令和1109日目

2022/05/13

この日のできごと(何の日)

【西武・滝澤夏央内野手】初出場、初スタメン、初ヒット、初得点

西武の滝沢夏央内野手(18)が、「2番・遊撃」で先発出場する。滝沢はこの日の午前中に支配下契約を結び、埼玉県所沢市の球団事務所で記者会見。直後に1軍に昇格が伝えられ、いきなりスタメンで抜てきされることになった。「とにかく緊張している、というのが一番です。でも期待していただいているからこそ一軍に呼んでいただけたのだと思いますので、何とか自分なりにチームに貢献できるプレーをします」と意気込んだ。

新潟・関根学園から入団。身長1メートル64と球界で最も小柄だが、スピードを生かした守備と走塁が持ち味だ。黒田内野守備・走塁コーチは「動きのいい選手です。特に守備はいいですね。今いるライオンズの選手たちとは違ったカラーの選手で面白いと思います。走攻守、すべての面で期待しています」と、期待を込めて送り出す。《スポニチ》

「なんでみんな、背が低いのを言うの。やめようよ。身長じゃないって、プロ野球は」

西武の渡辺久信GMは、強めの口調で言った。13日、育成2位のルーキー、滝沢夏央(18=新潟・関根学園高)が支配下登録された。その記者会見後のことだ。

滝沢は身長164センチの内野手。現在のプロ野球で、最も背の低い選手だ。

会見では「身長」に関する質問がいくつか続いた。

「身長で悩まされたこともあったけど、自分の体だからできるプレーというのもあると思う」「大きい選手には負けないという気持ちがあります」

滝沢は一つひとつ、丁寧に質問に答えた。

会見を聞く限り、今の滝沢は身長が低いことも選手としての個性ととらえている。俊敏な動きを生かした広い守備範囲は、「彼が1軍で守っている姿を想像するだけでも楽しみ」とGMがほれ込むレベルだ。

ただ、滝沢自身、体の大きな選手にパワーではかなわないことなどを、少なからずコンプレックスに感じていた時期もある。

だからこそ、GMは身長に関する質問が続いたことが気になったのだ。「彼も散々言われてきただろうし、あえてそこをクローズアップするのはどうかと思う」。選手を守る、親心のようにも感じた。

滝沢はこの日、早速1軍に昇格し、「2番遊撃手」で先発出場を果たした。

高卒1年目の遊撃手としては坂本勇人(巨人)や今宮健太(ソフトバンク)、小園海斗(広島)ら、そうそうたるメンバーよりも早い先発デビューだ。

複数の守備機会を無難にこなすと、見せ場は逆転された直後の六回に訪れた。

先頭で打席に入ると、二塁への力ない打球となったが、俊足を飛ばして内野安打に。失策も絡んで二塁へ進んだ。

続く外崎の打球はゴロで三遊間へ。判断の難しい打球だったが、迷いなくスタートを切り、一気に三塁を回る。

俊足、そして速度を落とさないヘッドスライディング。同点の本塁に触れた。試合後は勝ち越し本塁打の中村剛也とともに、お立ち台にも呼ばれた。

「夢のような景色でした。次また活躍できるように頑張りたい」と、泥だらけのユニホームで言った。

GMの言葉通り、野球に身長は関係ない。逆に言えば、言い訳にもならない。この日、早くも見せてくれた「スピードを生かした守備と泥臭いプレー」を武器に、滝沢はプロ野球で勝負していく。《朝日新聞》

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【プロ野球・13日】

オ1―4ロ

ロッテが3連勝。佐々木朗が7回を6安打1失点7奪三振で開幕4連勝を飾った。打線は一回にレアードの犠飛で先制。三回に中村奨の適時打、八回にレアードのソロなどで加点した。オリックスは六、八回の逸機が痛かった。

日1―0ソ

日本ハムの伊藤が3安打に抑え、今季初の完封でリーグトップタイの4勝目を挙げた。四回に万波が中前適時打を放ち唯一の得点を奪った。ソフトバンクは連勝が7で止まった。千賀は8回1失点14奪三振の好投も、援護なく初黒星。

西4―2楽

西武は1―2の六回に外崎の適時打と中村の3号ソロで2点を奪って逆転し、八回に柘植の犠飛で加点した。高橋が6回2失点でリーグトップに並ぶ4勝目、増田が8セーブ目。楽天は滝中が六回途中3失点と粘れず、3連敗を喫した。

西武の中村が13日、通算445号となる今季3号ソロを放ち、巨人の長嶋を抜いて歴代単独14位に浮上した。2―2の六回2死で3ボール1ストライクから、打線が打ちあぐねていた滝中の低めのスローカーブを捉えると、打球は高く舞い上がりバックスクリーン左へと飛び込み「打てて良かったです」とお決まりの短いコメントを出した。

7日に444号を放って長嶋に並び「ミスタープロ野球と呼ばれている方の本塁打数に並べたのは、すごくうれしく思う。もうちょっと打てるように頑張ります」と気持ちを高め、3試合ぶりのアーチでかわした。節目の通算450号まであと5本とした。

巨5―2中

巨人は2―2の七回にポランコの適時打で勝ち越し、八回に中田の2ランでリードを広げた。先発の戸郷は7回を2失点と粘ってリーグトップの5勝目を挙げた。中日は大野雄が6回を2失点と踏ん張ったが、打線が援護できなかった。《共同通信》

【J1】

明治安田J1第13節第1日(13日・埼玉スタジアム=1試合)浦和と広島は0―0で引き分けた。浦和は好機を迎えながら得点できず、5試合連続の引き分けとなった。広島もカウンター攻撃でゴールに迫ったが、2連勝はならなかった。《共同通信》

【大相撲】

大相撲夏場所6日目(13日・両国国技館)横綱照ノ富士は玉鷲に押し出され、2敗目を喫した。玉鷲は3場所連続で照ノ富士から金星を挙げた。金星は通算6個目。平幕が同じ横綱を3場所続けて破るのは、1964年九州場所から65年春場所まで横綱栃ノ海に勝った大豪以来で57年ぶり。

大関陣は御嶽海が北勝富士を上手出し投げで退け、星を五分に戻した。貴景勝は関脇阿炎に引き落とされて3敗目。正代は隆の勝に寄り切られ、1勝5敗となった。阿炎は4勝目、関脇若隆景は3勝目。

平幕の碧山が6連勝で単独トップに立ち、1敗は玉鷲を含めた平幕4人となった。《共同通信》

【東北新幹線】通常ダイヤに復帰

最大震度6強を観測した3月16日の地震の影響で臨時ダイヤが続いていた東北新幹線は13日、約2カ月ぶりに通常ダイヤの運行を再開した。被害が大きい区間で減速運転をしていたため東京-仙台で約30分長くかかっていたが、最短約1時間半での行き来が可能になった。山形、秋田両新幹線も通常ダイヤに戻った。

JR仙台駅では同日朝、出張客や旅行客が訪れ、東京や盛岡方面への列車に乗り込んだ。駅は改札口付近の電光掲示板で通常ダイヤへの復帰を知らせた。

東京への出張などで新幹線を使う仙台市青葉区の会社役員小(51)は「東京まで約1時間半の移動に慣れていたので、ダイヤの正常化は非常に助かる。地震で仙台と東京をつなぐ大動脈の重要さを再認識した」と話した。

JR東日本によると、走行中の車両が脱線した白石蔵王駅(白石市)近くでは調査のため依然速度を落として運転するが、到着時間に変更はないという。

地震後、東北新幹線は那須塩原-盛岡が運休。徐々に再開区間を広げ4月14日に全線運転にこぎ着けたものの、郡山-一ノ関は減速し、運転本数も通常の8~9割の臨時ダイヤが続いていた。《河北新報》

【オンキヨー】

経営難に陥っていたオンキヨーホームエンターテイメントは13日、大阪地裁に自己破産を申請、破産手続き開始の決定を受けたと発表した。負債総額は約31億5千万円。1980年代に高級スピーカーやミニコンポで人気を博した名門のオーディオメーカーだったが、スマホ普及によるAV(音響・映像)機器市場の縮小に対応できなかった。決定は13日付。

21年9月には家庭向けAV事業をシャープなどに売却。手元資金を確保し、自動車やテレビ向けにスピーカーを供給するOEM事業などに専念して再建を目指した。だが今年3月にはOEMを手がける子会社などが破産。事業規模はさらに縮小していた。《共同通信》

【東京株式市場】

13日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅反発した。終値は前日比678円93銭高の2万6427円65銭となり、3月23日以来、約2カ月ぶりの上げ幅だった。前日の下落で割安感が出た銘柄を中心に買い注文が優勢となり、上げ幅は700円を超える場面もあった。

東証株価指数(TOPIX)は35.02ポイント高の1864.20。出来高は16億4800万株。

前日はFRBが金融引き締めを加速するとの警戒感から幅広い銘柄に売りが広がった。13日は朝方から値ごろ感の出た銘柄が買い戻された。好決算や自社株買いを発表した銘柄の上昇も相場全体を押し上げた。《共同通信》

【COVID-19】

北朝鮮、感染拡大か

北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全住民への集中検診が行われていると報じた。熱病が首都平壌を中心に「同時多発的」に広がったとしており、爆発的に拡大している可能性がある。ただPCR検査などのキットは行き渡っておらず、検診効果には限界もありそうだ。一方、韓国の尹錫悦大統領は13日、ワクチンや医薬品支援の用意があるとし、北朝鮮側に実務接触を呼びかける考えを表明した。

韓国大統領府によると、これまでのところ北朝鮮側から支援要請はない。北朝鮮が5年ぶりに発足した保守政権との協議や支援を受け入れるかどうかは不明だ。《共同通信》

北京、3日間の自宅待機開始

北京市中心部で13日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3日間の自宅待機と3日連続で行う大規模PCR検査が始まった。自宅待機は「強制ではない」(中国紙)ため市民は外出できるが人出は減少。PCR検査の拠点には大行列ができた。

一方、ロックダウンが続く上海市は13日の記者会見で、今月中旬までに隔離施設など管理エリア外での新規感染者を3日連続でゼロにするとの目標を示した。達成後に、封鎖解除に向け徐々に制限を緩和する。

北京市では今回の措置に先立ち、既に大半の企業は在宅勤務中で、店内飲食も禁止。13日もオフィス街や地下鉄は閑散としていた。《共同通信》

【G7外相会合】

ドイツ北部バイセンハウスで開幕した先進7カ国(G7)外相会合は13日、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢について本格協議に入った。ウクライナのクレバ外相や、新たな侵攻が懸念されるモルドバのポペスク外相も参加し、追加支援や対ロ圧力強化を確認。14日までの会合で、中国や北朝鮮が軍備を拡大するインド太平洋情勢、気候変動対策でも連携を深める。

日本外務省によると、G7外相はウクライナに対する経済、防衛、人道面での支援継続を確認。ロシアのウクライナ侵攻で影響を受ける食料やエネルギーの問題に対処するため、追加資金の供与で一致した。

ドイツ北部バイセンハウスで開かれた先進7カ国(G7)外相会合は13日、インド太平洋地域について協議し、林芳正外相がロシアのウクライナ侵攻を受けた中国の動向に関して議論を主導した。林氏は終了後、覇権主義的な動きを強める中国に対し各国から懸念の表明を含む発言があったと記者団に明らかにした。

林氏は協議で、東・南シナ海で中国が一方的な現状変更の試みを継続、強化しているとして反対する意向を表明。台湾海峡の平和と安定の重要性を訴え、G7の連携した対応を呼びかけた。各国の「関心は高かった」と指摘した。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

米国防長官、即時停戦を要求

オースティン米国防長官は13日、ロシアのショイグ国防相と電話会談した。ロシアによる2月24日のウクライナ侵攻開始後、両者の対話は初めて。米国防総省が発表した。オースティン氏は即時停戦を要求するとともに、米ロ間の対話を維持する重要性を強調した。

ロシアは侵攻開始後、米側の電話会談の呼びかけを拒否していた。米国防総省高官によると、今回の電話会談も米側が申し入れ、約1時間行われた。高官はロシア側の発言について明かさないとした上で、対話継続の意向をロシア側が受け止めたとの認識を示した。《共同通信》

製鉄所での地上戦、動画公開

ウクライナ内務省系の軍事組織アゾフ連隊は13日までに、南東部の要衝マリウポリでの抵抗拠点アゾフスターリ製鉄所で、ロシア軍と地上戦を繰り広げる様子だとする動画をネット上に公開した。南部の主要港湾都市オデッサを巡る攻防も激化しており、ウクライナ側は黒海で、ロシア海軍の後方支援艦「フセボロド・ボブロフ」が「ウクライナ軍の攻撃で火災を起こした」と発表した。

動画には、兵士らが銃撃をしながら徐々に前進する様子が写っている。周囲の建物は激しく損傷し、がれきが散乱。アゾフ連隊は「負傷者も多いが、困難な状況でも敵を撃退している」とした。《共同通信》

ロシア軍兵士の公判開始

ウクライナで非武装の民間人を銃殺したとして訴追されたロシア軍兵士ワディム・シシマリン被告(21)の初公判が13日、ウクライナの首都キーウの裁判所で開かれた。ロシアによる侵攻後、戦争犯罪を裁く初の裁判。

報道陣でごった返す中、丸刈り頭に青とグレーのパーカ姿のシシマリン被告は警備員に囲まれて出廷。ガラス張りの小さな部屋で、ロシア語の通訳を介して人定質問に落ち着いた表情で淡々と答えた。

検察側によると、シシマリン被告は戦車部隊の分隊長だった2月24日にウクライナに侵攻。同28日、北東部の村で非武装の62歳の民間人男性に発砲し、殺害したとされる。《共同通信》

ウクライナ「1000集落奪還」

ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、動画を公開し、ロシア軍から千カ所以上の集落を奪還したと述べ、「国土の早期解放」に向けて全力を尽くす考えを表明した。米シンクタンク「戦争研究所」はウクライナ第2の都市、東部ハリコフ市周辺で同国側が勝利を収め、ロシア軍が撤退を決めた可能性があるとの分析を明らかにした。ウクライナ軍の猛反撃で苦戦を迫られているもようだ。

首都キーウ(キエフ)では13日、ロシア軍兵士による戦争犯罪を裁く公判が初めて開かれた。兵士は非武装の民間人を銃殺したとして訴追された。検察はほかに約1万1千件の捜査を進めていると発表した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは13日、各地で行われ、パドレスのダルビッシュはアトランタでのブレーブス戦に先発し、5回2/3を9安打5失点で4勝目はならなかった。チームは11―6で逆転勝ちした。

エンゼルスの大谷はアスレチックス戦に「3番・指名打者」でフル出場し、4打数無安打だった。試合は2―0で勝った。

パイレーツの筒香はレッズ戦で出場機会がなく、チームは2―8で敗れた。カブスの鈴木はダイヤモンドバックス戦で先発を外れた。《共同通信》



5月13日 その日のできごと(何の日)