令和1288日目
2022/11/08
この日のできごと(何の日)
【皆既月食、天王星食】
満月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が8日夜、国内各地で観測された。今回は天王星が月に隠れる「天王星食」も同時にあり、約442年ぶりの皆既月食と惑星食の共演となる。
皆既食に先立ち、月の一部が欠けて見える「部分食」が午後6時9分に始まり、午後7時16分には月が完全に影に覆われた。天王星食が見られる時間は地域によって異なり、東京では午後8時40分から40分間ほどだ。
国立天文台によると、皆既月食中に惑星食が起こるのは1580年7月の「土星食」以来。次回は約322年後の2344年7月の土星食という。《共同通信》
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【北朝鮮による日本人拉致問題】
1977年11月に新潟市立中学1年だった横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから15日で45年となるのを前に、母早紀江さん(86)が8日、自宅のある川崎市で報道陣の取材に応じ「年月の長さに表現のしようがないむなしさを感じる」と心境を語った。
めぐみさんが拉致された可能性を指摘した97年の報道を思い返し「本当にびっくりし、初めは期待と希望があった」と話す一方、それまでの20年間を「ものすごい失望感、喪失感で、自分でもよく生きてこられたと思う。信仰と絵に助けられた」と振り返った。聖書に出合い、絵を習うなどして気持ちを保ったという。《共同通信》
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松野博一官房長官兼拉致問題担当相は8日、首相官邸で帰国した北朝鮮による拉致被害者5人の地元市長と面会し、拉致問題解決に向けた要望書を受け取った。松野氏は「拉致問題を決して風化させてはいけない。国内での啓発活動など解決に向けた環境づくりを進めていく」と述べた。
面会したのは蓮池薫さん(65)、祐木子さん(66)夫妻の地元、新潟県柏崎市、曽我ひとみさん(63)の地元、同県佐渡市、地村保志さん(67)、富貴恵さん(67)夫妻の地元、福井県小浜市の3市長。
要望書では平成14年に5人が帰国して以降、1人の被害者も帰国していない現状を「誠に遺憾な状況」と指摘。日朝首脳会談を実現し、全ての被害者の即時帰国や若年層への啓発などを求めた。《産経新聞》
【プロ野球】
今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が8日、東京都内で開かれ、オリックスを26年ぶりの日本一に導いた中嶋聡監督が初受賞した。日本選手シーズン最多の56本塁打を放ち、史上最年少の22歳で三冠王を獲得したヤクルトの村上宗隆内野手は特別賞を贈られた。
ソフトバンクの王貞治球団会長が「圧倒的なインパクトがあった」と村上を推し、杉下茂氏は中嶋監督を推薦するなど意見が二分。選考委員会の座長を務めた山本浩二氏は、当初は村上を推薦したが「去年からの采配、今年の日本シリーズと数々の緊迫したゲームを勝ち取った」と翻意した。《共同通信》
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中日の大野雄大投手が8日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、現状維持の年俸3億円プラス出来高払いで更改した。35歳となる来季が3年契約の3年目。今季4だった完投数の倍増を誓い「それがチームのためになる。ばりばりでできるのもあと何年か。壊れるまで投げたい」と意欲的だった。4度目の開幕投手を務めた12年目のシーズンは8勝8敗、防御率2.46。
ハイライトは5月6日の阪神戦。延長十回に初安打を許し完全試合は逃したが、1安打完封を遂げ「まだまだ元気なところを見せられた」と誇った。(金額は推定)《共同通信》
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プロ野球で戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウト(入団テスト)が8日、楽天生命パーク宮城で行われ、2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で今季途中からソフトバンクでプレーした秋吉亮投手ら49人が参加した。
シート打撃形式で投手26人が打者3人ずつと対戦した。広島で17年に打率3割1分をマークしてリーグ優勝に貢献した安部友裕内野手は巨人を戦力外となった井納翔一投手から中前打を放った。
3年ぶりに観客を入れて開催し、3141人の観衆が入った。スタンドでは巨人の桑田真澄ファーム総監督らが視察した。
【JR四国】21年度全線営業赤字
JR四国は8日、2021年度の線区別収支を公表した。新型コロナウイルスの影響が長引き、20年度に続いて全8路線、18区間で営業損益が赤字となった。同社の経営状況は深刻さを増している。23年春にも管内全域を対象に平均で約13%の運賃値上げを実施する予定。
19年度に唯一黒字だった本州と四国を結ぶ本四備讃線(瀬戸大橋線、児島―宇多津)は4億円の赤字。赤字額が最も大きいのは土讃線の琴平―高知で28億円だった。
100円の収入を得るために必要な費用を示す「営業係数」は最も厳しい予土線(北宇和島―若井)が1761円で、次いで牟岐線の阿南―阿波海南が1096円。《共同通信》
【東京株式市場】
8日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続伸した。終値は前日比344円47銭高の2万7872円11銭で、約2カ月ぶりの高値を付けた。米中間選挙で野党の共和党が勝利し、民主党のバイデン政権が富裕層向けの増税などを実施しにくくなるとの思惑から前日の米国株が上昇した流れを引き継いだ。朝方から幅広い銘柄で買い注文が膨らんだ。
東証株価指数(TOPIX)は23.47ポイント高の1957.56。出来高は約13億4400万株。
8日の東京市場でも朝方から買いが優勢となり、平均株価の上げ幅が400円を超える場面もあった。《共同通信》
【任天堂】9月中間決算で最高益
任天堂が8日発表した2022年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比34.1%増の2304億円、売上高が5.2%増の6569億円だった。円安が寄与し、純利益は中間決算として過去最高を更新した。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売台数は半導体不足の影響で減少したが、ゲームソフトの売り上げは増加した。
9月発売の「スプラトゥーン3」が790万本の販売となるなど、全15タイトルがミリオンセラーとなった。下期には「ポケットモンスター」の新作の発売も控える。
スイッチの22年度の販売台数予想は従来予想の2100万台から1900万台に引き下げた。《共同通信》
【COVID-19】
国内で8日、新たに8万3250人の新型コロナウイルス感染者が確認された。1週間前と比べて1万6千人余り増えた。都道府県別では北海道9136人、東京8665人など。死者は北海道14人、兵庫7人など計105人の報告があった。
厚生労働省によると、全国の重症者は176人で前日より2人増えた。
秋田が過去に公表した感染者数を修正した。《共同通信》
【北朝鮮】国連総長声明を全面否定
北朝鮮は8日、国連のグテレス事務総長が北朝鮮の弾道ミサイル発射を懸念する声明を出したことに反発し「強い遺憾の意を表し全面排撃する」と表明した。金先敬外務次官(国際機構担当)の7日付談話を朝鮮中央通信が伝えた。
談話は、ミサイル発射は米韓が共同の航空訓練を行い挑発したことへの当然の対応だと強調。グテレス氏は米政府の報道官にでもなったかのように米韓の言い分に従っており「慨嘆を禁じ得ない」とも非難した。
米韓演習を正当化する態度は国連が「存在する名分を失う」と警告。このように悪化したのは「事務総長の不公正な行為にも一定の責任がある」とも指摘した。《共同通信》
【米中間選挙】投票開始
米中間選挙は8日、投票が始まった。野党共和党からはトランプ前大統領が敗れた20年の大統領選結果を否定する候補が乱立し、与党民主党のバイデン大統領が「危機的」と訴える民主主義の針路が問われる。民主党は物価高が逆風となり下院で少数派に転落する公算が大きく、上院多数派の奪還もうかがう共和党と激戦を繰り広げた。選挙否定派が勢力を伸ばせば政治が混乱する懸念がある。
中間選挙はバイデン氏への審判となる。最終盤で勢いを保つ共和党がシンボルカラーにちなむ「レッドウエーブ」に乗って上下両院を奪還すれば、政権運営は厳しさを増し、大統領選にも大きく影響する。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ロシア軍、南部要衝固める準備
英国防省は8日、ロシア軍が「竜の歯」と呼ばれるコンクリート製でピラミッド型の対戦車防御用障害物を製造し、占領地の東部ドネツク州マリウポリ周辺に設置したほか、南部ザポロジエやヘルソン両州でも防御を固める準備を進めているとの分析を発表した。
ロシアは東部ルガンスク州でも防御線を強化。英国防省はロシアがウクライナ軍に前線を突破されないよう準備していると指摘した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、ザポロジエに本社を置く航空エンジンメーカー「モトール・シッチ」など5社の資産を政府管理下に置くことを決めたと通信アプリで明らかにした。《共同通信》