。
ネタニヤフ氏は掃討には時間がかかるとし、ハマスのガザ地区トップ、シンワール指導者のために死ぬなと述べ、さらなる戦闘員の投降を求めた。イスラエルは同指導者を10月の奇襲の首謀者と見なし、行方を追っている。
軍は10日、ガザ北部シャジャイヤのハマス新司令官を殺害したと表明、北部ジャバリヤでも戦闘を続けた。空軍は今月1日の戦闘再開後、3500カ所以上のハマスの標的を攻撃した。イスラエル政府報道官は、軍がこれまでに少なくとも7千人のハマス戦闘員を殺害したと述べた。ハマスも徹底抗戦しており、10月下旬の地上侵攻以降、イスラエル軍兵士98人が死亡している。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ロシア、冬の集中攻撃開始か
英国防省は10日、ロシア空軍の戦略爆撃機が7日夜、ウクライナの首都キーウ(キエフ)や同国中部に向けて巡航ミサイルを発射したとして、エネルギー関連インフラを狙った冬季の集中攻撃を始めた可能性があると発表した。
ロシアが戦略爆撃機で巡航ミサイル攻撃を加えたのは9月21日以来。ロシアは巡航ミサイルを備蓄し、新たな製造分と共に冬季のインフラ攻撃に使おうとしているとの見方が出ていた。
英国防省は12月7日の攻撃で長距離戦略爆撃機ツポレフ95が使われ、カスピ海上空から少なくとも16発の巡航ミサイルを発射したとみられると分析した。《共同通信》
ゼレンスキー大統領、アルゼンチン訪問
ウクライナ大統領府は10日、ゼレンスキー大統領がアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを訪問したと発表した。ロイター通信によると、就任後初の南米訪問。ウクライナはグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国からの支持拡大を図っており、ロシアの侵攻を巡って提唱した和平案「平和の公式」の浸透を狙い南米各国に外交攻勢をかけた。
大統領府によると、ゼレンスキー氏はブエノスアイレスでミレイ大統領の就任式に出席した。パラグアイやウルグアイなど南米3カ国の首脳と会談し、和平案への支持を求めた。
英BBC放送によると、就任式に際してゼレンスキー氏がロシア寄りとされるハンガリーのオルバン首相と立ち話をする場面もあった。オルバン氏はウクライナの欧州連合(EU)加盟交渉入りに反対している。《共同通信》
【アルゼンチン】右派大統領が就任
南米アルゼンチンで10日、右派ハビエル・ミレイ大統領(53)が就任し左派フェルナンデス氏から政権交代した。長引く経済危機の中、中央銀行廃止や自国通貨の米ドル化など異例の改革案を掲げた政権の行方が注目される。ミレイ氏は「きょう、アルゼンチンで新たな時代が始まる。何十年も続いた失敗を葬る」と演説、過去の政権を痛烈に批判し転換を強調した。
就任式には旧宗主国スペイン国王フェリペ6世のほか、ウクライナのゼレンスキー大統領が出席した。
自身の政党「自由の前進」は議会で少数派のため中道右派マクリ元大統領派らと組む必要があり、実際はより穏当な路線をとる可能性がある。《共同通信》