令和1169日目
2022/07/12
この日のできごと(何の日)
【安倍晋三元首相】葬儀
参院選の街頭演説中に銃撃され、67歳で死去した安倍元首相の葬儀が12日、東京・芝公園の増上寺で営まれた。妻の昭恵さんが喪主を務め、「主人のおかげでいろいろなことを経験できた。すごく感謝している。いつも私のことを守ってくれた」とあいさつした。岸田首相や与野党の国会議員らが参列。歴代最長政権を築いた安倍氏を親族らと共にしのんだ。安倍氏がピアノ演奏する映像も流された。
自民党の麻生副総裁が弔辞を述べた。出席者によると「あなたが私の弔辞を読むはずだった。つらい」と突然の死を惜しんだ。葬儀後、ひつぎを載せた車が首相官邸の前庭に入り、首相や官邸職員らが手を合わせた。《共同通信》
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東京都港区の増上寺で行われた安倍晋三元首相の葬儀では、自民党の麻生太郎副総裁が弔辞を読んだ。出棺前には妻昭恵さんが安倍氏に頰ずりする場面もあったという。参列者が明らかにした。
麻生氏は弔辞で「外交についてセンスと胆力で、国際社会での日本の存在を高めた。戦後最もすぐれた政治家だ。天国で(父)晋太郎さんに、胸を張ってやってきたことを報告すればいい」と語った。また「(安倍氏と)冗談を言いながらゴルフをやり、大いに酒を食らった。楽しい思い出ばかりだ」と振り返り「あんたが私の弔辞を読むことになっていたんじゃないのか。大変つらい」と話した。
昭恵さんは喪主のあいさつで「これほど優しい人はいなかった。いつも私のことを守ってくれた。政治家としてやり残したことはたくさんあったと思うが、種をいっぱいまいているので、それが芽吹くことでしょう」と話した。昭恵さんは出棺前、安倍氏のひつぎに花を手向けた後、数分間頰ずりをし、安倍氏との別れを惜しんだという。
葬儀は近親者による「家族葬」として執り行われたが、岸田文雄首相や経団連の十倉雅和会長、台湾の頼清徳副総統ら安倍氏にゆかりのある政財界の要人や外国政府関係者らが参列した。《毎日新聞》
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自民党の麻生副総裁が12日の安倍晋三・元首相の葬儀で、友人代表として述べた弔辞の詳しい内容は出席者によると、以下の通り。
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安倍先生、今日はどういう言葉を申し上げればよいのか、何も見つけられないまま、この日を迎えてしまいました。参院選の街頭遊説のさなかに凶弾に倒れた。いくら何でもそれはなかろう。この事態は私にとって、到底受け入れられるものではありませんでした。そしてまた、多くの国民もやり場のない怒りや悲しみに暮れております。誰もがどうお悔やみを申し上げればよいのか、その言葉すら知りません。
ただただ、ご冥福(めいふく)をお祈りするばかりであります。振り返りますと、先生と私は随分長い時間、お付き合いをさせて頂いたことになります。時に官房副長官と政調会長、時に総理と幹事長、時に総理と副総理として、先生とは政策、また政局において様々な課題に取り組んで参りました。そこにありましたのは、先生との信頼関係。いかなる局面においても、日本という国、及び国益を最優先する信念、先生と私をつなぐ一番の絆であることを確信しております。
少々、かっこよく言い過ぎたのかも知れません。普段はお酒を酌み交わし、ゴルフ場で冗談を言いながら回る。むしろ、そんないつもの光景の、そこにあった安倍先生の笑顔が目を閉じれば浮かんでまいります。
総理としてのご功績は今更私が申し上げるまでもなく、多くの方々の知るところであります。内政はもちろんのこと、外交において、間違いなく、戦後の日本が生んだ最も優れた政治家ではなかったか、そう確信するものであります。
戦後最長となられた在任期間を通じ、積極的な安倍外交は、あなたの持ち前のセンスと、守るべき一線は譲らない類まれなる胆力によって、各国の首脳からも一目置かれ、日本のプレゼンス、存在を飛躍的に高めたと確信しております。
あなたが総理を退任された後も、ことあるごとに「安倍は何と言っている」と、各国首脳が漏らしたことに私は日本人として誇らしい気持ちを持ったものであります。
世界が今、大きな変革の下に、各国が歩むべき王道を迷い、見失い、進むべき羅針盤を必要とする今この時に、あなたを失ってしまったことは日本という国家の大きな損失にほかならず、痛恨の極みであります。
先生はこれから、(父親の)晋太郎先生の下に旅立たれますが、今まで成し遂げられたことを胸を張ってご報告をして頂ければと思います。そして、(祖父の)岸信介先生も加われるでしょうが、政治談議に花を咲かせられるのではないかとも思っております。
ただ先生と苦楽を共にされて、最後まで一番近くで支えて来られた昭恵夫人、またご親族の皆様もどうかいつまでも温かく見守って頂ければと思います。そのことをまた、家族ぐるみのお付き合いをさせて頂きました友人の一人として心からお願いを申し上げる次第であります。
まだまだ安倍先生に申し上げたいことがたくさんあるのですが、私もそのうちそちらに参りますので、その時はこれまで以上に冗談を言いながら、楽しく語り合えるのを楽しみにしております。正直申し上げて、私の弔辞を安倍先生に話して頂くつもりでした。無念です。
令和4年7月12日 元内閣総理大臣 友人代表 麻生太郎《読売新聞》
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【大相撲】
大相撲名古屋場所3日目(12日・ドルフィンズアリーナ)横綱照ノ富士は隆の勝を上手投げで退け、白星を先行させた。大関貴景勝は琴ノ若を押し出して2連勝。琴ノ若は先場所に続く3大関総なめを逃した。
かど番の2大関はともに敗れた。御嶽海は小結阿炎の押しに屈して連敗を喫し、黒星が先行。阿炎は2勝目。正代は霧馬山に送り出され、元気なく3連敗となった。
両関脇はそろって初勝利を挙げた。若隆景は宇良を押し倒し、大栄翔は若元春をはたき込んだ。《共同通信》
【プロ野球・12日】
西2―4ロ
ロッテは五回に中村奨の6号2ランで先制。六、七回に1点ずつを加えた。本前は5回を投げ4安打4四球、1失点で3勝目を挙げた。益田が21セーブ目。西武は連勝が3で止まった。松本が五回につかまり、打線もつながりを欠いた。
ソ2―4オ
オリックスが3連勝。一回に宗の適時打で先制し、三回には紅林が3号ソロを放った。五回に再び宗が適時打を放つなど着実に加点した。ワゲスパックが6回1失点で2勝目。ソフトバンクは投打がかみ合わず、今季最長の5連敗。
広4―7D
DeNAが4連勝で3位に浮上した。一回に牧、宮崎の連続適時打で2点先行。牧は三回にも適時打。嶺井が七回にソロ本塁打、八回に3点二塁打を放った。石田が六回途中まで2失点で3勝目。広島は投手陣が踏ん張れなかった。
神0―4巨
巨人が1分けを挟む連敗を3で止めた。戸郷は8安打を浴びても粘り、プロ初完封でリーグトップに並ぶ9勝目。一回にポランコの3点本塁打で先制し、四回は中田がソロ。ウィルカーソンが打たれた阪神は好機で振るわず、10残塁。
【生稲晃子氏】選対がテレ東と池上彰氏に抗議文
参院東京選挙区で初当選した自民党の生稲晃子氏の選対事務所は、選挙報道に事実と異なる点があったとして、テレビ東京とジャーナリストの池上彰氏宛てに抗議文を送った。12日までに、選対スタッフが生稲氏のツイッターで明らかにした。
10日のテレビ東京選挙番組で、生稲氏が同日のテレビ中継取材に応じない理由を尋ねた池上氏に対し、政治部記者が「陣営関係者は、国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないからだと話していた」と説明した。
抗議文は、全テレビ局の取材に応じると長時間かかるため支援者対応を優先しため支援者対応を優先したと反論。「事実と異なる放送だ」として、謝罪と訂正を求めた。《共同通信》
【東北新幹線】宮城県でクマと衝突
12日午前9時15分ごろ、宮城県栗原市の東北新幹線くりこま高原―古川間を走行中の新函館北斗・秋田発東京行きはやぶさ・こまち10号で、運転士が異常音を聞いたため一時停車した。クマと衝突したためで、約30分後に運転を再開した。けが人はいなかった。
JR東日本によると、現場は山に囲まれた区間で、線路脇にはコンクリート製の壁があったが、壁を越え侵入したとみられる。車両点検のため、乗客は仙台駅で別の車両に乗り換えた。上下計5本に遅れが発生し、約1500人に影響した。《共同通信》
【埼玉県】局地的大雨
12日夕から夜にかけて、東日本では大気が不安定となり、埼玉県を中心に局地的な大雨が降った。埼玉県鳩山町では午後8時過ぎまでの1時間に111.0ミリの猛烈な雨を観測。鳩山町や周辺の自治体では土砂崩れや住宅の浸水が起きた。東松山市は、市内を流れる九十九川で堤防から水があふれる越水を確認。最高の警戒レベル5に相当する避難情報「緊急安全確保」を発表した。荒川上流河川事務所などは入間川流域に氾濫危険情報を出した。
埼玉県では、ときがわ町で土砂崩れが発生し、住宅5軒に被害が出た。地元消防によると、3人を救出し、けが人はいない。他に巻き込まれた人はいないという。《共同通信》
【東京株式市場】
12日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は、4営業日ぶりに大幅反落した。ほぼ全面安で、終値は前日比475円64銭安の2万6336円66銭。インフレ抑制を目指す米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め加速に伴う景気後退が懸念された。中国で新型コロナウイルス感染が再拡大することへの警戒感も重荷となった。
東証株価指数(TOPIX)は31.36ポイント安の1883.30。出来高は約10億6100万株。
11日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が続落したほか、ハイテク株主体のナスダック総合指数も反落した。
【COVID-19】国内新規感染7万6012人
国内で12日、新たに7万6012人の新型コロナウイルス感染者が確認された。前週の同じ曜日の2倍以上で、感染者が7万人を超えるのは3月3日以来。島根、鳥取、沖縄など12県で過去最多を更新するなど流行「第7波」の様相が顕著になってきた。
都道府県別の感染者は、東京1万1511人、大阪9960人、愛知6082人など。東京で感染者が1万人を超えるのは3月16日以来。死者は福岡と沖縄で各4人、島根で3人など計23人の報告があった。
政府新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は11日、「新しい波に入ったのは間違いない」と述べ、第7波との認識を示していた。《共同通信》
【韓国】北朝鮮住民送還の写真公開
韓国統一省は12日、2019年11月に日本海で拿捕した北朝鮮船舶に乗っていた男2人を北朝鮮に強制送還した際の写真を公開した。軍事境界線のある板門店で北朝鮮側に引き渡す直前、抵抗するような動きを見せる男の腕を数人でつかんで連行する様子も捉えられている。
こうした写真が公開されるのは異例。5月に発足した尹錫悦政権は最近、文在寅前政権の北朝鮮への対応を問題視して複数の案件の調査に着手しており、写真公開もこの一環とみられる。
2人は亡命意思を示していたこともあり、強制送還の対応には保守層などから批判が出ていた。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは12日、各地で行われ、エンゼルスの大谷はアナハイムでのアストロズ戦に「3番・指名打者」でフル出場し、2打数無安打、2四球だった。チームは5―6で敗れて5連敗を喫した。
カブスの鈴木はオリオールズ戦に「4番・右翼」でフル出場し、4打数1安打。チームは2―4で敗れて5連敗。パイレーツの筒香は3―2で勝ったマーリンズ戦に「4番・指名打者」でフル出場し、3打数無安打だった。チームは4連勝。
レッドソックスの沢村はレイズ戦で2―3の八回に6番手で1回を投げ、無安打無失点だった。チームはそのまま敗れた。《共同通信》