令和1119日目

2022/05/23

この日のできごと(何の日)

【日米首脳会談】

岸田文雄首相は23日、バイデン米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で会談した。軍事力を急拡大している中国を念頭に、米国が核兵器と通常戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」確保へ閣僚を含め緊密に協議することで一致し、同盟強化を図った。バイデン氏は共同記者会見で、中国が台湾を攻撃した場合の軍事的関与を明言。首相は防衛費の「相当な増額」への決意を伝達した。両首脳は共同声明を発表、ウクライナ侵攻を残虐で不当な侵略だと非難した。

プーチン大統領による核の威嚇を踏まえ、中ロの核や通常兵器の脅威に対抗する方針を表明。東アジアで力による現状変更を断じて許容しない考えを強調した。《読売新聞》

日米両首脳は23日の会談後に発表した共同声明で、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対し、金融制裁や輸出管理措置を通じて、長期的・経済的なコストを課すと強調した。ロシアの侵攻が、ルールに基づく国際秩序への「最大の脅威」と指摘。ウクライナとの連帯も表明した。

岸田文雄首相は共同記者会見で、ロシアの侵攻について「非道な侵略」と厳しく批判。首脳会談では、ウクライナを全力で支援することで合意したと明らかにした。

バイデン大統領も「軍事施設ではない学校や病院などが爆撃されている。プーチン大統領はウクライナのアイデンティティーを壊そうとしている」と名指しで糾弾した。《読売新聞》

岸田首相は23日、初来日したバイデン大統領のもてなしに全力を挙げた。歴代の首相も米大統領の来日時には、食事などの接遇に工夫を重ねてきた歴史がある。良好な日米関係の維持には、会談以外の場でも本音を語り合い、信頼関係を育むことが不可欠なためだ。

首相は東京・元赤坂の迎賓館で行われたワーキングランチで、地元・広島の神石牛のヒレ肉のグリルや野菜などを振る舞った。

東京都港区の「八芳園」内の料亭「壺中庵」での夕食会では一転して、広島産にこだわらず、バイデン氏の好物であるサーモンやチキンなどを出した。デザートには、バイデン氏が副大統領時代の2011年8月、東日本大震災で被災した宮城県名取市を訪問したことにちなみ、名取市産のジェラートを取り寄せた。お酒が飲めないバイデン氏に配慮し、酒豪で知られる首相もお酒を控え、広島産のレモンソーダで乾杯した。

夕食会は約1時間25分にわたって行われ、両首脳はお互いの選挙区事情や、ともに地元が牡蠣の名産地であることなどで話が盛り上がったという。夕食会の前には、園内で裕子夫人がバイデン氏に抹茶を振る舞った。《読売新聞》

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【北陸新幹線・上越妙高駅】線路立ち入りで緊急停止

23日午後10時40分ごろ、新潟県上越市の北陸新幹線上越妙高駅で、男性がホームドアを乗り越えて線路内に立ち入り、発車直後の金沢発長野行きはくたか590号が緊急停止した。北陸新幹線は約15分後に運転を再開。上下2本が遅れ、約170人に影響した。

JR東日本によると、男性は酔っていたとみられ、自力ではい上がって無事だった。男性に気付いた駅員が緊急停止ボタンを押した。《共同通信》

【知床観光船沈没事故】荒れる海面、白い船影

白波が立つ荒れた海面に、白い船影がぼんやりと浮かび上がった―。北海道・知床半島沖の観光船沈没事故から1カ月となった23日、つり上げ作業が続いていた現場海域で、観光船がおぼろげに姿を現した。「船体を見れば事故の状況が分かる」。二度と悲劇を繰り返さぬよう、地元では「徹底した原因の究明」を求める声が広がった。

午後3時半ごろ、引き揚げ作業の拠点となる作業船「海進」のクレーンから海中に垂らされたワイヤの先に、白い船影がうっすらと見えた。水深約120mに沈んでいた船体が海面近くまでつり上げられた。海進に固定し沿岸部へ移動を開始。船体は水面からは見えなくなった。《共同通信》

【米・バイデン大統領】拉致被害者家族と面会

北朝鮮による拉致被害者家族は23日午後、東京・元赤坂の迎賓館でバイデン米大統領と面会した。バイデン氏は、椅子に座った横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(86)の前で膝を突いて早紀江さんを抱きしめ「あなた方の気持ちはよく分かる。同じ気持ちだ」と語りかけた。

バイデン氏は被害者家族の一人一人から話を聞き、握手をした。子どもを亡くした自身の経験を語り、子どもの写真を見せて「家族を失うのはつらい」と述べたという。

家族会は面会後に記者会見を開き、そのときの様子を明らかにした。面会は約30分間で、8家族11人が参加し、岸田文雄首相も同席した。《共同通信》

【米・バイデン大統領】台湾侵攻なら軍事的に関与

バイデン米大統領は23日、日米首脳会談後の共同記者会見で、中国が台湾に侵攻した場合、防衛のため軍事的に関与する考えを示した。台湾有事の際の対処をあらかじめ明確にしない米歴代政権の「あいまい戦略」よりも踏み込んだ発言。中国外務省の汪文斌副報道局長は「強烈な不満と断固たる反対」を表明し、容認しないと反発した。

アジア訪問中に発信し、中国を強くけん制する狙いがありそうだ。軍事関与の意思を問われ「イエス。そういう約束だ」と強調。ウクライナ侵攻を踏まえ「責務はさらに強くなっている」と述べた。台湾外交部の報道官は「台湾を守るとの確固たる約束を再確認した」と評価した。《共同通信》

【インド太平洋経済枠組み】発足

バイデン米政権が提唱する新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」が23日、発足した。協議を進める発足メンバーには米国や日本、韓国、インドなど13カ国が名を連ねた。環太平洋連携協定(TPP)などと違い関税削減は議題とせず、半導体などのサプライチェーン(供給網)強化などを推進。トランプ前政権以降、TPPと距離を置く米国は、他国を巻き込んで地域で台頭する中国に対抗する狙いがある。

13カ国で世界の国内総生産(GDP)の4割を占める。バイデン大統領は発足会合で、IPEFを通じた各国との連携強化により「21世紀の競争を共に勝ち抜く」と強調した。《共同通信》

【韓国・尹錫悦大統領】北朝鮮への強硬姿勢強調

韓国の尹錫悦大統領は23日、米CNNテレビのインタビューで、相次ぐ弾道ミサイル発射で高まる北朝鮮の脅威に「一時的な衝突回避のための対応ではいけない」と強調した。文在寅前政権の融和路線は「過去5年間で失敗したことが証明されている」と批判し、強硬路線に転換する姿勢を改めて示した。

一方、南北対話について「ボールは金正恩朝鮮労働党総書記側にある」と主張。「望むのは朝鮮半島の繁栄だ」と述べ「北朝鮮の崩壊は望んでいない」と語った。

米韓首脳会談で合同軍事演習の拡大に向けた協議開始の合意は「全ての軍隊は準備態勢を維持するために訓練が必要だ」と説明した。《共同通信》

【4630万円誤給付問題】阿武町に3500万円振り込み

山口県阿武町が誤って振り込んだ給付金4630万円の一部を使用したとして、電子計算機使用詐欺容疑で同町、無職A容疑者(24)が逮捕された事件で、出金先の一つの決済代行会社から3500万円余りが町の口座に振り込まれたことが23日、関係者への取材で分かった。

容疑者の代理人弁護士によると、町は4月8日に新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金10万円に加え、4630万円を容疑者の口座に振り込んだ。容疑者は19日までに34回にわたり計約4633万円を出金。主な出金先は国内の決済代行会社3社で、このうち27回の計約3592万円が1社に集中していた。《共同通信》

【COVID-19】

国内新規感染1万8510人

国内で23日、新たに1万8510人の新型コロナウイルス感染者が報告された。内訳は、東京2025人、北海道1468人、神奈川1378人、福岡1240人など。死者は、東京6人、埼玉と千葉がそれぞれ4人など計31人だった。

厚生労働省によると、重症者は前日から4人増え96人だった。

神奈川や富山などで過去に発表された感染者の取り下げがあった。《共同通信》

【東京株式市場】

週明け23日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ国内経済の回復本格化への期待のほか、米国株の下落傾向に歯止めがかかるとの見方から投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、買い注文が優勢だった。

終値は前週末比262円49銭高の2万7001円52銭。東証株価指数(TOPIX)は17.20ポイント高の1894.57。出来高は約10億9799万株だった。《共同通信》

【豪・アルバニージー首相】就任

オーストラリア総選挙で勝利した労働党のアルバニージー党首は23日、首都キャンベラで首相に就任した。東京で24日行われる日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」首脳会合に参加するため日本へ出発した。アルバニージー首相は訪日のため暫定内閣をつくり、副首相や外相ら一部閣僚が就任した。

組閣後の記者会見で「気候変動などへの対応で変化をもたらすが、民主主義や友好国を尊重することは継続する」と表明。これを世界に発信する上でクアッドが「非常に重要になる」と述べた。

中国との関係は「困難なものであり続ける」とし、早期の関係修復は難しいとの考えを示した。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ロシア外交官が抗議の辞任

国連欧州本部があるスイス西部ジュネーブ駐在のロシアの外交官が、自国によるウクライナ侵攻に抗議し辞任したことが23日、分かった。関係者によると、辞任したのは軍縮会議ロシア代表部で参事官を務めていたボリス・ボンダレフ氏で、外交官生活20年のベテラン。

ロシア外務省を「主戦的で、うそと憎悪だけになっており、外交の役割を果たしていない」と指摘した。

ボンダレフ氏は23日の声明で「プーチンが引き起こした侵略戦争は、ウクライナ人、そしてロシア国民に対する犯罪でもある」と痛烈に批判。今回の侵攻ほど「恥ずかしいと感じたことはない」と表明した。《共同通信》

スターバックスもロシア撤退

米コーヒーチェーン大手スターバックスは23日、ロシア市場からの撤退を最終的に決めたと発表した。ロシアがウクライナに侵攻した後の3月初め、店舗の一時閉鎖を発表していた。

声明で「ロシア市場でブランドは存在しなくなる」と述べた。ロイター通信によると、ロシアには2007年に進出。国内に130の店舗を持ち、約2千人を雇用している。

今月16日には米ファストフード大手マクドナルドが、30年以上展開していたロシア市場から撤退する方針を発表していた。《共同通信》

ロ軍の17日空爆で87人死亡

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、「ダボス会議」のビデオ演説で、17日に北部チェルニヒウ州の村で起きたロシア軍の空爆で87人の死亡を確認したと明らかにした。

ロシア軍が全面制圧を目指すウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は23日、通信アプリで、ロシア軍が州の要衝セベロドネツク攻略に向け、周辺3カ所に攻撃を仕掛けたがウクライナ軍に撃退されたと明らかにした。ウクライナ側が同市近くのドネツ川を渡ろうとしたロシア軍を阻むなど攻防が続いている。セベロドネツクはロシアが9割超を制圧したとするルガンスク州で、ウクライナ側が管理下に置く重要都市。《共同通信》

民間人殺害のロシア兵に終身刑

ロシアのウクライナ侵攻後、非武装の民間人を銃殺したとして戦争犯罪で初めて訴追されたロシア軍兵士ワディム・シシマリン被告(21)に対し、ウクライナの首都キーウの裁判所は23日、求刑通り最高刑となる終身刑の判決を言い渡した。

ウクライナがロシアによる戦争犯罪の追及を本格化させる中、初の判決となった。

判決によると、シシマリン被告は2月28日、北東部スムイ州の村で非武装の民間人男性(62)に発砲して殺害した。

被告の弁護士は判決後、被告は命令に従い、殺意がなかったこと、自ら投降し捜査に協力してきたことが考慮されていないとして上訴する方針を示した。《共同通信》

ロシア軍、空爆3000回超

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日のビデオ声明で、ロシア軍がウクライナに侵攻した約3カ月間に、主に民間施設を対象に1474発のミサイル攻撃を受け、戦闘機などによる空爆は3千回以上に上ったと述べた。

ロシア側が全域制圧を目指すドネツク、ルガンスクの東部2州(ドンバス地域)での戦況についてゼレンスキー氏は「最も厳しい」と指摘。「今後数週間は難しい状況になるが、戦う以外の選択肢はない」と強調した。

英国防省は24日、ロシア軍がルガンスク州のセベロドネツク周辺一帯を包囲しようと、攻勢を強めているとの見方を示した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは23日、各地で行われ、カブスの鈴木はシンシナティでのレッズ戦に「3番・右翼」で先発し、3打数1安打、2四球だった。チームは7―4で勝った。

パイレーツの筒香はロッキーズ戦に「5番・一塁」で出場し、4打数1安打1打点。八回に勝ち越しの内野安打を放ち、チームは2―1で勝った。

大谷のエンゼルスは試合がなかった。《共同通信》



5月23日 その日のできごと(何の日)