令和1536日目
2023/07/14
この日のできごと(何の日)
【日米韓外相会談】
日米韓3カ国は14日、インドネシアのジャカルタで外相会談を開いた。林芳正外相は、北朝鮮による12日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を「国際社会の平和と安全を脅かす」と非難。3外相は北朝鮮の核・ミサイル開発に緊密に連携して対処する方針を確認した。
米国のブリンケン国務長官は、北朝鮮のミサイル発射に関し「度重なる国連安全保障理事会決議違反」を厳しく批判。抑止力強化に向けた3カ国の連携を進めていく方針を強調した。韓国の朴振外相は、北朝鮮の核・ミサイル開発に毅然と対応する決意を表明した。《共同通信》
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【君たちはどう生きるか】公開
宮崎駿監督の10年ぶりの長編アニメ映画「君たちはどう生きるか」が14日、公開された。昨年末に鳥のような絵のポスターだけが発表されて以降、事前の宣伝などがほとんどないままの封切りで、かえってファンの間で注目が高まっていた。
舞台は戦時中の日本で、火災で母を失った少年が主人公。父親の再婚相手となる女性が行方不明となって捜す中、アオサギの案内で不思議な世界に迷い込む。声優として俳優の山時聡真さんや菅田将暉さん、木村拓哉さん、歌手あいみょんさんらが出演した。主題歌は米津玄師さんの「地球儀」。
映画のタイトルは宮崎監督が感銘を受けた吉野源三郎の同名小説から取ったが、内容は異なり、海外の児童書から刺激も受けたとされる。上映時間は124分。
東京都新宿区の映画館入り口では、開場前から数十人が列を作った。東京都在住の映画監督かまだともゆきさんは「誰よりも早く見たい」と仕事前に駆け付けたと言い、「一人の映画監督の最後となるかもしれない作品を見届け、童心に返って楽しみたい」と話した。《共同通信》《共同通信》
【福井県立恐竜博物館】リニューアルオープン
福井県立恐竜博物館(勝山市)は14日、大規模な増改築を終えリニューアルオープンした。日本初公開となるブラキロフォサウルスのミイラ化石展示や、恐竜化石の研究体験ができるゾーンが加わり、多くの人が訪れた。近くの関連施設「かつやまディノパーク」も拡充して同日、再開した。
研究体験ゾーンでは、ティラノサウルスの頭骨のレプリカを使った復元作業や、研究用の専用器具で石を削って化石レプリカを取り出す「化石クリーニング」を楽しめる。ディノパークも大幅に改修し、肉食恐竜ベロキラプトルにちなんだ建物を新設。内部には鏡張りの「恐竜迷路」を備えた。パーク内にある恐竜などの実物大模型も増やした。《共同通信》
【JAXA】 ロケット試験場で爆発
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の2段目エンジンを地上で燃焼させる試験を秋田県の能代ロケット実験場で行ったが、開始から約1分で爆発を起こした。JAXAが状況を確認している。
秋田県警と地元消防によると、けが人は確認されていない。
日本のロケット開発は、新型主力機H3ロケットが3月に衛星打ち上げに失敗するなどミスが続出。今回は試験とはいえ爆発を起こしており、信頼をさらに損なうこととなりそうだ。
午前9時ごろの試験開始から間もなくエンジンは異常な炎を噴き出し、突然、ごう音とともに爆発した。現場で見守っていた報道陣やロケットファンの市民の前で、建屋から白煙が、間もなく黒煙が大きく広がっていった。
やや煙が少なくなったタイミングで消防車が到着し、放水を開始。遠くから見ても建屋は屋根とともに南側の外壁が吹き飛び、黒くなった内側が露出している。
イプシロンSは運用中のイプシロンの後継機。国際競争力のさらなる強化を目標としている。
◇
JAXAが開発する小型固体燃料ロケット「イプシロンS」のエンジン燃焼試験が14日午前、秋田県の能代ロケット実験場で行われたが直後に爆発を起こした。JAXAの井元隆行プロジェクトマネジャーは午後、報道陣に、エンジンを覆うモーターケース(圧力容器)が壊れた可能性があると説明した。
井元氏は「非常に残念だ。原因を究明し設計に反映する」とし、爆発で壊れた真空燃焼試験棟を修復して実験をやり直す考えを示した。
井元氏によると、容器の内部には大気圧の70倍近い7メガパスカル弱の圧力がかかっている。試験で異常な燃焼が起き、本来は耐えられるはずなのに破壊が起きた可能性がある。
データを見直したところ、午前9時ごろの実験開始から57秒後に一瞬、圧力がゼロになった。井元氏は「恐らく異常が起きて圧力が下がったのではないかと思う」と指摘した。
実験に用いたエンジンは全長3.2メートル、直径2.5メートル。従来のイプシロンロケットの2段目エンジンより約3トン多い約18トンの燃料を積んでいる。《共同通信》
【大相撲】
大相撲名古屋場所6日目(14日・ドルフィンズアリーナ)4日目から途中出場の新大関霧島は正代を突き落として連敗を回避し、初日の不戦敗を含めて2勝2敗2休となった。
大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が翠富士を外掛けで下して1敗を守り、若元春は明生をはたき込んで4勝目。大栄翔は小結琴ノ若に引き落とされて2敗目を喫した。琴ノ若は4勝2敗。
平幕の錦木がただ一人6連勝とし、1敗に豊昇龍や平幕の高安ら6人が続いた。《共同通信》
【福井県】 新幹線「かがやき」新駅停車を要望
北陸新幹線の敦賀(福井県)延伸を来春に控え、同県の一部自治体の首長らが14日、JR西日本本社(大阪市)で緒方文人副社長と面会し、新設駅に最速列車「かがやき」を停車させることなどを要望した。
JR西を訪れたのは福井県中央部に位置する丹南地域の首長ら。新幹線と在来線特急の乗り継ぎ割引など乗客の利便性向上策を求めた。
越前市の山田賢一市長は要望後の取材に「丹南の方々は東京へ行く際、米原経由で東海道新幹線を利用していたが、今後は北陸新幹線を使っていただくことがJR西にも自治体にもプラスになる」と指摘。利用客の増加には新設の越前たけふ駅(越前市)へのかがやき停車が必要だと訴えた。《共同通信》
【東京株式市場】
14日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は売り買いが交錯した後、反落して取引を終えた。米国の利上げ局面の長期化による景気後退への懸念が和らいだ一方、外国為替相場の円高ドル安進行が重しとなった。
終値は前日比28円07銭安の3万2391円26銭。東証株価指数(TOPIX)は3.89ポイント安の2239.10。出来高は約13億3681万株だった。《共同通信》
【岸田文雄首相】帰国
岸田首相は14日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への参加や欧州連合(EU)定期首脳協議を終え、政府専用機で羽田空港に帰国した。安全保障やデジタル、サイバーなど幅広い分野での協力拡大を確認。覇権主義的な動きを強める中国をにらみ、インド太平洋地域での連携深化を目指す。
リトアニアでNATOのストルテンベルグ事務総長と会談。宇宙安全保障など16分野での協力を盛り込んだ新文書を発表。NATO首脳会議で、ウクライナに対無人航空機検知システムなど殺傷性のない装備品の供与を進めると表明した。
韓国の尹錫悦大統領とも会談し、福島第1原発処理水放出に関し、安全性に万全を期すと説明した。《共同通信》 《共同通信》
【林芳正外相】中国外交トップと会談
林芳正外相は14日、訪問先のインドネシアで、中国外交担当トップの王毅共産党政治局員と会談した。王氏は東電福島第1原発の処理水海洋放出を巡り「核汚染水の海洋放出は人類の命と健康に関わる」と主張し「独断専行してはならない」とけん制。林氏は「中国とも科学的観点から意思疎通をする用意がある」と反論し、応酬を繰り広げた。首脳レベルを含め日中間で対話を継続する重要性では一致した。
日本側は処理水放出に関し、IAEAの包括報告書や国際基準にのっとり実施する方針。王氏は「各国の懸念や専門家の異なる意見を直視し、各種の対処方法を科学的に検討すべきだ」と要求した。
林氏は日本周辺での中国の軍事活動活発化に重大な懸念を表明。王氏は「日本は中国を最大の戦略的挑戦と位置付け、中国の『脅威』を誇張している」と反発した。
林氏は青少年交流に加え、地方、議会、経済の各分野の交流を推進したいと述べ、王氏は賛意を表明。「中国は各レベルでの接触継続や経済往来、文化交流に対してオープンだ」と強調した。《共同通信》
【印仏首脳会談】
フランスのマクロン大統領は14日、パリでインドのモディ首相と会談し、防衛分野での協力強化を確認した。インドは兵器のロシア依存脱却を図っており、フランスや米国に接近。モディ氏は共同記者会見で「防衛協力は両国関係の柱だ」と述べた。
インドは既にフランスのラファール戦闘機を購入しているが、フランスメディアによるとインドは13日、ラファール26機と潜水艦3隻を追加購入する意向を発表した。
14日はフランスの革命記念日に当たり、モディ氏が賓客として招待された。フランスとインドが戦略的協力関係を結んでから今年で25年となることの記念とした。《共同通信》
【スーダン】首都近郊で大規模衝突
戦闘が続くアフリカ北東部スーダンの首都ハルツーム近郊で14日、軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の大規模な軍事衝突があった。ロイター通信などが伝えた。戦闘は15日で開始から3カ月だが、国際社会の停戦要求とは裏腹に収束の兆しは見えていない。
軍は14日、ハルツーム近郊で大規模な掃討作戦を実施したとの声明を発表。RSFも軍部隊を撃退したと主張した。ロイターによると、14日朝から空爆や銃声の音が響き渡った。
エジプトなど周辺国の首脳らは13日、戦闘当事者に即時停戦や政治的解決を求めることで一致。軍、RSF共に周辺国の調停努力を歓迎すると表明したばかりだった。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは14日、各地で後半戦が始まり、エンゼルスの大谷はアナハイムでのアストロズ戦に「2番・投手兼指名打者」で出場し、5回0/3を5失点(自責点4)で5敗目(7勝)を喫した。打者では5打数2安打。チームは5―7で敗れ6連敗。
カブス戦に「2番・指名打者」で出場したレッドソックスの吉田は5打数2安打で8試合連続の複数安打とし、イチロー(マリナーズ)と並んでいた日本選手の最長記録を更新した。チームも8―3で勝ち、6連勝。カブスの鈴木は「4番・右翼」で4打数無安打。
パドレスのダルビッシュはフィリーズ戦に先発、6回を5安打1失点で6勝目(6敗)を挙げた。《共同通信》