令和1619日目
2023/10/05
【ウクライナ侵攻】
ロシアが東部攻撃、50人超死亡
ウクライナのクリメンコ内相は5日、ロシア軍が東部ハリコフ州クピャンスク近郊の村を攻撃し、51人が死亡したと明らかにした。ゼレンスキー大統領は通信アプリへの投稿で、「残忍なロシアの犯罪だ」と非難した。州知事によると、現場は市民が集うカフェなどの店舗があり、死者には6歳の子どもも含まれる。救助活動が続いており、死傷者は増える可能性がある。
攻撃は午後1時過ぎにあった。クリメンコ氏によると村は人口約300人。故人の追悼行事で、参列者がカフェに集まっていた。地元メディアが伝えた。
米シンクタンク、戦争研究所は4日、ロシア黒海艦隊が司令部を置くウクライナ南部クリミア半島の軍港セバストポリからロシア南部ノボロシースクの港に少なくとも10隻の軍艦を移動させたと分析した。激化するウクライナの攻撃から防御するためだとしている。1〜3日に公開された衛星画像を解析した。
一方、ロシアのシンクタンクは、移動は通常任務の一環だと指摘した。《共同通信》
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【横田めぐみさん】59歳の誕生日
新潟市で1977年11月、中学1年の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(失踪当時13)が5日、59歳の誕生日を迎えた。母、早紀江さん(87)は毎年、誕生日に合わせて報道陣の取材に応じていたが、今年は体調を理由に中止になった。
めぐみさんの同級生は、一刻も早い母娘の再会を願っている。
小中学校時代の親友、山田くに恵さん(58)=千葉県船橋市=は、めぐみさんの13歳の誕生日プレゼントにチョウのネックレスを贈った。翌月、行方不明に。家を訪ねると、めぐみさんの机のそばにネックレスがきれいに飾られていたのを覚えている。
拉致が判明してからは毎年、誕生日の時期に近況などをつづっためぐみさんへの手紙を早紀江さんの自宅に送っている。「ヨコ(めぐみさんの愛称)の苦しみを思うと、『私が連れ去られれば良かったのでは』と考えてしまう」と山田さん。「救出され、ご家族との再会がかなってほしい。手紙も読んでもらって、たくさんおしゃべりしたい」
新潟市立寄居中で同級生だったバイオリニスト、吉田直矢さん(59)=東京都足立区=は「めぐみさんは勉強やスポーツ、音楽まで何でもできた。自分から見ると大人びていた」と振り返る。
2010年以降、小中学校の同級生が中心となり、めぐみさんとの再会を誓うチャリティーコンサートを開き、吉田さんも参加している。今年は10月7日に新潟県民会館(新潟市中央区)で開催する予定。
吉田さんは「同級生が声を強めていかなければならない。早紀江さんが元気なうちに再会してほしいのは当然で、長く一緒に安心した時間を過ごしてもらいたい」と話した。《共同通信》
【プロ野球・5日】
楽5―3日
楽天が逆転勝ち。0―3の四回に浅村がリーグトップに並ぶ26号ソロを放ち、五回は浅村と岡島の連続2点打で4点を奪った。3番手の酒居が5勝目。松井裕が自己最多の39セーブ目を挙げた。日本ハムは根本が五回に制球を乱した。《共同通信》
【杭州アジア大会】
杭州アジア大会第13日の5日、レスリング女子で来年のパリ五輪代表に決まっている53キロ級の藤波朱理(日体大)と57キロ級の桜井つぐみ(育英大)に加え、50キロ級の吉元玲美那(KeePer技研)も優勝し、3個の金メダルを量産した。
ハンドボール女子決勝で、日本は3連覇を狙った韓国を29―19で破って初優勝した。
空手の女子形個人で東京五輪銀メダルの清水希容(ミキハウス)が3連覇。男子は本一将(AGP)が初の金メダルを手にした。
陸上のマラソンは男子が定方俊樹(三菱重工)の4位、女子は大西ひかり(日本郵政グループ)の5位が日本勢最高でメダルを逃した。《共同通信》
◇
中国浙江省で開かれている杭州アジア大会で、女子100メートル障害の決勝後に撮影された2人の中国人選手が抱き合う写真が、中国の交流サイト(SNS)で検閲対象となった。ゼッケンが、1989年に中国当局が民主化運動を弾圧した天安門事件を連想させる並びだったため。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト電子版が5日までに報じた。
写真は1日の女子100メートル障害で金メダルを獲得した林雨薇選手と、呉艶ニ選手が抱き合った場面。2人が腰に付けたゼッケンの「6」と「4」が隣り合っていた。
天安門事件は89年6月4日に発生。中国では今もタブー視されており、公の議論や追悼は事実上不可能となっている。
写真は国営中央テレビが短文投稿サイト、微博(ウェイボ)に投稿したが、同紙は「一部の投稿では写真が灰色の四角形に置き換えられた」と伝えた。
【体操】
体操の橋本大輝(22)=順大=が5日、ベルギーのアントワープで行われた第52回世界選手権の男子個人総合で史上4人目の2連覇を成し遂げた。2009〜15年大会まで6連覇した内村航平以来の快挙。2連覇を目指す来夏のパリ五輪にも弾みをつけた。
個人総合は全6種目の合計得点で争う。予選3位だった橋本は決勝で合計86.132点をマークし、2位のイリヤ・コフトゥン(ウクライナ)に1.134点差をつけた。千葉健太(セントラルスポーツ)は83.464点の4位だった。《共同通信》
【浜松市天竜区】住宅火災、15棟延焼
5日午前11時10分ごろ、浜松市天竜区水窪町の住宅から黒い煙が出ていると119番があった。天竜署によると、火元の木造平屋建て住宅が全焼し、付近の住宅と倉庫など計15棟に延焼し、約7時間後に鎮火した。署は自宅に放火したとして、非現住建造物等放火容疑で、火元の住宅の無職A容疑者(89)を逮捕した。A容疑者は軽傷とみられる。署が出火原因を調べている。
署によると、火元の住宅のほかに、隣接する住宅1棟が全焼した。
近くに住む男性(75)は「風が強くて、とにかく火が移るのが早かった。最初は1、2棟で終わると思ったが、ひどい火事になって驚いた」と話していた。 《共同通信》
【東京株式市場】
5日の東京株式市場は全面高の展開となり、日経平均株価(225種)は大幅反発した。前日までの5営業日で計1800円超下落した反動で、割安感の出た銘柄が買われた。
終値は前日比548円48銭高の3万1075円36銭。東証株価指数(TOPIX)は44.87ポイント高の2263.76。出来高は約16億5238万株だった。《共同通信》
【参院徳島・高知選挙区補選】告示
秋の統一補欠選挙が5日、スタートした。同日告示の参院徳島・高知選挙区補選は、事実上の与野党対決が確定。10日告示の衆院長崎4区補選とともに、岸田政権2年の実績への「中間評価」となる。物価高対応を含む政権の経済政策、防衛力強化や少子化対策などが争点。結果は、衆院解散戦略など岸田文雄首相の今後の政権運営に影響する。両補選とも22日が投開票。
隣接県を一つの選挙区に統合する「合区」で補選が行われるのは初めて。徳島・高知は合区となった2016年以降、自民党が全勝している。首相は統一補選について「重要な国政選挙であり、必勝を期して全力を尽くしていきたい」と東京都内で記者団に述べた。
立候補したのは、無所属元職の広田一氏(55)と自民新人の西内健氏(56)=公明推薦。
広田氏を巡っては、立憲民主党などが同氏に一本化し、自民側に対抗する態勢が整った。立民の長妻昭政調会長は記者会見で、金融緩和継続が物価高に拍車をかけていると批判。「アベノミクスの負の遺産だ。大きく変えないといけない」と訴えた。《共同通信》
【日本維新の会】鈴木宗男氏に処分検討伝達
日本維新の会の馬場伸幸代表は5日、鈴木宗男参院議員と国会内で会い、党に事前の届け出がなかったロシア渡航に関し、処分を検討する考えを伝えた。鈴木氏は手続き上の瑕疵を認めた上で「責任は私にある」と語った。面会には藤田文武幹事長も同席した。
維新は6日に役員会を開き、処分内容について意見集約する。党紀委員会開催の是非についても協議する方針だ。
面会後、藤田氏は記者団に「重要な意思決定を相談なしに行うことや、事後報告となったことは責めを受けるべきだ」と述べた。一方、渡航そのものについては処罰対象としない意向を示した。 《共同通信》
【共産党】中央委員会総会
共産党は5日、第9回中央委員会総会を東京都内の党本部で開いた。志位委員長は次期衆院選を見据え「野党共闘の再構築のために可能な努力を払う」と強調した。2020年1月以来となる党大会を来年1月15〜18日に静岡県熱海市で開くことも提案した。
志位氏は野党共闘について共産との態勢構築に慎重な立憲民主党を念頭に「連携、協力の明確な意思が示されれば前に進むことができる」と指摘。首相の政権運営に関しては「政治的行き詰まりが深刻だ。国民の不信と怒りが渦巻いている」と批判した。
党員と機関紙「しんぶん赤旗」読者数を3割増やすとの目標を明示した上で「到達まで大きな距離を残している」と強調した。《共同通信》
【ノーベル賞】
スウェーデン・アカデミーは5日、2023年のノーベル文学賞を、ノルウェーを代表する劇作家ヨン・フォッセ氏(64)に授与すると発表した。「近代劇の父」と呼ばれるノルウェーの劇作家イプセンの再来、「21世紀のベケット」などと称される。ノルウェー人の受賞は1928年の女性作家シグリ・ウンセット以来、95年ぶり。
同アカデミーは授賞理由として「言葉に表せないものに声を与える革新的な戯曲と散文」を挙げた。フォッセ氏はロイター通信に「圧倒され、びっくりしている。他のことは考慮せず、文学であることを目指した文学に与えられた賞だと思う」と述べた。
59年、ノルウェー西部ハウゲスン生まれ。83年に小説「赤、黒」で作家デビュー。90年代に代表作の劇作品「だれか、来る」を発表した。無駄を排し、詩のようなせりふで人間の本質を問いかける手法を用い、世界の演劇界に鮮烈な印象を与えた。
30を超える劇作品は40以上の言語に翻訳され、日本でも「名前」「死のバリエーション」「スザンナ」などが上演された。《共同通信》
【シリア】無人機攻撃、80人死亡
内戦が続くシリアの中部ホムスにある軍の学校に5日、無人機(ドローン)攻撃があり、保健省の暫定集計によると80人が死亡し、240人が負傷した。国営通信が報じた。ホムスはアサド政権が掌握しており、学校では卒業式が開かれていた。シリア人権監視団(英国)は市民21人を含む112人が死亡し、120人が負傷したと伝えた。
国営通信によると、女性や子どもも犠牲となった。政権軍は武装テロ組織の犯行だとして「全力で対応する」と報復を表明した。犯行声明は出ていない。中東メディアなどは、政権軍が5日、シリア北西部の反体制派掌握地域を攻撃し、死傷者が出たと伝えた。
シリアのアッバス国防相は卒業式に出席したが、攻撃前に学校を離れており無事だったという。
シリアは12年以上内戦が続くが、ロシアとイランの支援を受けたアサド政権が軍事的優位を確立した。反体制派が最後の拠点とする北西部イドリブ県周辺は、イスラム過激派の影響力が強い。《共同通信》
【米・バイデン政権】「国境の壁」再開認める
バイデン米政権は5日、メキシコとの南部国境から流入する不法移民を防ぐため、トランプ前政権が進めた南部テキサス州の「国境の壁」の建設再開を認めた。来年の大統領選で再選を目指すバイデン大統領は、就任時に壁の建設を中止したが、有効な不法移民対策を打ち出せず批判が集まり、政策転換を余儀なくされた。
不法移民対策は大統領選で主要争点となる。共和党の候補指名争いで首位のトランプ氏は、バイデン氏が壁の建設を遅らせて中南米から移民流入を招いたと訴え、自身と米国民への「謝罪を待つ!」と自身のソーシャルメディアに投稿した。《共同通信》